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第4話 3 藤堂、決着

 白崎との間であったことを真知に話了解を得た。

 実際は

「ちょっと信用できない。魔人になれればそれでいいって考えてるような気がする」

 とのことでした。

 俺も考えていたことだが真知の勘は半端じゃない。

 これはかなり慎重にやったほうがいいだろう。

 最悪藤堂との対峙は真知と2人でやるべきだろう。

 魔人の他のなり方があった場合裏切られる可能性もある。

「藤堂とは戦わなきゃいけないの?」

 と訊かれる。

 俺はあいつに訊かなければいけないことがある。

 あいつは俺を仲間に引き入れたい。

 当然力づくということになるだろう。

 魔人対魔人、当事者として何も面白くはないがそうなる。

 だがこちらには真知がいる。

 攻撃が通じる相手かは謎だが異能とリリィでジョーカーになるかもしれない。

「いつかは絶対に当たる相手だ。出来れば早いほうが心臓に悪くない」

 多少ごまかして答える。

 姉でもない限り全てお見通しとはいかないだろうが真知の勘が厄介だ。

「そのときは私もいく」

 言い切った。

 勝つためにはいて欲しい。

 だが俺の醜い部分を見せることになる。

 嫌われたくない、だなんてまるで戯言だな。

 俺は俺の目的のために最善を尽くす。

「わかった、ついてこい。戦闘には参加させるから殺すつもりでいろよ」

 無言で頷く真知。

 殺人を肯定する俺は真知にどう映っているのだろうか。


 それからまた暫くは凪の日々だった。

 鬼を魔獣を妖魔をただ駆除する普通の駆除士。

 そんな生活も悪くない。

 そう思わせてくれたのはこの物騒な弟子。

 魔人にまでなったことが少し寂しい。

 仕事に手応えを感じなくなってしまっていた。

 もっと強い相手と――と考えるたびに藤堂の顔がちらつく。

 俺の勘がもうすぐだと囁く。

「師匠、顔が物騒になってる」

「すまん、考え事してた」

「誰か殺す算段でもたててたの」

 真顔で訊かれる。

 あぁそうだけどね。

「まぁそうなるかな」

「ふーん、でやれそうなの?負けそうなの?」

「五分五分、お前が来るなら六分四分ぐらいで勝てるんじゃないか」

 実際はもっとぎりぎりだろう。

 俺がやられそうでも真知だけは逃がさなければならない。

「8割勝つぐらいいいなさいよ」

「口だけならなんとでも言えるからなぁ」

 あとはやる気の問題か。

 普段ゆるい俺がいきなりしゃきっとなったほうが不気味だよな。

「勝ったら5分」

「はい?」

 5分でなにしろってのよ。

「勝ったら5分胸触っていい」

 そっぽ向いて言う真知。

 気合が入ってきた。

「絶対勝つ!」

「ばか」


 玄関でチャッピーが吠えている。

 何事だ。

 玄関に着くと特に誰もいなくチャッピーもおさまっていた。

 念の為に郵便受けを見る。

 < 今夜24時 パズズの祭壇にて 藤堂 >

 ついに来た。

「手紙?」

 真知が真後ろに立っていた。

 身長の関係で手紙の内容が見えないらしい。

 手紙を真知に手渡す。

「ついに、ってことね」

 何故か余裕そうに微笑む真知。

 お前に余裕はない。

「武器の準備するぞ」

 慌ただしく動き始める。

 とは言っても今回拳銃は必要だろうか。

 相手が1人とは限らないので真知にだけ持たせることにする。

 確認するまでもないのだが刀の点検・手入れをする。

 真知もリリィの手入れをしている。

 今夜は久々に忙しい夜になりそうだ。


 23時30分例のビルに来ていた。

 時間きっかりに行く必要はない。

 真知に封印を張らせ1階には誰もいないことを確認する。

 もしいたとしても俺の咆哮ハウルで吹き飛ばす。

 続いて2階も誰もいなかった。

 3階、

「中に1人」

「入ったらすぐに全弾射撃しろ」

 指示を出して突入する。

 パンパパパパン、15発全弾撃ちきる。

「気は済んだかい?」

 やはり銃弾は効かない。

「久しぶりだね。キミが無事魔人になったと聞いて嬉しかったよ」

「お前のお陰でなったわけじゃないんだがな」

 抜刀する。

 真知は拳銃を投げ捨てリリィを構える。

「いいや、僕の目論見通りさ。黒岩には不完全とはいえパズズを倒す力なんてなかった。だがキミにはあると読んだ!復讐のために人生を捧げているキミならね!」

「何か感動してるところ悪いんだが俺を魔人にして何の得になる?」

 こいつは何を考えてるのか。

「キミの復讐の手伝いがしたいだけさ。どうだい僕の仲間になる決意はできたかな?」

「俺の復讐は俺の手で完遂する。お前の力は必要ない」

 息を呑む。これが戦闘の合図になるかもしれない。

「魔人を斬っても魔人になれる、これは知ってたかな?」

 笑いながら問いかける。

「キミが仲間にならないならその力を頂くだけのことだよ!」

 ダッシュで詰め寄ってくる。

 その間に魔人化を済ませ迎撃する。

 振り下ろされたサーベルと俺の刀がぶつかり合う。

「俺が勝ったら1つだけ答えろ」

 押し合いは互角。

「フランベルジュを使う男を知らないか?」

 一気に押し返し距離をとる。

「そいつが仇なんだね、いいさ勝てたらご褒美に答えよう!」

 上段からサーベルを振ってくるが身体をずらしかわす。

 横合いから平突きをいれるが腕の肉が少し弾けた程度だった。

「キミの異能はそれか!」

 まったく怯むことなく黒炎を刃に乗せ斬りかかってくる。

 俺は『炎熱無効』相性は最高だ!

 肩を少々深く斬られるが藤堂の脇腹を刀が薙ぐ。

「そして炎熱無効!最悪の相性だ」

 それから20合程斬り合う。

 どちらも無事と呼べる箇所がなくなってきた。

「真知!」

 叫ぶと同時に封印に包まれる。

 これで一瞬の目くらましになる!

「無駄だ!」

 サーベルの1振りによって破壊される封印。

 そこに真正面から後ろ回し蹴りを放つ!

「ぐはっ!」

 追撃する。

 狙うは胸。

 平突きで差し込もうとするがカウンターで突きを胸に受ける。

「ぐっ!」

 だが止まらず相手の胸を突く!

「うおおおおおおおおお!」

 全力で押し切る!

 サーベルが折れ俺の突きが藤堂の胸に突き刺さる。

「俺の……勝ち……だ……」

 立っているのもつらい。

 ここまでボロボロにされたのは久しぶりだ。

「僕の負けだが……殺さない……のか?」

「質問に答え……ろ」

「次までに調べておくよ」

 異能を乗せた拳で壁を砕く藤堂。

 追撃する余裕がない。

「師匠!」

 真知が駆け寄ってきた。

「大丈夫だ……死にはしない」

 壁の穴から落ちていく藤堂。

「回答だけはしっかりするから死なないようにね」

 満身創痍のはずだがあいつのほうが魔人になってから長い。、その差がでたか。

 これ以上は動けん。

「真知、約束の……」

「怪我治ってからね」

 その後真知が呼んだ救急車に運ばれまたもや入院することとなった。

長くなりすぎました。

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