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【第四章、完結】私、曇りの聖女と呼ばれたけれど! ~転生悪女が授かったトンデモギフトの正体は何?~  作者: 川崎悠
第1章 悪役令嬢は暴れん坊

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21/129

21 幕間

ちょっと箸休め(短め)

 私は日本人の転生者だ。

 それ以上の情報はあんまりない。オタク寄り、いや、オタクの女性だった。

 あまり認めたくはないが、そこまで若くはなかったはずである。

 といっても、その年代の意識が今世では薄れているんだけど。

 西遊記に詳しい理由? それはほら、アレ。

 世の中には〝(さい)〟の方もあったわけで、そこにはほら、四人の美形の男子がワチャワチャだったわけで。

 世代としては『原典も知っておこう』という、きっかけになった人も、ねぇ?

 いえ、それなりに詳しいだけで、それオンリーオタクではなかったはずだ。

 ましてや、その世界にどっぷり浸かって転生するほどでは決してなかった。


 さておき。

 このギフトを授かった私が、元は日本人であった以上、試さなければならないことがある。


 明日に休日を控えた日、私の部屋。バルコニーに出て、夜空を見上げる。

 部屋に侍女などの使用人はいない。目撃者はゼロだ。

 私はそこで〝構え〟を取り、意識を集中する。


「……〇、〇、〇、〇、波ーッ!」


 都合により伏せ字よ!

 私は構えた両手を、念のために空に向かって突き出した。


「…………」


 沈黙。否、木々の擦れる音や小動物や虫が奏でる音が空しく響く。


「はい、検証終了」


 流石に〝波〟は出ないらしい。やはり原典準拠か。

 日本人で孫悟空は正直、どちらが有名かといわれると、こっちだもの。

 この検証は必須だったわ。


「……誰も見ていないわよね?」


 こんなことをしている公爵令嬢、見られるわけにはいかないだろう。

 ああ、恥ずかしかった。

 明日の休日はまた教会にでも行こう。


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― 新着の感想 ―
主人公が可愛い
やってくれた! 検証ありがとうございます! でも、出なかったのは残念! 筋斗雲なしで空も飛べたかもしれなかったと思うと・・・ でも原典から外れて宇宙人まで出てきそうだから、これでいいのだ。
昔の英雄を使い魔として召喚して戦争する某運命なゲームでは呼び出す英雄は当人自身の逸話と後世に伝わる中で付けたされた情報やイメージが合わさった存在って設定があるから、玉を集めるやつや「最」の方とかがスキ…
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