文芸部!?
第六章文芸部!?
「今日は文芸部の活動だよ!!」
六がすごく張り切っているのが伝わってくる。
「毎週水曜日が文芸部ってことになってるのか…」
俺は少し震えていた。
「そうだよ!!悠君は初めてだよね?」
それは怖いからではない。
「まぁ、そうなるな」
怒っているというのも少し違う。
「じゃあ、はりきっていこー!!」
ただ普通に小刻みにワナワナしていた
「わかった、だから少し待て」
この状況にすごく異論を立てたかったから!!
「ん?どうしたの?」
「なんで今ギターとかベースとかスティックとか持ってるの!?文芸部の活動なんだよね!?軽音部の時の身なりじゃねぇか!!」
「まぁまぁ、来栖落ち着け。これにはちゃんとした理由があるんだ」
城石先輩がまぁまぁとなだめてくるが俺はこの異様な光景に突っ込まずにはいられなかった。
「なんですか」
「これは文芸部の活動を少ししてから軽音部の活動もするという画期的なシステムなのだよ!!」
「ふむふむ、なるほど……それってほとんど軽音部なんじゃないですかね!?」
「何を言っている、この部屋の広さは文芸部を吸収できたからこそ出来たのだ!!」
「ぶっちゃけた話だな!!」
「なぜ活動しているのかと聞かれるとただ単に活動報告書を提出しないと狭くなってしまう!!それだけは…それだけは避けねばならない!!だからこうして週一日もとい一時間にしているのだ」
なんというか、この人の裏側を覗いてしまった気がする。
深淵を覗けば向こうもこちらを覗いているみたいな感じがする。
「紅、今日は何を書いたらええん?」
「私はしっとりとしたバラードとかがいいです」
「南條先輩。ここはブルースの方がいいと思いますよ」
「待って、何の話?いや、わかるけど待て!!」
「もう分かってしまったと思うが文芸部の活動は歌詞作りなのだよ」
「これでよく文芸部としての活動が認められてるな!!」
「明後日のライブと思えばこんなのは楽だろう?」
「悠君、文句を言ってる暇があれば書くんだよ!!」
「来栖君、一緒に頑張ろう?」
「もう、千駿しか俺を気づかってくれる人がいないのか…」
「悠君、私もいるじゃない!!こんなに可愛くてスタイル良くて悠君のことが好きなのに失礼な話だね!!」
「はいはい、お前は俺の事は幼なじみとして好きなだけだろ。そんなのは癒しにならん!!」
「ふんだ、悠君なんてもう知らないもんねバーカ!!」
「どうせ明日には忘れてるくせに…」
相変わらずの部活風景のお陰でこの後に起こることは誰にもわからないまま素晴らしくも忙しい時間が流れていくのだった。
先に更新日をすごく遅らせてしまったこと、申し訳ございません。
今回は文芸部(?)回です
次回の更新はもう少し早めになればいいかなと思いつつゆっくり書いてるかも知れませんw
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