火山に住む魔物
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椿はレッドと共にボルタード火山の頂上へと進んでいるが、ここは特に異常はなかった。
「今のところは異常なしか……それにしても、この先のマグマは大丈夫なのかしら?」
「そこまでは分からないけど、油断は禁物だからね。マグマには化け物もいると聞いているし、下手したらやられてしまう事もあり得る」
「なるほど。カボチャ以外は普通なのね……」
椿は唖然としながらも納得する中、突然近くから蒸気が出ているのが見える。
「あの蒸気は……」
「この先に魔物がいる合図だ。今から君は魔物と戦わなければならない。その魔物はとても強く、君の試練の邪魔をしてくる」
「つまり、この先からは厳しくなるという事ね……まあ、そこまでは覚悟しているし、むしろ強くなる為には丁度いいわ」
「なら、心配ないね。先に進もう」
椿とレッドは頷き合いながら先に進もうとする中、突然ゴブリン達が姿を現す。
「ゴブリンか……なら、好都合!」
椿は刀を構えたと同時にゴブリンに立ち向かい、次々と斬り裂いて倒していく。
その動きはまさに流れる水の如く、次々と回避しながらも倒していたのだ。
(見事だ……流石は龍の巫女剣士だな)
レッドが椿の姿に感心した直後、彼女はゴブリンを倒し終えていた。
「さあ、向かいましょう」
「ああ」
椿とレッドはそのまま先に進み、目的地である火口へと再び向かい出した。
※
火口に着いた椿とレッドは、すぐに中を覗き込む。そこにはブクブクとマグマが溢れていて、その様子に彼女は息を呑んでしまう。
「グラン爺ちゃんからの話によると、ここで刀を抜いて振るだけでいいよ」
「そうなの。じゃあ、振るわね」
椿は刀を鞘から抜いて、両手で構えて振り下ろす態勢に入る。
「やっ!」
椿が刀を振り下ろしたその時、いきなりマグマが上昇して次々とカボチャになってしまう。
「嘘!?」
椿が驚いた直後、カボチャ回収班が駆け付けて次々と回収。其の内の一人が彼女に近づく。
「アンタ、ついに奴を目覚めさせたみたいだな!」
「奴?」
「この火山の中には魔物がいる!しかも、そいつは俺達でも手に負えないとんでもない奴だ!」
「その魔物ってどんなの?」
椿が質問しようとしたその時、火口から一匹の猿が飛び出し、彼女の前に着地する。その姿は全身が赤い毛色で、頭に金輪を装着されていた。
「ほう……お前さんも試練に来たのか。物好きだね!」
「あなたは?」
「オイラの名はコロザーク!この火山に住んでいる超人猿なのさ!」
コロザークは自己紹介をした後に、如意棒を構えて戦闘態勢に入った。
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