壁画の謎
ファンクはマリス、グランと共にとある遺跡の前に辿り着いていた。そこは異様な雰囲気を漂わせていて、ファンクはゴクリと息を呑んでしまう。
「この先に何かあるのですか?」
「そうじゃ。ファンクよ、お主がパンダになったからこそ、お前には最大の宿命に挑まなければならない。では、案内するぞ」
グランを先頭にファンク達はそのまま遺跡の中へと進み始めた。
※
遺跡の中は薄暗く、燭台に炎の明かりが照らされていた。ファンク達は先に進むと、1つ目の壁画が姿を現す。
それはパンダが剣を構えている姿で、他の戦士達が彼の周りに集まっていた。
「1つ目の壁画はパンダが勇者の剣を手に入れるという事じゃ。勇者の剣はそう簡単には安安と抜けず、誰もがこの剣を抜く事は不可能とされていた。しかし、一匹のパンダがその剣を引き抜き、見事勇者として認められたのじゃ」
「そうなのか……じゃあ、僕が勇気の盾を装備できたりしたのは……」
「お主こそ真の勇者の素質があるという事じゃよ。さっ、次の壁画を見に行くぞ」
グランは次の壁画の元に移動し、その前に立ち止まる。
2枚目はパンダと仲間達が魔王軍の軍勢と激しい戦いを繰り広げられていた。
「2枚目は魔王軍との激闘じゃ。パンダは仲間達と共に魔王軍と戦い、見事勝利を収める事に成功した。しかし、魔王軍は新たな王様を誕生させて新たな革命を起こそうとしている。何れにしても避けられない宿命となるじゃろう」
グランの説明を聞いたマリスは、グリーザの事を思い出す。
「じゃあ、グリーザは……」
「グリーザは魔王軍の幹部の一人と聞いておる。その上としては若き王が降臨しているとの事じゃよ」
「じゃあ、グリーザだけでなく、その王も倒さなければ終わる事は無いという事か……」
マリスは真剣な表情をしながら推測し、グランは最後の壁画の方に移動する。
「これが最後の壁画じゃ」
グランが指差す方を見ると、最後はパンダによって偽物の勇者一行が処刑される壁画が描かれていた。
パンダの手によって偽物達は縄で縛られまくり、処刑人によって殺されようとしていたところだ。
「偽物を殺す壁画じゃ。人を騙したり迷惑を掛けていた偽物の勇者達は、次々と処刑されてしまった。それによって偽物は出なくなったが、まさか出てしまうとはな……」
「それってバリウスの事ですね。多分、僕に対して恨みを持っていますし、絶対に殺すと心から誓っているかも知れません。だからこそ、奴とは全身全霊で決着を着けます!」
ファンクの決意にマリスとグランは頷き、彼らはそのまま奥へと進み始めた。
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