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音芸生徒会て何だ!?  作者: 出水 師
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音芸生徒会って何がしたいんだろうね!?

登場人物

来栖悠貴→くるすゆうき

主人公。特技:ギターもベースも普通に引ける

卯月六→うづきむう

悠貴の幼なじみ 特技:大体何でも出来ること

千駿乃音→ちはやのん

悠貴の片想いの相手 特技:料理・歌

城石紅→じょうせきこう

生徒会会長兼部長 特技:歌・ギター

禊澪夏→みそぎれな

生徒会書記 特技:人をいじる・ドラム

南條麟→なんじょうりん

生徒会風紀委員長 特技:ギター

 プロローグ

「ねぇ、悠君」

「なんだ六?」

「私が結婚できるようになったら結婚しようね」

「バッカ…!なんでお前はいつもそんな事を言うんだ…てか、その時は俺がまだ結婚出来ん」

「私どんな形でも悠君のそばに居続けたいもん!私は悠君が一番好きなんだもん!未来永劫絶対にこれは変わらないの!」

「なっ、泣くな!悪かったからそんな事叫びながら泣かないでくれ!」

 これが幼稚園の頃の六と俺らしい。

 この事を知ったのは俺が高校を卒業してからだった。


 第一章 俺と六とエリート達と

 とある麗らかな春の日、俺、来栖悠貴は孤独に教室に残ってうたた寝をしていた。

 入学式があって授業が始まり一週間。

 中学の時の友達はほとんどが他校に行き途方に暮れながら素晴らしい陽気の中昼寝をしていた。

 そんな時だった。

「ねぇねぇ」

「Zzz...(面倒臭い寝たふりしとこ、ほんとに眠いし)」

「寝てるのかぁ。じゃあここに置いていっとこっと」

 先輩らしきひとが去っていった跡を見てみるとそこには部活勧誘の紙が置いてあった。

 この摂影学園は昨日から部活勧誘が解禁された。だから部活勧誘に来たという訳だ。ちなみにその先輩は書道部らしいが部活なんて入る気殆ど無いし。なんか今日は入部体験行くって約束した気が…?

 ま、いいやもっかい寝よ。

 Zzz...

 …

 ………

 ……………

 ん?なんかグラグラするぞ?

「…き…って…。ねぇ、起き…てば…。うーん、全く起きないな…。起きてよ…おーきーてー!」

 俺は散々に揺さぶられた挙句、耳元で叫ばれた。

 この心地いい環境で眠気が覚めるほどに。

「あぁ!もぅなんだ!」

 顔を上げるとそこには見覚えのある人物がいた。

「やっと起きてくれたね。そして、やっと会えたね…」

「なんだお前か、お休み~…」

「何でもう一回寝るの!?悠君、今日はうちのクラブ部活見学に来るはずでしょ!?」

「そんな事言ってたっけ…」

「昨日約束したばかりじゃない…まぁいいや、今すぐ私達の部活に来てちょうだい?」

「面倒臭いな…」

「いいから早く〜」

 この急かしてきた挙句、人の荷物をグチャグチャにしてくれて持って俺の前を右往左往してるこいつは卯月 六という。

 容姿端麗で頭脳明晰な上に明るくて来年の生徒会長候補というモテ要素がたっぷりな奴で、一週間に三通ぐらいはラブレターを貰うほどの人気者である。

 放課後、独りで教室でうたた寝してる奴とは住んでる世界が違うのだ。

 なぜこんな奴と関係があるのかというとそれはこいつが幼なじみだからである。

 しかし、歳上だという事を全く感じさせない所がまた凄いところであり欠点だな。

 あっという間もなくすぐに文芸部室に着いた。

「着いたよ。ここが私達文芸部の部室だよ~」

「なんか、目眩がするぐらい凄く広そうなのは気のせいか?」

「気のせいなんかじゃないよ?だってうちの部活は成績優秀者ばっかり集まってくるから予算の出し方が凄い、というか出せちゃうんだよ。それに文芸部ってのは名前だけで活動内容は全然文芸部じゃないもん」

「新しい部活作って他の部活に譲れよ…」

「まぁまぁ、そんな事言わずに入ってみなよ」

「考えとくよ」

(口先だけでいいや…)

 ということで俺は文芸部室に入る事にした。

「失礼しまーす…!?」

「あ、やっと来たんだ~新入部員これで二人目だね~」

「そうなんだよ~、起こすのに時間かかっちゃってさ」

「おい、六この人は…」

「え、悠君知ってるよね?」

「いや、知ってるよ知ってるけど…」

 俺は目を見張ったが俺の勘違いであろう。

 というか、そう思いたい。

 何故ここに生徒会長と副会長と書記の生徒会のメンバーの殆どが揃ってるんだ!?

「ここね~生徒会と文芸部と軽音部が合体したんだよ。あ、でもね皆は軽音部も文芸部も生徒会もきちんとやっているてバンドとか色々やってるというスーパーエリートさん達なんだよ…フフンッ」

 何故かドヤ顔の六だが、

「まじかよ…」

 こんな所に俺が来ていいのだろうか。

 てか、その活動内容は文芸部ではないのでは?という疑問は置いといて、そもそも入る気はないのだ。

 成り行きに任せて「はい、はい」って言ってれば終わるだろう。

「ねぇ、あなたこの部活見に来るの初めてよね?」

「あ、はい、そうです」

「突然だけどこの紙にに名前書いてくれないかしら?」

「はい!」

 何とも笑顔が素晴らしい先輩だ。。

 その笑顔に俺は何を言われたのか忘れそうになり(というかほとんど忘れた)なんとか名前を書くことだけを思い出した。

「えーっと…来栖 悠貴…っと、これでいいですか?」

「うん、じゃああなたも今日から音芸部員ね♪」

「はい!…って、え!?今なんて?」

「だから、あなたも今日から音芸部員ねって」

 何とも笑顔が素敵な先輩がそう言ったのだが、いつ決まったんだ?俺の文芸部入部…という思いが伝わったらしい。

「さっき書いてもらったでしょ?それが入部届けなんだよ~」

「ぁ…ぃ…ぃゃ…そっ、その…取り消すことって…」

 段々と小声になってしまう俺なのだがその理由は三つある。

 まず一つ目はこの人がなんとも感じの良さそうな人で無容易に断るときずつけてしまいそうな性格だからである。

 そして二つ目はごく普通の事なのだが先輩に対しての礼儀というか入ってきていきなり「すいません!やっぱり入部できません!」などという失礼なことは人としてダメな気がする。

 最後は…その…先輩が美人な上に顔を近づけられているのだ。これで男がドキドキしないはずがない。

「ん?何か言った?」

「いや、何も言ってないです…」

 まずいぞ…断るチャンスを失ったぞ…

「悠君は音芸生徒会に入るんだよね~」

「え、いや…ぅん…はい…」

 ダメだァァァ!もう断れないぜ!

 もうのんびりとした高校Lifeは送れないよ…

 さらばDream Days...

「私の自己紹介するわ。私は音芸生徒会の部長兼生徒会長の城石 紅よ、紅でいいわ。これから宜しくね」

「あ、来栖 悠貴っす…」

 城石先輩は名前の通り髪も目も燃え上がるような赤なのだがそれでも心は水のように落ち着いてる人みたいだった。

 それにしても、まずいな笑顔を向けられると何も言えなくなるぞ…

 いや、美人の人にこんなに顔を近づけられることが六を除いてあっただろうか…

 これってもしかしてこの部活に入った方がいいのかな?

 と思ったら矢先に小柄で銀髪ツインテの女の子が話してきた。

「私は風紀委員で高二の南絛 麟よ、よろしく」

「麟ちゃんはいつもこんなんじゃないのにどうしたの~?」

「う、うるさいわよ六!」

「え~いいじゃ~ん」

 麟さんは俺には理解不能な人種らしい。

 で、六は麟さんを手玉にとっているようだ。

 六だからなのか六でもできるのかは知らないが何故か俺は今モーレツに感動している…!

 ちょっぴり感心していると窓際に座ってたこれまたいかにも大和撫子な人が話しかけてきた。

「うちは書記の禊 澪夏な。高三やけど気兼ねとか要らんから積極的に攻めてきてくれていいんやで?」

「…?」

 禊先輩は独自の世界を持ってるのか?

「いつでも襲われる準備してるからな?」

 そう言いながら肩をはだけさせ始める禊先輩。

 そっちかよ!

 予想してたより斜め上の発想をお持ちのようで!

「まぁまぁ、先輩あまり私の悠君を虐めてあげないでくださいよ…ププッ…」

「笑った!?今笑ったよね!?この人!?」

「ハハッ、あぁ…ごめんごめん…ブフッ」

 全く六はこれだから困る…

 でも、なんか女子ばっかりだなこの部屋。

「あ、そうそう気づいたと思うけどこの学校の生徒会って女子しかいないでしょ?」

「そうだな」

「それって生徒会に入る時に面接があるのよ」

「なんかその先が見えた…!」

「皆一様に男子は生徒会に入る理由が不純なものばかりなのよ」

「やっぱりな…」

「で、悠君には音芸生徒会に入って欲しかったわけ」

「待て、なんだその変な名前は」

「この部活の名前だよ?」

「誰だ!その変な名前つけたの!?」

「城石先輩…」

 城石先輩が泣きそうな顔でこっちを見つめてきたのだが…

 あなたそんな顔も出来たんですね。

「お、俺なら安心できると?」

「そっ、そういう訳」

「の割には奥の二人が一人はすごい剣幕で睨んできたてもう一人は獲物を狙うような目をそれぞれでしてくれてるんだけど…」

「いいのいいの、気にしなーい気にしなーいあれ?今日乃音ちゃんは?」

「今日遅れるとか言って…」

 ガラッ

「遅れました、すいませー…ボフッ」

 何か声が聞こえた後に胸に衝動が走ったぞ!?

「ぅお!」

「す、すすす、すいませんっ!」

「いや、こちらこそすいません…」

 ん?何だこの子どこかで見た事あるような…?

「あれ?来栖君だよね?」

「あ、はい、そうで…ん?千駿か?」

「あ、覚えてくれてた…」

 この俺の目の前できょとんとしているこれまた美少女で麗しくも純粋で黒髪の艶がもう神々しいぐらいの小動物みたいな可愛さも備えているこの子は千駿 乃音という子なのだが、ぶつかった衝動でちょっと顔赤くなってるな。心配だ…

「千駿、大丈夫か?」

「あ、うん、ら、大丈夫らよ!」

「舌回ってないぞ…」

「うん、もう大丈夫!」

「そうか?何なら保健室に連れていっt」

「悠君!乃音ちゃんばかりかまってないで私もかまって!」

「六、やめろ!鬱陶しいぞ!」

「あの…来栖君と卯月先輩ってどういう関係なんですか?」

「幼馴染みなんだよ…」

「そんな…強敵の出現です…」

 千駿がなんて言ったのかは聞こえなかったが六に対して少し敵対心がある顔をしたな、何でだ?

 それは置いといて六をどかしたあたりで麟さんがある事を聞いてきた。

「ねぇ、来栖って六と幼馴染みなのよね?どれぐらいからなの?」

「生まれた時には同じ病院にいましたよ。こう見ても六は体が生まれつき弱かったので入院してた時に僕が生まれた感じらしいです」

 そう、六は生まれつき体が弱いのだ。

 正確には『弱かったのだ』


 三年前、六は難病に侵された。

 六によると心配することはないということなのだが、将来は寝たきりとかになるのだろうか?

 当時の俺はまだ察するということも出来なく周りの人達より状況が軽いと思っていた。

 その話を聞いた時に六自身に聞いたことがある。

「六さ、もしこのままの生活が出来なくなったらどうするんだ?」

「私は何も変わらないよ?変わるのは体で心までは変わらない。今まで通りの行動が出来なくなるかもしれない。悠君に抱きついたり出来なくなったりなるかもしれない。それでも私は私で何も変わらないしいつも通りに頑張ろうていうだけなんだよ」

「でも、周りの人達は心配したりとかするんじゃないのか?それで何で相談してくれなかったんだとか言って皆離れていくんじゃ…」

「私は悠君だけ居てくれたらいいから」

「そうか…それでもやっぱり俺以外が離れていって俺しか六のこと見なくたなったらどうするんだよ」

 こう聞いたら六は涙目で笑ってこう言った。

「じゃあその時は悠君に死力を尽くしてでも頼らせてもらうよ」

 そこで俺はようやく状況を理解した。

 六に驚愕し神に失望し世界に絶望した。

 そして六を泣きながら抱きしめていた。そうせずにはいられなかった。

 俺は遅すぎた。

 状況をほとんど知らず、六に酷いことを言っていたかもしれない。

 何でこんなに恵まれた容姿で八方美人と言われる時もあるが偽りの無くて嫌われる理由が全くと言っていい程の奴がそんなに早く人生の幕を閉じなければならいのだ!?恵まれた容姿をしていたからか?八方美人みたいだからか?あまりにも理不尽すぎる。

 俺には不条理すぎる人生を受け入れるにはまだ幼く、浅く、そして早すぎた。

 そして六は俺に聞こえないようにこう言った。

「私にこれからも恋をさせてね?悠君」


 この数日後… 六は死んだ

初めて書かせて頂きました!!

題材としては…ネタバレになるので次の時に書きますw

誤字脱字等教えていただけたら幸いだったりします

評価や宣伝してもらったりしても嬉しいです!!

それでは次の時に…

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