表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

過去

「なぁ、睦月。僕達は何処で出会ったんだ?僕、覚えてないんだ。」僕は彼女に聞いた。

「覚えてないの?」彼女は僕に言った。

「うん。」僕は素直に答えた。

彼女は「そっか…」というなり、黙り込んでしまった。


そこからしばらく僕は眠った。

夢を見ている…?

あれ…これはたしか僕が幼稚園の頃の事だ。


「遊ぼうーよ。ねぇ。ねぇってば!」

「うるせーどっかいけ!このチビ。」

小さい少年は同じ年頃の少年に突き飛ばされた。

あれは…昔の僕だ。


昔、背の小さかった僕は周りの子ども達にいじめられていた。

あぁ…確か少し足を擦りむいたんだっけ?

あぁ。もう。

このくらいの怪我で泣くなよ僕。

幼い自分に向かって僕は呟いた。


すると、どうやら近くでその少年の様子を見ていたらく、一人の少女が幼い僕近寄って行った。

「ねぇ…大丈夫?」彼女は幼い僕に言った。



僕は必死にその出会ったはずの少女の顔を思い出そうとした。

しかし、思い出せなかった。

仕方なく僕はまた様子を見る事にした。


「君、名前はなんて言うの?」彼女は幼い僕にそう言った。

「時雨」僕は呟くように言った。

「綺麗な名前だね。私は睦月。時雨、一緒に遊ぼっか!」

「うん…。遊んでくれるの?」

「もちろん!」


…あぁ。そういう事か。

睦月は、昔いじめられて怪我をしていた僕を助けてくれた人だったんだ。


僕はその事をようやく思い出した。

でも、どうして…忘れていたのだろう?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ