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暮の日記

グロテスクが人を惹きつける

作者: 暮 勇

 映画や小説、ドラマにゲーム。ありとあらゆるメディアに、グロテスクな描写は現れる。

 皆さんはお好きですか?私は大嫌いです。

 見ていると背筋がぞわぞわと泡立ち、胸の辺りがむかついてくる。おまけに、夢に見るかもしれない。体も嫌がっているし、心も嫌がる。これを大嫌いと言わず何と言おうか。

 しかし、そう言った映像表現や文章描写は世に溢れている。それだけ需要がある、と考えていいのだろう。

 一体何故、グロは人を惹きつけるのか?


 ホラーについてのエッセイでも触れたが、人が怖いと思うものの中に、グロテスクな表現も含まれる、と書いた様な気がする。してないかな?まぁ細かいことはいいだろう。

 生物として、死ってやつは皆本能的に嫌いなはず。そして、その死に直結する行為や状態。例えば怪我をしたくないと思うとか、刃物を持っている人を恐れるだとか。そういう状態やそれを起こそうとする行為は、ゆくゆくは死に繋がる。怪我に対して“痛い”という危険信号を脳に送るのだって、ただ異常事態を知らせるだけでなく、“これは死に近い状態だ!”と警告してるとも考えられる。

 だから、そういう状態を見たり、感じたりすることを恐れるのは、理解できる。

 

 しかし、世の中にはそんな死にちょっと近付こうというメディアやアトラクションが沢山ある。バンジージャンプやジェットコースターだって、普通なら死ぬ高さから落っこちたり振り回されたりするんだから、本能的には嫌われて然るべきものだろう。

 でも、こういうものを好きな人だって沢山いる。私の友人にも、遊園地に行けばまずジェットコースターに乗るというくらい好きな奴もいたし、所謂スプラッタ映画ばかり見てる奴もいた。この辺は私には理解し難い行動だ。

 

 死を恐れる肉体と、死を垣間見たい心。それが人間らしさ、と片付けるのは簡単だが、一体いつからこんなけったいな好奇心を抱いてしまったのか。知りたい様な気もしてくる。

 これも怖いもの見たさの一種なのだろうか?いや、ちょっと違う気がする。

 

 ともかく、私が考えられるのはここまで。これ以上は私より賢い方々にお任せしよう。

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