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エベディルク 空飛ぶ絨毯と不老薬の物語  作者: トミフル
第2章 ヒーラー救出編
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トミフルのツリーハウス(制作秘話)前編

 お久しぶりです、トミフルです。まだ2章が終わってないのに何でツリーハウスに招待されたか気になってますよね? そりゃ勿論、2章が長いからですよ! あなたも早くツリーハウス行きたいと思いましたよね? そう思って、キンセニエラの途中にも関わらず招待したんですよ。まず座って下さいな。緑のソファーがいいんでしょ? はいはい。ルネヴェイラのハーブティーれましたので、どうぞ。

 何でこんな中途半端なタイミングで招待したかって? 僕もそう思います。2章は僕の使ってるフォーマットで300ページあるんですけど、その半分のタイミングがキンセニエラのど真ん中なんです。キンセニエラを前編にするか後編にするか悩んだ結果、真っ二つに切ることにしました。ま、Web小説なので、どこが切れ目だろうがどうでもいいですよね。


■何故長さが倍になったか

 何故2章が倍の長さになったかについてお話します。エベディルクは長編にしたいと最初から思っていました。じゃあどれくらい書けばいいんだと考えた時、参考にしたのがやはりハリー・ポッターです。日本語版の全巻のページ数を合わせてみたら6208ページあったんです。僕のフォーマットは2ページ分なので、3千ページ書けばハリー・ポッターと同じ長さになると気付いたんですよ。とてつもない量ですよね。エベディルクの1章は130ページちょっとで終わってしまったので、このペースで行ったらネタを20個作っても足りないわけです。

 それは流石にしんどいなと。ハリー・ポッターはネタ7個じゃないですか。しかもクィディッチなんて4年目と7年目はやってないので、5年しかやってませんからね。何とか各章のボリュームを増やして、10章で済むようにしたいと思ったんです。


■マスメディア

 じゃあ何を書くのかという話ですよね。メインのストーリーとは別に、色んなサブストーリーを走らせることでボリュームを稼ぐことにしました。ハリー・ポッターでは毎年先生が代わり、授業に変化が訪れます。でもレオは学生ではなく社会人なので、仕事に変化をつけることにしました。

 仕事は色々候補があったのですが、ニュースボーイをさせることにしました。2章では新聞が重要になるので、ちょうどいいなと思ったんですよね。移動手段は文明の中心だって前回言いましたけど、コミュニケーションも同じくらい文明を決定づけるものだと思います。

 エベディルクの世界でコミュニケーション手段をどうしようか考えた時、個人のコミュニケーションは手紙にすんなり決まりました。ファンタジーで電話を使うわけにいきませんからね。勿論ワンピースなんかではでんでん虫がありますけど、エベディルクではラグと薬以外の魔法はありませんから。

 一方マスメディアは悩みましたね。印刷機って大分近年の発明なので、本来ファンタジーの世界で新聞って無いんですよ。昔は政府の人が大声で情報を伝達してたみたいです。シンデレラの実写版でそれが出て来ます。役人が高い所に立って、ダンスパーティーの案内を読み上げるんです。あれは辛い! 100人くらいしか聞いてないんですよ。伝言したとしてもたかが知れてます。ガレシア王国は100万人いますから、とってもじゃないけど無理です。

 というわけで新聞を採用しました。ガレシアクロニクル、通称ガレクロですね。1章にも出てきましたけど、2章から本格的に使われます。

 新聞の売り方にも色々あります。ハリー・ポッターではフクロウ、ワンピースではカモメです。エベディルクでは頭の良い動物なんて出てきませんから、他の方法を考える必要があります。そこでニュースボーイです。これに関しては「ニュージーズ」を大いに参考にさせてもらいました。ニュースボーイの世界観が非常によく描かれた映画です。

 新聞を半値で買って町で売り捌くって面白くないですか? 現代ではまず見られない光景なので、それだけファンタジー感があるなと。


■動物がいない理由

 ついでなので動物について話します。読んでれば分かる通り、全然出て来ません。ファンタジーと言えば魔獣とか頭の良い動物じゃないですか。あとエルフみたいな種族とか。それらを入れるとファンタジーっぽくなる、それは分かってます。でもどうも書けないんですよね。僕は動物に興味が無くて、人間に興味があるんです。人間を書いてる方が圧倒的に楽しいんですよ。なのでケルベロスがネタ的に出てくるだけです。あとはラグのデザインとしてフェニックスやドラゴンがありますね。もしかしたらどこかで本物のドラゴンを登場させるかもしれませんが、今のところ考えてません。


■サタナリア

 サブストーリーでボリュームを稼ぐという話に戻りますけど、イベントは重要な要素です。ハリー・ポッターではハロウィンやクリスマスがありますね。せっかくなので、現代には無いイベントを取り入れることにしました。ローマ帝国時代のイベントを調べてたら、サタナリアというのが出て来たんです。1週間タダで飲み食い出来るイベントなんですよ。後にクリスマスに取って代わられたんですが、これは面白いということでサタナリアを描くことにしました。

 本来のサタナリアは、奴隷とマスターの立場が逆になって、マスターは奴隷に仕えるんだそうです。面白いですね〜。エベディルクでは奴隷はいないので残念ながら採用出来ませんでした。

 タダで飲み食いってどういうことなんだろうと思い、色々試行錯誤してガレシアのサタナリアを作り上げました。これを現代社会でやったら結構面白いと思います。多分無理でしょうが。


■キンセニエラ

 イベントはまだあります。今フュージョン・ヴィルマリーで行われている最中のキンセニエラですね。これはメキシコや南米で今でも存在するイベントです。日本には無いですし、非常に良いイベントだと思って採用しました。女の子ってウェディングドレスを着るのが夢じゃないですか? お姫様になれる結婚式が人生のハイライトなわけです。でもそれを達成する為には結婚しなきゃいけない——パートナーが必要なんです。でも中には結婚願望無い人だっていますよね? キンセニエラなら、誰でも15歳になればドレス着てお姫様になれるんですよ。

 日本には成人式がありますけど、あれは全然面白くないです。市長の話聞いて同級生と飲み会するだけ。いやいやいや。色気が無さすぎます。アメリカにはプロムがありますし、男女がダンスパーティーに参加するっていう方が色気あっていいですよね。

 ちなみに1章を書いた時はキンセニエラなんて考えてなかったんですけど、たまたま成人を15歳に設定してアスカを14歳にしてたので、キンセニエラを書くことが出来たんですよ。これは本当にラッキーです。成人を15歳にしたのは、ライトノベルならそれくらいの年齢が対象だからです。でも15歳って実際子供だよなって心の中では思ってたんですよ。ところがキンセニエラが15歳ということは、昔は15歳で成人だったんですよね。そう考えると、レオが15歳でバリバリ活躍してるのもそこまで不自然じゃないかなと思ったりします。


■アキロスの願い

 1章では、国民はエベディルクのことをハーブティーだと思い込んでいるという話が出て来ました。しかし具体的な経緯については言及されていません。それを今回書くことにしました。ずっと本を登場させたかったんですよ。物語の中に本があることで深みが生まれるじゃないですか。「アキロスの願い」はそうやって生まれました。


■屋外施設

 2章では新たな施設が沢山登場しました——アゴラ、ローザンパーク、アントラ、フュージョン・ヴィルマリー。どれも屋外です。公園は当たり前ですけど。ローマ帝国の世界観を参考にしてるんですが、屋外の施設が多いです。電気が無い時代ですので、部屋をランプやロウソクで灯すのは結構お金がかかるんですよね。なので自然光をフル活用するんですよ。屋根を作ってしまったらせっかくの無料の光が入ってこないので勿体無いです。建築技術的にも屋根付きの大きな建物を作るのは大変ですし。

 結果として屋外施設はラグの世界観を作る上で役に立ちました。アントラやフュージョン・ヴィルマリーはラグで上から入ることが出来ます。これが出来るか出来ないかで結構話が変わってきますからね。


 それでは後編開始です。キンセニエラの続きからお楽しみ下さい!

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