コンビニに夕飯を買いに行く〜プロローグ〜
「暇だ……今日はバイトもないしなぁ」
一人暮らしのアパートで昼過ぎまで寝て、起きてからひたすらグダグダ。幸せな時間?いや、暇なだけ……
高校を卒業して一人暮らし……てか、半ば追い出された様なもんだけどさ
大学受からなかったから出ていけと言われはや半年。段々この生活にもなれてきた。
今はバイトをしながら生活している。地元も離れたのでまだ友達もいない。彼女?なにそれおいしいの?
あ、そういや食べ物何もないや。夕飯にコンビニ弁当でも買いに行くか。
ダル着から着替え、スマホと1000円札1枚だけ持って外にでた。もう夕方だ。コンビニまでは大体歩いて5分。近くにコンビニってマジ怠惰の原因な気がする。
ボケーと歩いていると中学生くらいだろうか? 金髪ロングの白いワンピース着た女の子がキョロキョロしながら道路の向こう側を歩いていた。
外人かな? めちゃくちゃ可愛い。すると女の子は何を思ったのか突然道路に……トラックの前に飛び出した。
「なっ⁉︎ 」
俺は咄嗟に走り出し、女の子を突き飛ばした。別に正義感が強いわけでもないし、何方かと言えばビビりである。でもいざ目の前で人が死にそうになると動いちゃうもんなんだなぁ。俺は目の前に迫るトラックを見ながらそんな事を考えていた。