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真実とこれから

今回で第二章は終わりを告げられます。

 ファンク、マリス、グランの三人は遺跡の奥の部屋に辿り着き、真ん中にある台座を見つける。

 そこは剣が突き刺さっていて、普通に抜けない仕組みとなっているのだ。


「台座に剣が突き刺さっていますね」

「もしかすると伝説と言われる勇者の剣なのか?」

「そうじゃ。その剣が抜けるのは勇者であると世間ではそう聞いている。しかし……それは嘘から出たまことじゃ」

「「へ!?」」


 グランからの説明にファンクとマリスは驚きを隠せずにポカンとしてしまう。


「この剣は勇者の資格はもちろん、人の善悪を問われてしまう。仮にバリウスが勇者であるとしても、心が歪んでいれば剣は抜く事は不可能」

「つまり、勇者でも心が歪んでいたり性格が悪ければ、その剣は抜けないという事か……よし!」


 グランの説明にファンクは真剣な表情をしつつ、台座の前に近付く。


(俺は村を襲った魔族を倒したい。たとえどんな相手であろうとも立ち向かう覚悟はあるが、今のままでは倒せない。俺に力を貸してくれ……)


 ファンクが心の中で願いながら剣を引き抜こうとする。

 すると、剣は台座から簡単に抜けてしまい、そのまま光り輝いたのだ。


「剣が抜けた……」

「嘘だろ!?もしかすると……ファンクこそ真の勇者なのか!?」


 この事態にファンクはポカンとしてしまい、マリスは驚きながらグランに質問する。


「そうじゃ。何よりも勇者の剣を抜けた事が真の勇者である証。即ち……ファンクこそが真の勇者じゃ!」

「俺が……勇者……じゃあ、パンダになった時点で俺の運命は決まっていたのか……」


 グランからの解答を聞いたファンクは驚きを隠せない中、彼は前を向いてグランの方を向く。


「俺が真の勇者に選ばれたからには、必ず責務を果たします!そして……グリーザや魔族との戦いに終止符を打たせます!」

「うむ!期待しているぞ、真の勇者ファンクよ!」


 グランからのエールにファンクは一礼し、この様子にマリスはうんうんと頷いた。



「そんな事があったとは驚いたわ……」

「あなたがパンダになった時点で、勇者になる事が決まっていた……とても凄い事だと思うわ」


 その後、シェリア達と合流したファンクはこれまでの事を話し、その内容に彼女達は驚きを隠せずにいた。


「全て事実さ。それに皆試練をクリアしたし、後はグリーザ達を倒さないとな」

「そうね。村の皆の仇を討たないと!」


 ファンク達が士気を向上させる中、グランが彼等に近付く。


「お主等が行こうとしていたアルドラ火山についてじゃが、とある秘密が隠されておった」

「とある秘密?」

「魔族達が住んでいると聞いておったが、あれは嘘。実は奴等は火口近くに魔族の本拠地に繋がるワープゲートを設置しており、火山から出てくると見せかけておったのじゃよ」

「「「!?」」」


 グランからの内容にファンク達は驚きを隠せず、瞳に至っては口をあんぐりと開けてしまった。


「そういう事だったのね……それが奴等の本拠地に繋がるのなら、やるしかないわ!」

「全面戦争となるが、戦うしかないな。皆も覚悟はどきているか?」


 ファンクはアミ達に質問するが、彼女達は一斉に頷く。


「私も覚悟はできているわ!」

「ここまで来たらやるしかないわね」

「私も覚悟はできています!」

「私もよ!」

「必ず倒してみせましょう!」

「どんなに手強くても、皆が一緒なら大丈夫!」


 アミ達の気合にファンクは頷き、彼女達に近付く。


「どうやら決まりだな。すぐにアルドラ火山に向かい、魔族との因縁を終わらせるぞ!」

「「「おう!」」」

(彼等なら大丈夫じゃな。頼んだぞ、真の勇者達よ!)


 ファンク達は気合を入れて拳を上げ、その様子にグランは心から彼等にエールを送る。

 それと同時に真の勇者であるファンクの最大の戦いが始まろうとしていたのだった。

次回から最終章。皆さん、最後まで宜しくお願いします!

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