表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

僕たちの友情→私たちの友情? 2人の友情→乙女5人の友情?(え!どうして?)

作者: Aprツツジ

単純なTS物に、寄せないように、して行きます。

テーマは「友情」です。でもギャグの物語です。

どうぞ、お楽しみください。

《プロローグ》


  僕は幹人みきと、高校2年。夏休みにクラスのキャンプで来てる。いま、親友の蔵人くらとと罰ゲームを受けてます。


 僕は、異世界、ファンタジー物のラノベ、マンガ、アニメが大好きです。


 クラスでは、いつも蔵人と一緒に、異世界、ファンタジー物の話しをしていました。


 たまに、蔵人のところへ行くと、蔵人はVRMMOゲームが大好きで、毎日かなり長時間プレイしてるみたいでした。


 僕は、蔵人に友情を感じているのは、いつも上から目線で見ようとする、クラスメートとは違って、自分と対等に見てくれているところにもありました。


 僕は、姉がいていつも上から目線で話してきます。そこは、蔵人も同じようでした。


 今日の罰ゲームは、デキレースだったようですね。それは、誰かの姉か妹のもの? 普通ならお母さん達のサイズでしょう!


 キャミソールの短いワンピースや、サンダル、下着まで揃えてありましたよ。


 それも、僕たちは、小柄でしたから入るんですよ。普通の男の子では、キッチ、キッチ、でもいい方。むしろ、破れちゃっているしょう!!


 いつもクラスメートからの扱いは、そんなものでしたからね。


 男子だけでなく、女子までも、カッワイイねって、「キャッ、キャッ」と笑っていましたよ。


 変な男に、可愛い女の子と間違われて、襲われないようにしてね、って楽しそうに、みんなで一緒に、笑っていましたよ!


 池を半周歩いたかな? 反対側にキャンプの明かりが見えてました。ライトはスマホのライトだけで歩いてます。


 お互いに僕は、あだ名が「ミキ」で、蔵人を僕は、「クラト」と呼んでいました。


 そこに、突然、人影が? かなり大きい! 2mは越える? 本当に可愛い女の子と間違われて、襲われてるのか? ええ!


 その男は、僕たちに突進して来て、両脇に抱えながら、池に飛び込んだ! あれ、池の一部が光っている! そこへ着水!!



 気づくと、薄暗いのかな? 体が動かない。重いまぶたを上げようとしたら、少しだけ開いて、あれ、池のなかじゃない!


 よく見ると、どうやら、洞窟のなか? 一段高いところにいるようだな!


 なにか、騒然としていました! 男の声で「奴らは、あの崩れてきた柱のところに集まっているぞ!!」


 「崩れた柱と一緒に、大きな男と女の子が二人落ちてきたみたいだ!」


 その声の方を見ると。あれ! これはアトラクションか? 鎧を着て剣を持った騎士? が何人か身を乗り出して見ていた。


 「あの人達は動いていないぞ! 落ちた時に、亡くなったのかな!!」


 「あいつ等、あの死体を食べるみたいだな! こっちへ運んで来てるぞ!!」


 「じゃあ、こっちは降りられないから、今日はここで、このままいることになるのかな?」


 「ああ、さっきの柱の影響で、ここの階段が崩れたから、助かっているんだからな!! そうじゃなかったら、もう攻め込まれていたんだぞ!!」


 「ああそうだな! 今はそのほうが、安全だろう。しかし、荷物が下にあるから、食料もポーションもないぞ!!」


 少しだけ開いた目から、下が見えてきた。かがり火を焚いたんだろう。


 見えているのは、オーガ/オーク/ゴブリン? ゲームでお馴染みのモンスターの姿だった!!


 まだ、僕は、状況が分からない。そして、意識が遠くなって行った。


 しかし、「ミキ! ミキ!」と繰り返し呼ばれて、意識が戻ってきた。


 「あいつ等、もうみんなで、食べ始めているぞ!!」その声で、かがり火の方を見ると、僕も、クラトも、群がっているモンスターに、食べられていたよ!!


 なんで自分の姿を見れるんだ!! 幽体離脱! じゃあ僕たちは、死んだのか? でもだれか、女の人が僕のことを、なでていた。ぬくもりも感じていた! でもまた、意識が落ちてしまった。




 《エピソード01》ここって、始まり?


 意識が戻った? いや夢か? 女の子がいた。自分は「ミキシリアーヌ」だと言っていた。愛称は「ミキ」だと。


 あれ、愛称は同じ? なのか? 


 その子は、そのまま話しをつづけていた。私は前世は、地球の日本にいたんだ。時代は令和。事故で亡くなって、この世界に転生したの。


 この世界で16年間生きたけど、辛いことしかなかった。それに前世を思い出したから、更にとてもつらかったのよ!


 今度は、また、地球の日本で、やり直しできるんだよね。この世界の管理者が、私にそう言っていたの。


 それで、その管理者が、今の私の記憶を引き継いで、そのまま「ミキ」を、あなたに続けて欲しいんだって!!


 わたしにとっては、この転生は、まるで人生が罰ゲームのようだったわ!! もうとても、辛かったの!!


 (え、それって! 僕は、キャンプの罰ゲームを、やっていただけなんだぞ!! 人生が罰ゲームだって!! 冗談じゃないぞ!!)


 フフン、とても焦っているようね! でも、嫌なら食べられた体を再利用できるみたいよ!


 不老不死のスケルトンで、復活できるみたいね!! 魔獣になっちょうけどね!! あなたはそれを選ぶのかな?


 それは、ここの管理者と自由にやってね!! じゃあ、私は行くから。バイバイ、さようなら!!


 ああ、ちょっとお! なんでこんなことに、なっちゃうんだよ!! 


 そこから、急激に何かが。 誰かの記憶? それが、頭に流れ込んできた!! ああ、とてもキツイな!!


 また、意識が落ちていくのか...。



 気がつくと、とても騒がしい。また重いまぶたが少しだけ開いてくれた。


 そこから、見えたのは先ほど、僕たちを食べていたモンスターが戦闘をしていた!!


 相手は、騎士や冒険者達? 助けがきた?


 薄れていく意識の中で、耳に入ってきた。


 「ミキは魔力切れでも、死に戻って来たから良かったわ! 助かったら、マナポーションをもらいましょうね!」


 この声は、聞き覚えがある。リーダーの女剣士ミカルの声ね! 


 「うん、分かっているわ。でもまた、顔が土気色つちけいろになったらと思うと、心配なのよ!」


 この声は、神官のリリーよね!


 フン、ミキは意外と、しぶといからね、大丈夫よ!


 この声は、学者肌の水魔法使いのシェニーね! みんな、心配してくれてたんだね!! ありがとう!



 《エピソード02》ここから逆転?



 あれ! どうして? ここの人たちのことが分かるんだろう?


 でも、同じパーティ仲間の3人よね。さっきの女の子は、夢じゃなかったんだ! じゃあ、これは、記憶の引き継ぎ?


 そうとしか、考えられないよ! じゃあ、これから、『人生が罰ゲーム』も引き継じゃうのかしら? そうなんだわ!!


 この世界の管理者なんて、出て来てないじゃないの!! 勝手に決めちゃったんだね!! 


 何か頭に直接響いてくるわ? 「フッハハハ!! いや、勝手に決めちゃって、悪いね!! おわびにギフトをあげるよ!」


 え! こんなんで、終わりなの? もう、冗談じゃないわよ!!


 誰かが、ほほをゆすっている? 「ミキ! ミキ! 起きて!」


 フット目が覚めると。リリーの膝の上だったの。それから、女剣士ミカルが私の上半身を助け起こしてくれた。


 マナ・ポーションだからね。そう言って、飲ませてくれた。ありがとうミカル!


 少しすれば、魔力切れから解放されるからね! それは水魔法使いのシェニーだったわ。


 少しづつ、体のコワバリが消えてきて、体が自由に動くようになってきた。


 いま、急ごしらえで、ハシゴを作っているからね。歩けるかな? ダメなら、あの男たちが、喜んで担いでくれるわよ!


 でも、嫌でしょ? 私は、フット『嫌だ!』と湧いてきたわ。 うん、ミカル助けてくれる?


 うん、私も男たちに触られるのは嫌だからね!!


 そうして、ゆっくりと立ってみた。立てるね! じゃあ、歩けるかな? 少し歩いてみた。うん、歩けるよ。


 それで、モンスター達は?


 ああ、デカい奴には逃げられたみたいだけどね。あとは、殲滅せんめつしたみたいだよ!


 そうして、ミカルが背後に落ちないように、付いてくれて、少しずつ、ハシゴを降りていったわ。


 何か、シーフが持っていた。ああ、クラトと僕のスマホだ! 思わず手を出してしまったわ。でも何故か、渡してくれたわ?


 これから、城に戻るからね。また、出直しするのか、どうするのかは、その後だね!! とミカルは言っていた。


 私たちは、ほろ馬車に乗った。ミキは、まだ横になってな。とリーダーのミカルが言っていた。


 その通りに、横になると、これだけで疲れていたのか、すぐに眠ってしまった。




 《エピソード03》ミキってどんな子?


 私は、また夢を見てるのかしら? いいえ! 最近の出来事ですね。


 数カ月まえに、このパーティメンバーは、学園を退学して、貴族籍も削除されていたんです。


 それは、...。先に、このパーティメンバーの結成から...かな?


 中等部に入学した頃に、学費稼ぎで、素材採取の冒険者になったんですね。この頃からか!


 同じ学年なのに、みんなして末っ子。私だけ、早生まれなので、みんなしてお姉ちゃんぶっていたわね。


 みんなして。姉の目線的になって、高圧てきな態度だったわね。


 しかも、私だけ家に帰ると、ハウスキーパー兼用のメイドをしていたわ(お掃除、洗濯がメインだもんね!)。


 それは、私の母が後妻で、私は連れ子だったから。え!! 私って人種族じゃないの? エルフ、...ハイエルフなんだね!!


 じゃあ、あのミキも『人生が罰ゲーム』だったから、人生が60年じゃないよね。ええ!! 千年もつづ...続くんだ!!


 それじゃあ、絶望しちゃうよね! でも、自分だって嫌だな!! これって、もう引継いじゃっているんだよね!!


 そうなると、スケルトンがいいのか? 『人生が罰ゲーム』がいいのか? わかんないわね!!


 エエッと、続けます。数カ月前に、水魔法使いのシェニーが、お金になる素材を見つけた。


 そう言っていたので、みんなで良くわからないままに、大量に実験室に集めていたら、実験室が吹っ飛んでしまったのよ!!


 その素材が、爆薬草っていう草の実だったの。ダンジョンにたまたまあった。そう言ってたけどもね。


 本当は、素材採取の冒険者仲間、シーフのガルアランが、少量を使っていたのを、目ざとく見つけた、だけなのにね。


 学園長は、その珍しい草を、自分が発見者になりたくて、結局は、先ほどの処分で学園を追い出されたのよ。


 それぞれの家門ファミリーも、末っ子ごときで、弁償はしたくないからね!! (後妻に入っても元が取れないのね!)


 それで、私たちは、パーティメンバーそのままで、冒険者として、独立(追い出されたのでね!)したんですよ!


 こんな感じで、記憶が入り込んでくるのかな? さっきは、もうこの体のミキに支配されて、怒ったりしていたよ!!


 まだ、どこかに、あのミキの破片が残っていたりするのかな?


 あれ、さっき助けを呼んだのって、シーフのガルアランだったわよね? なんで、シェニーと組んでみたりしたのかな?




 《エピソード04》このパーティって?


 「ねえ、さっき洞窟でミキを担いで、降ろそうと相談してた時、騎士達が妙に志願して、集まってきたわよね。


 ああ、ミカルそれはね。きっとシュニーが、水魔法であの階段にバリアを何枚か張ったでしょう。次々突破されたけどね!


 あの時に、最後のバリアの突破で崩されちゃったからね! あの周辺は、水しぶきがすごかったのよ!


 あれで、お姫様は足を滑らせて、転んで頭を打っちゃって、失神してたでしょう!


 「それって、マズくないのか!! バレたら、首を跳ねられるぞ!!」ミカルがとても、焦っていたわ!!


 たぶん、あのバタバタだからね。侍女は、モンスターに攻め込まれるって夢中だったし、気付かないと思うわよ!


 その時に、ミキはいつもの短パンでしょう。


 ローブの裾をまくって、ミニスカート、...超ミニスカートっぽく見えちゃっていたでしょう!! もう太もも丸出し!!


 しかも、それで、二―ハイストッキングまでも、丸見えだったのよ!!


 騎士達は、そっちへ目が釘付けになって、いたからね!!


 それって、あの状況で、そんな状態なら、騎士達もマズくないのか!! ウッソだろう!! こっちは切り込みを覚悟してたってのに!! なんだ!! 腹が立ってきたぞ!!


 でも、そんな理由だけじゃ説明がつかないぞ!! 私は、ミキが魔力切れまで風魔法で、防いでいたからかな? そう...


◇◇◇◇◇◇


 なんなんの? この仲間の会話って、私が命がけで守ったのに!! 何で...色仕掛けみたくなってるの?


 それでも、ミカルは私を守ろうとしてるのよね。前はもっと冷たく感じてたのに、少し嬉しいな! 少しは味方はいたのね。


 《突然現れた!!》ゴメンね! 男たちの注目は私のせいなのよ!


 あれ? 今度は夢にピクシーが出てきたわ? 


 トンボのように長い羽根の妖精ピクシーが、話しかけてきてるの?


 私は、精霊石に封印されていたのよ。あのお姫様が持っていて、転んだ時に、あなたの足元へ飛んだのよ!


 本当は、解呪が必要なんだけど、封印が解けちゃったみたいね。私は、別名ラブリー・フルール(愛の華屋さん)なのよ。


 だからね、注目が集まちゃっうのは、仕方がないことなのよね! 当然! 必然なの!!


 ええ!! 今度は、変なのが、更に追加されちゃっているんだ!! ミカルで少し希望が出たのに、罰ゲーム度マシマシ?


 もう冗談じゃないわよ! 心の整理をって思って、考えてたのに、...! 先に、男からの防御が始まるの! ...。




 《エピソード05》王女さまが戻る?


 あ、でもこのミキの記憶にあるわね! そう、家ではハウスキーパーの侍女専門だった。


 だから、行儀ぎょうぎって、教わっていなかったんだよね。


 みんなで一緒に、食堂のウェイトレスの依頼を受けた時のこと。


 休憩所の扉を閉め忘れて。そう、これもまた、ミニスカートだったわ。


 二―ハイストッキングを直すのに、スカートに手を入れていたら、...。


 知らない間に、ホールの男性が目で私のしぐさを追っていたんだよね。ミカルがそれ気付いて、扉を閉めてくれたわ。


 そのあとで、ミカルから、さんざん怒られてたっけな! でも、クラスの女子なんかは平気で机の下でやっていたよね。


 あ! 僕も普通に思っていたけど、...目で追っていたよ。男って本当に...。え! じゃあ、今は自分が目で追われる方なんだ!! 


 これからは、そう言う注意が必要なんだよ。怒られても、当たり前なんだわ!!


 この記憶のミキは、怒られたので、恨んでいたんだよね。それで罰ゲームの被害と感じちゃったんだよね。まあ、姉的な言い方にも問題があるけどね!


 じゃあ、視点を変えたら? 学びにはなるし、ミカルとかシュニーは、そんなことで怒っていたんだね。でも気にしてくれてはいるんだね?


◇◇◇◇◇◇


 「ほら! ミキ! ミキ! 起きてよ! 城に着いたよ」ああ、ミカルの声だった。あれ? ミカルが膝枕? してたんだ!


 城に着いた、私たち。本来は女騎士の寮みたい、でもあのお姫様の指示で、上級侍女の相部屋になったわ。4人部屋です。


 それに、上級侍女たちが、あんた達には、一生着れない上級侍女服だからね! と真新しい服をハウスキーパーの侍女に、持って来させてたわ!


 洞窟で汚れてるから、私がそれに着替えてます。すると、シュニーが、ミキだったら家ではハウスキーパーの侍女服でしょう。あんたには、勿体ないわね。そんなイジリを始めちゃっていました。


 すると、学園を今年卒業したばかりの王宮侍女が! みんなを知ってる人が、...。あんた達って、学園退学で貴族籍はく奪でしょう!!


 何を言ってるんだか!! みんな庶民じゃないの? 庶民が階級付だなんて! まるで、スラム街のドブネズミ連中と同じだよね!! 


 そう言ったので、王宮侍女の先輩達も、一緒になって私たちを笑っていましたよ!! じゃあ、みんなで一緒に、ハウスキーパーの侍女服が似合うでしょう!! それに、着替えなさいね!!


 私たち4人は、シュンとして、持って来られたハウスキーパーの侍女服へ手を伸ばしたら...。待ちなさい!!


 その声は、あのお姫様でした。さっきから、見ていたわ! と王宮侍女へ厳しい視線が!「私の指示に不満があったのね!! 皆さんお偉くなっちゃってたのね!! 凄いわね!!」と、とても怒っていたわ!!


 王宮侍女たちは、勝手なことをしていました。それで、もうひたすらに、あやまっていましたよ!! 王女殿下、お許しを!


 王宮侍女たちは、許されて、部屋を出て行きました!


 それから、王女殿下は、私だけを指名をしたので、付いて行きました。(でも、何で私だけ? 何かしちゃってたかしら?)




 《エピソード06》王女さま!え、クラト?


 私が王女さまとお付きの侍女に、付いて行ったの。廊下で出会う人達は、みんな、うやうやしく、頭を下げて行った。


 騎士たちや事務官たち? が、私を見ると、変な目で見ていたの。まあ、見かけないからなのかな?


 イヤ! イヤ! あれは、違うわ!! 目がギラ! ギラ! ギラ! だよ!! あれって、ミキの記憶だとイヤラシイ目!


 ああ! あのピクシーがやっているのかな!! もう、そんな目で見られるって、ミキの記憶だと...あったわね!


 でも、僕、幹人の記憶だと初めてだよね! 女の人って男の目に敏感ってこのこと? だったんだわ!!


 そして、遂に高位の貴族? とても王女さまも丁寧に、挨拶をしてるよ! 通り過ぎるまで、頭を下げておこうっと!


 それが、突然話しかけられたの!! 「大変ぶしつけで、恐縮ですが、お名前をお聞きしてもいいですか?」


 (もう、私って、ただ、ただ、困っていましたよ!! どうしていいのか、分からないんですよ!)


 すると、王女さまが、「公爵殿! 私に用があるので、後にしてくださらない?」


 「いやあ、これは、大変失礼しました!! 何となく惹かれてしまったんです。お許しください」そう言って足早に、逃げて行ったわ!


 それから、王女さまの部屋に入って、侍女を下げたの。それから「やあ! ミキ! 見事にモブ女の、アバターになりきっているんじゃないか! 男に声を掛けられるなんて! 大したもんだよ。サブ垢で遊んでたね!」


 え、それってクラト! でいいのか? 


 そう、まるで異世界物の世界? 僕は、乙女ゲーに転生って感じがするね! しかも、私には、ヒロイン役決定だね!


 VRMMOもいいけど、これは実感が最高だね!! 女の子だし、胸も本物だった!! アニメにもよくあるテンプレ!!


 さっきは、あのパーティとか、うちの侍女たちに気持ちが良かったよ! 私って隣の大国の王妃になれるんだから最高ね!!


 ねえ、クラトって、僕だといつ分かったの?


 そんなの簡単だよ。シーフのガルアランから、スマホをもらっていただろう? この世界じゃない人には分からないよね!


 え! それならば、シーフのガルアランは、なぜ私に? あ、いや僕に渡したんだろう?


 それって、単純に設定じゃないのかな? いやあ、こんな乙女ゲーのVRMMOを買おうと思っていたんだよ!!


 え! じゃあ、そのストーリのまま進んでるのか?


 いや、分からないね! 何しろ去年の初めに、色々とストーリを見ただけ、だからね。どのゲームのこれって分かんないんだよ!


 じゃあ、大筋でこう進むとか、こんなルートがありそうだ! そんな感じだけなの?


 そう! そのほうがいいだろう! 僕は、RPGのように進むのが好きだから、もう最高の体験ができそうだよ!


 (こいつ! 相変わらず、現実とゲームの世界が入り混じっちゃっている奴だな! この世界ってリセットボタン有り?)





 《エピソード07》パネル出る!え、説明?


 クラトは続けていた。いや、でも確かに少し違うんだよね! MAPで、コントロール・パネルが出ないんだよね? 分かる?


 ええそうでしょうね! それはもう、当然、必然の結果なのよ!! 略称名:『パネル』で出てくるわよ!!


 ウワー! なんだ! このピクシーって、しゃべるんだ!! ただのミキの飾りかと思っていたよ!!


 いやあ、凄いな!! これぞファンタジーだよ! 感動するね!!


 しかも、よく見ると本当に飛んでるんだよ!!


 某有名なフィギュアのサイズ(30センチ未満)じゃないか! とっても可愛いしね!! ♡♡♡ 


 あれ! クラトって、このピクシーが見えているんだ!! みんな、誰も気づいていなかったのにね!


 それは、そうでしょうね! だって王女さまは私を封印した精霊石を持っているんだからね!!


 本当の持ち主は、王女さまですから!


 ええ!! そうなんだ! それで、君の加護って、...。あ! それよりも先にあれを出さないとね!!


 「パネル」! おお!! 出て来た、それらしいのが!! ミキって見れるかな?


 うん、クラトの画面が見えるよ!!


 2人で、色々と眺めた結果、気づいちゃったんです!!


 『リセット』などありません!


 『予備機』もありません!


 まして『チュートリアル』や『ヘルプ』すら、ありません!!


 クラト! これってマジもんだぞ!! 死んだら終わり! やり直しも出来ない!


 これって異世界物だけど、ゲーム機? 乙女ゲー? そんなんじゃあ、ないぞ!! 大変だよ!!


 フーン、いいじゃないか!


 現実世界には、全く自分の未来を、感じていなかったからね!! こっちの方が人生楽しそうだね!


 お前な、本当に王妃になって、女として生きるつもりなか?


 フーン、そんなの。『リセット』しちゃえば、またやり直しができるだろう?


 クラト! さっき見ただろう!! そんなものは、ないんだからね!


 じゃあ、僕は自分たちの体が、モンスターに食べらちゃうのを見ちゃったんだよ!! 女が嫌ならば、戻れるの?


 ミキが言う通りなら、また男に戻って! 「やり直し」なんて、できないんじゃないのか?


 あ!(そこで初めてミキは気づいた!) そうだよな! 周りに順応するのに夢中だったから、...全然考えてもないよ!!


 そこで、ピクシーが「ミキ、女なら大丈夫だよ!! 私の加護で男から愛されるからね!! 安心して、選びたい放題だよ!!」


 そこで、王女さまは思いついた! あれ! じゃあ、ピクシーちゃんて! 私の逆ハー(逆ハーレム)ルートの扉だったの?


 ウーン、さっき王女さまの頭に浮かんだ物語? だったら、そうなんだろうね!!


 だったら、ミキが逆ハールートの扉を開いたから、私は平和に過ごせるわよね!!


 それは、どうかな? いまは、私は自分の意志で持ち主が選べるのよ! だから、今から王女さまでもいいんだけどね!


 それって、何とかできないの?


 ウーン[☆ミ]! じゃあ、王女さまも私の友達になってね! 困っているときに助けてあげるからね!


 そうして、ミキと王女さまは、ピクシーちゃんと相談をしていたわ。ピクシーちゃん、愛称はフルール。


 それで、フルールは、加護を弱めるため、人前では精霊石に入る。


 それから、フルールは他にも力があるので、2人の相談に乗ってくれる。それとこの世界の事を教えてくれる。


 精霊石は、王女さま(クラト)がもつ。王女さまは、フルールの大好きな甘いお菓子を用意する。


 しばらくは、2人が近くの方がいいので、ミキは王女さまの話相手の侍女になる。


 その日から、ミキは王女さま付きの侍女となって、王城内に部屋をもらったの!!


次回は、《エピソード08》パーティ3人!扱いは? ...お楽しみに (^^)/




 《エピソード08》パーティ3人!扱いは?


 あれから、1週間が経ったわ。王女さま(クラト)はその場で、私を王女さま付きの侍女としていたわ。


 周りの人たちは、その場で王女さま付きの侍女兼話し相手として、丁寧に扱ってくれていました。


 王女さまが、私とあのパーティ3人との、今までの出来事を聞きき出しては、笑っていましたよ。


 入れ替わってもミキは、ミキの扱いになっちゃっていて、このままだとダメだね! まあ、任せなさい! と言っていましたよ。


 私は、このミキの記憶をそのまま、話ちゃったから、あの3人は大丈夫かな? と少し心配になっていました。


 まあ、王女さま(クラト)は、そこまで酷いことをする性格ではないので、酷い『ざまぁ』は、ないとは思っていましたよ。



 今日は、お休みしているお付きの侍女のところへ、連絡に来ていました。場所は、あのパーティ3人との相部屋の隣部屋でした。


 寮長さんと会って、貴方凄いわね! 王城内に部屋をもらったんでしょう! もう、いきなり出世頭になちゃってね。


 話は王女さまから聞いたよ。あの退学と貴族席の削除、家からの追放から3カ月くらいなのかな?


 貴方に料理から洗濯・掃除までやらせて、自分達はそのまま貴族の令嬢扱いさせて、なにも手伝わないでね!


 苦労してるから、報われてるんだからね! 良かったわね! (え! これって、あの来世に行ったミキの、苦労の結晶なの?)


 私たちだって、お手当があるから、従っているんだからね! だから、庶民になったあの3人には、社会勉強をさせているわよ。


 庶民は、自分の事は自分でする! 何の理由もなく、やってもらえることはない!! これを教えているからね!!



 私は、王女さまのお付きの、侍女の部屋に向っていた。その部屋の辺りで、誰かが怒られている声が、聞こえてきた。


 「あななたちは、何度教えれば分かるの!! 直ぐに手を抜いて、もう見張らないと、シュニーやリリーはダメみたいね!!」


 そして、長い棒で、手のひらを叩かれて、泣いてるシュニーやリリーがそこには、いたわ!! ミカルは淡々とそれを見てるの。


 いい! あなたたちは、庶民なのよ! 貴族でも雇用されてなければ、あまりにも、無理に従わせると、罰せられるのよ。


 また、評判が落ちてしまうのよ。あなたたちを、しっかり庶民にしてあげるからね!!


 私は、この扱いは、ミキの記憶を通して、当然だよね! と思って眺めていましたよ!!


次回は、《エピソード09》パーティ3人!改まるの? ...お楽しみに (^^)/




 《エピソード09》パーティ3人!改まるの?


 さっきは、来世へ行ったミキの記憶を通して、異世界物のラノベやマンガ、アニメの『ざまぁ』だと、眺めていましたよ!!


 でも、僕の考えでは、あのパーティ3人は、入れ替わったミキを気遣って、くれていたよな? と思っていましたよ!!


 そう、思いながら、王女さまのお付きの、侍女の部屋へ行きました。中に入ると、個室になっていました。


 なるほど、王女さま付きの侍女って、出世なんだね! と思っていました。


 でも、その侍女の方が、言っていました。さっきの廊下の事は、見てたんでしょう? 『ざまぁ』はできたのかな?


 はい、見ていました。そうですね。ここのご令嬢じゃないんだから、当然かなと見ていました。


 でもね、私も王女さまから聞いたときは、あの3人は末っ子で甘ったれていたんだ! と思ていたんだけどね。


 よくよく、考えて見ると、私も可哀そうだなと思えてきたのよ。


 寮長さんと会ったでしょう? あの人は厳しいけれど、やさしい方なのよ。


 しつけだけは、やかましくされているけど、ちゃんと大切な事を教わっていないみたいね。


 だから、このままだと庶民だから色街で、一生を送るようになっちゃうでしょうね!


 ハウスキーパーの侍女も、真面目に出来ないと、そうなっちゃうでしょうね。


 成人年齢で社会へ出たら、なんの理由もなく、チヤホヤされたら、怪しまないととね!


 そういう意味で、子供が全然抜けていないのよ! 下手に貴族令嬢でいたから、余計に可哀そうになってきたわ!


 でも、あの女剣士のミカルは、しっかり学んでいるからね! さすがに武勇で名門の男爵家出身だけあるわね。


 いづれ、独立する意志はあったようね。私も王女さまが輿入れしたら、好待遇じゃなくなるから、もう嫁ぎ先を見つけているからね!! 


 だって、このままここにいるだけで、いい縁談話は来ないからね。でも後妻じゃないからね。そこそこにいい条件よ。


 あなたも、待遇がいいうちに見つけないと、望まない高齢者の嫁にされちゃうかもね。


 ご子息のお子さんより、幼い子供が生まれるかもね。そうしたら、その子と一緒に冷たい処遇になっちゃうのよ。


 子供が可哀そうでしょう!! 何の罪もないのにね。貴方はそれが望みなのかしらね!!


 (ええ!! 突然!! 究極の選択? でも、クラトも言っていたね。男に戻れる? 体がないんだからもう、選べないんだよ!! 逃げ道はもうないんだね! でも男と結婚は嫌だ!! (;^_^A )


 あなたはちゃんと『嫌そうな』顔をしたから、安心したわ。あの2人はまだなんとかって、子供の自分にしがみついているけどね。

 変れると、いいわね! でも、寮長さんが目を付けてるから、ここに居る間に変われれば、ラッキーだよね! =^_^=


次回は、《エピソード10》あの2人!令嬢のワナ? ...お楽しみに (^^)/




 《エピソード10》あの2人!令嬢のワナ?


 私は、帰り道に考えていたわ。私は、あの3人とは来世に行ったミキの記憶と、洞窟やその帰りに気遣ってくれていたから、心配をしていたの!!


 でも、あの侍女や、寮長さんまでが、そこまで気遣ってあげているのかな? あの子達を、元々知っていたみたいだしね。


 王女さまの部屋に戻ってきました。


 そうしたら、王女さまのクラトが「いやあ、寮であの3人と会っていたようだね。それで『ざまぁ』はどうだったの?」


 ええ、『ざまぁ』は見ました。来世に行ったミキは喜んでいるんでしょうね!! でも、私は、...。


 うん、洞窟とかで、助けてもらったからね!! 僕も、来世に行ったミキの命と引き換えの魔法でみんなが助かったんだ!!


 それと僕も、洞窟で転んで、頭をうってから死に戻った、みたいなんだよ。


 その時に頭の酷いケガを、あのリリーって神官が、必死になって直してくれたんだよ。


 寮長さんに相談したら、そんなに悪い子達じゃないようだね。って言ってくれてね。あの侍女もそう言ってたから、安心したんだよね!


 「貴族の家でしつけが厳し過ぎると、周りに気を使い過ぎて疲れちゃうんだって。だから、貴族の流れからはずれると、ああなるそうだよ!」


 「寮長さんも言っていたと思うけど、誰か見てないと手を抜くってね。庶民は、働き者だからね!!」


 へー、クラトもいいところ、あるんだよね。


 あのね。僕は、いつでも、そこは優しいと思っているからね。あと、ぼく、...じゃなくて私は、クララだからね!!


 これからは、そう呼んでね。


 はい、王女殿下。


 そうじゃなくて、クララね!!


 はい、クララ!



 その頃、侍女の寮では、シュニーとリリーが荷物の受け取りをしていました。


 その時に、荷物を持って来た人から「貴方は、上級貴族ですかね? 気品がおありだが、ハウスキーパーの侍女服ですね。色々と訳ありな感じですね」


 これに、シュニーは「あら、分かっちゃうんだ! そうよ、伯爵家の令嬢ですからね!!」


 「おお! これは天の導きか? とある伯爵家で、身代わりになってくれる、ご令嬢を探しています。当然淑女でなければ、務まりません。にわか仕立てでは、直ぐに見破れます」


 「ウーン! どうしようかな? 」


 その時に、リリーは止めましょうよ! 人さらいだったら、奴隷にされちゃうかもですよね。と、シュニーに囁いていた。


 「ええっと、差支えがなければ、お隣の侍女さんも貴族だと思います。お付きの侍女になれば、一緒にいられますよ!」


 それで、シュニーは、リリーへ私の侍女なら、ハウスキーパーの侍女の仕事はさせませんからと、強引に誘っていた。


次回は、《エピソード11》あの2人!何を焦った? ...お楽しみに (^^)/

 




 《エピソード11》あの2人!何を焦った?


 私ミキは、王女さま(クラト)と、死に戻り後に加護が増えたことで、その加護を使う訓練していました。


 王女さま(クラト)は、鑑定の能力を獲得していたんです。


 それで、来世に行ったミキの記憶の話で、この世界では、『白魔導師』とも呼ばれる能力が追加されたことを知りました。


 その力は、ゲームだと職業が『ヒーラー』ではなくて『プリースト』になるそうでした。この時はピンときてなかったです。


 その力の事は、パネルやスキルの説明から分かってきました。以前のミキは、ただの風魔法使いでした。でも治癒もできるんです!


 ゲームの世界に詳しい、王女さまは、ゲームで疑問に思っていたことを、私のパネルやスキルの説明から考えついたんですね。


 『ヒーラー』や『プリースト』は、後衛の職業。戦闘に使えないと思われています。この世界でも、それは、同じです。


 ところが、私の風魔法と組み合わせると、攻撃に使えます。実際に使ってみて、初めて分かりました!! !(^^)!


 それって、とっても凄いんですよ!! でも、私は戦争では使いたくないです!! 討伐依頼なら使いたいですね! !(^^)!


 そのために、王女さまと色々と試したりして、訓練をしていました。



 さて、そんなところへ、寮長さんからの連絡を持った侍女が来ました。


 あのみんなで、心配をしてるシュニーとリリーの2人のことです。今は行方不明になっちゃっていました!!


 それが、城から外には出ていないんです。でも、荷物を2人で取りに行って、帰って来ていないんです。


 しかも、荷物は、降ろしたままでした。見張りの侍女が、目を離した間でした。でも、荷物を運んだ御者はいつもの人でした!!


 その御者は、いつも「ご令嬢の身代わりを...」と言っていたので、誰もが悪い冗談の人と思っていました。


 この状況から、その御者が本当に悪い人だったとしか思えません。手配はしました。これが連絡の内容でした。


 連絡を持ってきた侍女に聞いてみました。


 いままで10才の子供の侍女でも、信じていなかったのにねって周りは思って、笑っているようでしたね。


 そこへ、フルールが来ました。王女さまは。あれ! フルールいつ出たの? この精霊石から出ちゃダメでしょう!! 約束したよネ!!


 え、王女さまに、チョット出てくるヨ。そう言ったら、「はい」と言ったので、出られたんだよ!! フルールは、悪くない!!


 じゃあ、あの2人を見に行って、面白いことになっちゃっていたけども、教えてあげないからね!!


 それを聞いて、王女さまは、甘いお菓子をエサに、フルールにあやまったりして、なだめていましたよ!!


 私は、このやり取りを見ながら思いました。(あの2人に、まさかが、あったんだと!! (;^_^A )


次回は、《エピソード12》あの2人!とりま救出? ...お楽しみに (^^)/





 《エピソード12》あの2人!とりま救出?


 シュニーとリリーは、いまは、とても後悔をしていましたよ!! (なんで、簡単にだまされちゃったんだろう? "(-""-)" ってね!)


 ここは、奴隷商の裏庭です。


 牢屋のような、鉄格子のある建物に、小さい子から、12~13才くらいの子供が自分たちを眺めていましたよ!!


 あの自分たちを連れてきた業者と奴隷商が、話しをしていましたよ!!


 まさか、お前が本当に貴族の子女を、連れ来るなんてな!! 信じられないよな!!


 まあでも、あの悔しがって落ち込む姿は、庶民じゃないよな! 普通はもっと単純に泣きわめくか? 無気力かだな?


 でも、いつものように、「ご令嬢の身代わりを...」で、引っかかって来るなんてな、...。


 10才の子供も騙されなかったのにな! よほどの裕福な貴族の、頭がお花畑なんだろうね? お前の話では伯爵家だったっけ?


 いくら王宮内でも、上級貴族の子女なら侍女服だぜ! それが、なぜかハウスキーパーの侍女服だと!! !(^^)!


 これはもう、どう考えても、オモイッキリ!! 笑っちゃうよ!! はは...はは!! だから、簡単に騙せるのか!!


 本当に貴族なら、金貨単位で買うけどもな! 頭がお花畑じゃ、奴隷でも自分のことすらも、できないんじゃねえ!!


 だから、そこの10才以下のガキと同じ、銀貨単位の値段だな!! でも、2人いるからな、金貨1枚(10万円)は出そうか?


 (シュニーは、入試で学園でNO.2だった! それが、世間知らずでこの扱いだ! 周りの人の言うことを聞き、少しは理解をしておけば、良かったんだね! (;^_^A )


 (おまけに、リリーが私を睨んでいるよ! そうだよね、退学の原因も私だったんだよ! もう、自分をごまかせないな!!)


 そして、奴隷商から、2人共奴隷紋を付けられてしまった!!


 (もうこれで、庶民以下になっちゃたね! リリー、ゴメンね!! <(_ _)> これは、買い戻さないと、一生消えないんだ!!)


 牢屋に入る直前に、奴隷商は受付から呼び出された。


 お前たち2人逃げても、奴隷紋をたどれば、捕まえられるからな。逃げたらお仕置きだからな!!


 そう言いながら、奴隷商が牢屋の子たちを見ただけなのに、もう凄く固まっちゃて、震え上がっていたわ!!


 (これは、人扱いをしないお仕置きだね!! どうしよう!! もう、恨まれてるから、リリーも見れないよ!! (;^_^A )


 ところが奴隷商が建物に入ると、あの例の御者が、私たちを荷馬車に乗せて、逃げ出したわ! もう、一体どうなっているの?


 表通り近くで、降ろされたわ! あの御者は、俺もとうとう取り返しが付かない、失敗をしてしまったんだ!!


 たった金貨1枚で、この職を捨てて、町から逃げ出すしかないんだ!! 最後にたった1つだけでも、良いことができたんだ!


 お前たちは、逃げ延びて、奴隷紋を解呪すれば、まだやり直せる!! もう俺は、無理だがな!! じゃあな!!


 そう言って、荷馬車で走り去って行ったわ!! ええ!! 私たちは、どうすれば、いいの?


 そこへ、リリーが、もうあんたの言うことは聞かない!! これからは、自分で考えて決めるからね!! (自分に宣言した?)


 でも聞きなよ!! 私は、逃げ切るからね!! そう言われてシュニーは、直ぐにリリーの後を追っていた。私も逃げ切る!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ