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お水の女神たち


 あるところに、お水の女神たちがいた。海の女神、雨の女神、湖の女神。三人ともコロナ禍で心を病み始め、ほぼ毎日、リモート飲みをしていた。

 お水の女神たちは、水を司ってはいたが、お酌は激下手だった。よって、缶のまま、飲むというスタイル。ちなみに、海の女神は◯サヒビール、雨の女神はキ◯ンビール、湖の女神はエビ◯ビールが好きだった。


月曜日

湖「婚活始めた。」

雨「まじか。」

海「良いのいた?!(食い気味)」

湖「特技とか、趣味とか聞かれて、『ためること。』って言ったら…」

雨「うん、湖だけにね。(笑)」

湖「そしたら、年収聞かれた…。(泣)」

海「アーッ!(怒)」

雨「カーッ!!(怒)」

湖「せめて、『(勝手に)たまること。』にしとけば良かったかな…。(鬱)」

海「いや、それはそれでやばい。」

雨「貴族だと思われるな。」

湖「いっそ、貴族に生まれ変わりてー。(鬱)」

ー女神も将来が不安!!☆


火曜日

海「私、実は就活してたんだわ。」

雨「まじか。」

湖「どうだった?」

海「志望理由は、めっちゃ言えた。SDGsとか混ぜた。」

雨「強。(笑)」

湖「受かった?」

海「いや、落ちた。(鬱)」

雨「なんで?!」

海「将来のビジョン聞かれたんだけど、答えられなかった。(鬱)」

湖「アーッ!(泣)」

雨「ダァーッ!(泣)」

海「だって、どうせうちら、汚染されてk…」

雨「アーッッ!(号泣)」

湖「ダァーッッ!(号泣)」

ーでも心はいつも綺麗だよっ!!☆


水曜日

雨「エンディングノート書き始めたよ。」

海「それ、終わる方のシュウカツじゃん。(笑)」

湖「なんで?」

雨「私、情緒不安定じゃん。」

海「うん。」

湖「あー。」

雨「いずれ、スッゴイ酸性雨とか、降らしちゃいそうじゃん。」

海「うん。(笑)」

湖「ああ。(笑)」

雨「生物全部溶かしちゃうかもって考えたら、眠れなくて。そんなんなるくらいだったら、『いっそ地球爆破してください。』って書いといた。」

海「こわ。(笑)」

湖「ただのサイコパス。(笑)」

雨「思い残すことないように、全部書いたら、そうなった。」

ーノートの使い方としては合ってる!!☆


木曜日

湖「超言いにくいんだけど…。」

海「男?(食い気味)」

雨「なになに?!」

湖「彼氏できた。」

海「カッ!プシューッ!(アサヒ開けた音)」

雨「うそ、誰?!」

湖「彼、六つ子で、一番顔可愛い。ピンク色の服。」

海「…名前に『松』付く?」

雨「…触れない彼氏だね、それね。」

湖「いや、絶対、生まれ変わる。私が。」

海「いや、赤塚不◯夫、もう死んでるから、無理だよ。(笑)」

ー湖じゃなくて…沼ッッッ☆


金曜日

海「最近のミネラルウォーター、おいしくない?」

雨「え、今日、休肝日?」

湖「あ、私、エ◯アンの味するよ。」

海「ホント?」

雨「まじか。」

湖「ホント。推し活してたら、水質変わった。」

海「え、すごくない?エビ◯ンになったの?」

雨「確かに、最近、透明感増したよねー。」

湖「ペットボトルに詰めて、クール宅急便で送ってあげるよ。」

海「すご。(笑)」

雨「楽しみー。(笑)」

ー女神の宅急便!!☆


土曜日

雨「やっちゃった…。」

海「大丈夫、大したことないよ。」

湖「うん、大したことないよ。ダム決壊しただけだよ、うちの。」

雨「アーッ!(泣)」

海「大丈夫、全部流れてきたよ、うちに。」

雨「アアーッ!(号泣)」

湖「しかたないよ。不可抗力。」

雨「私のせいで、日本水没しちゃう…!」

海「『日本沈没』じゃなくて、『日本水没』。(笑)」

湖「大丈夫だよ。おかげでめっちゃ傘売れたと思うよ。」

海「日本経済回したね。」

雨「損失のが、でかいって…!」

湖「まあ、ダム決壊した後、橋も破壊して、農家の畑も堆肥も全部消したもんね。(笑)」

雨「キハ◯さんとソ◯ジロウも『今日の雨、笑えない』って言ってた…。(泣)」

ーホラ◯千秋は笑顔だったよ!!☆


日曜日

湖「花粉やばくない?」

海「あー。私わかんない、海だから。」

湖「確かに。(笑)」

雨「でも、山だけじゃなくて、普通に街にも飛んでるよ。」

湖「あ、そうなんだ?」

雨「この前、イ◯ン行ったら、まつ毛にすごい花粉ついた。」

海「まつ毛長すぎじゃない?!」

湖「うらやま!」

雨「イオ◯の植木が花粉生んでる疑惑。」

海「◯オンの植木、強。(笑)」

湖「あ、あと、プールの女神からLINE来た?」

雨「来た!」

海「来たー!!すごくない?」

湖「すごいよね。なんで水着の民、コロナにならないの?」

雨「瀬戸大◯くらい?」

海「海はクラスター起きるのに、プール起きないの、なんでだろなー。加護の強さ?」

湖「大◯に加護はいらない。」

雨「前、好きって言ってたのに!(笑)」

海「大丈夫、大◯は加護受けてない!(笑)」

湖「祈ってダメなら、結界張ってみる?」

海「出来るの?」

雨「結界とか、したことないよ。」

湖「いや、寒川神社にお願いしようよ。三千円のコースあるじゃん。」

海「手頃。(笑)」

雨「やるやる。(笑)」

ーお水の女神たち、寒川神社のご祈祷を受ける!!☆


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