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名も無く果てなくスチャラカな200字

ささやかな人間模様2【200字】

 交際中の彼女は料理好きな優しい女で、結婚も考えているのだが、我慢ができないことがある。

 極度の犬好きともう一つ、周りが見えなくなることだ。

 この前もこんな事があった。

 彼女の実家の老犬が死にそうだと言って、鍵を手にアパートを出ようとしたのだが、俺はあることに気づき、扉と彼女の間に割って入った。

「どういうつもり? 命に関わる事なのに! そんなに犬が嫌い?」

「いいから落ち着いてよく見ろ。それは俺のバイクの鍵だ」


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