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ネームドモンスター蜜なる激母 後編!

ブロンズゴーレム1号 耐久 122/146

ブロンズゴーレム2号 耐久   9/ 60


 1号はさすがの耐久と装甲だ。2号だけは絶対に守らないと。

 あの女王蜂は高く飛んでから急降下して突き刺す。攻撃のチャンスはそこしかない。

 1号の攻撃力なら正面からぶつかっても勝てる。蜂達は蜜を持ってる2号を狙ってるから、次が最後のチャンスだ。

 だけど手下のヴェスパが周りにいて守ってる。私はというと少しずつ、少しずつ後ろに下がって少しでも距離を取った。

 まず手下のヴェスパ達がゴーレム目がけて襲ってくる。1号の回転斬りで2号を守る!


ヴェスパ49 耐久 0/22

ヴェスパ50 耐久 0/28


 さすがにヴェスパの数も残り少なくなってきた。すると女王蜂の下にヴェスパ達が集まり始める。

 何をする気だろう。と思った瞬間、全体が槍みたいにまとまって突き刺してきた。

 一番後ろには女王! 手下に一気に攻撃させて消耗させたところを最後に一刺しする気だ!

 だけどこっちも回転斬りで近づけさせないよ!


ヴェスパ51 耐久 0/19

ヴェスパ52 耐久 0/14

ヴェスパ53 耐久 0/24


ブロンズゴーレム1号 114/146


「あと少し……!」


ヴェスパ54 耐久 0/25

ヴェスパ55 耐久 0/25

ヴェスパ56 耐久 0/21


ブロンズゴーレム1号 103/146


 1号が壁になってくれてるおかげで2号を守りきった!

 そして来る、最後の一刺し!


「とっしーん!」


 威力が高い突進で女王蜂とぶつかる!


ブロンズゴーレム1号 82/146


 さすがの1号も消耗して、突進の後に動きが少し止まった。だけど――


蜜なる激母 0/120(推定)


 自慢の太い針も、ブロンズゴーレムを刺せなかった。パッキリと折れて、お尻ごと突進で潰される。

 女王蜂が地面に落ちると、数少ないヴェスパ達が次々と逃げていく。


「は、はぁぁ! 助かったぁ……」


 1号もそれなりに消耗したし、2号は大破寸前だ。急いで二体とも修理(リペア)してから逃げる。

 ゴーレムはいいけど私の体力が持たない。今日の戦いでいっぱい反省点が出てきたし、帰ってから改善を考えよう。

 と、その前にヴェスパの針も出来るだけ集める。


* * *


素材名:ヴェスパの針

ランク:F

状態:普通

効果:攻撃+2 解毒(小)


素材名:ヴェスパの蜜

ランク:C

状態:普通

効果:疲労回復、体力増進、免疫力アップ等


素材名:女王の針

ランク:D

状態:普通

効果:攻撃+30 武装『ポイズンスピア』追加


素材名:女王の羽

ランク:D

状態:普通

効果:速さ+13 アビリティ『ホバーブースト』追加


攻撃:227 → 229 アップ!

速さ:100 → 115 アップ!

武装『ポイズンスピア』追加!

アビリティ『ホバーブースト』追加!


「おぉぉ! ヴェスパの蜜! 採ってきてくれたのか! 助かった!」


 料理人のアルコフさんが待ちきれなくて、ギルドまで来ていた。

 この人、会った事がある。お屋敷を追い出されてから、最初に尋ねたお店の人だ。調理師のクラスがないからって断られたっけ。


「ありがとう! ありがとう! でも君みたいな子がよく採れたなぁ。ん、もしかしたら君が噂のゴーレム使い?」

「そうみたいです」

「そうか、これがゴーレムってやつか! でもゴーレムを作るクラスって確か……。というか君、どこかで? あぁ! 思い出した! 前に働かせてくれと来た事があったな!」

「そ、そんな事もありましたね」

「なんで気づかなかったんだ! 魔導機師だからって追い返してすまん! 君は優秀な子だよ! 不遇職なんかじゃない!」

「い、いいんです! 今は何とかなってますから……」


 すごく頭を下げて謝るアルコフさん。恨んでないし、私は前を向いて歩いてる。

 この前のおばあさんといい、皆それぞれ自分の事でいっぱいなんだ。クラスの問題だけじゃないと思う。


「冒険者になってるなんてね……。不遇職なんて、と思ってたけど立派にゴーレムを作ってるじゃないか。誰だ、不遇なんて言ったのは!」

「……クラスによって決まってしまうのは仕方ないです」

「いいや! 俺は今日から考え方を改める! 不遇職の人間が訪ねてきたら、積極的に採用するよ! 君がそう思わせてくれたんだから、そう悲観するな!」

「はい……」


 調子がコロコロと変わるおじさんだ。でも私のおかげで誰かが変わってくれたなら嬉しいし、応えたい。


「客の中に不遇職だと馬鹿にする奴がいたら叩き出してやる!」

「そ、そこまでしなくても」

「そうだ! 不遇職の方には大盛サービスなんてどうだ!」

「え、まぁ、いいのかな?」

「よし! そうと決まったら、さっそくやるぞ! じゃあな、お嬢ちゃん! 今回は助かったよ!」 


 すごい勢いでギルドを出ていった。

 その間に受け付けのおじさんが清算処理を済ませてくれて、報酬を貰う。

 50000ゼルなんて大金が本当に手に入るなんて。


「ところでクーリエちゃん。冒険者にはランクはないが信頼度……いわゆる内心評価ってのがあってね。うちらの中で冒険者に対して評価をつけてるのさ」

「そ、そうなんですか! 私は!?」

「君はまだ冒険者になったばかりだから、評価は定まらんな。これは各ギルドで共有してる情報だから、いい冒険者は他へ行っても優遇される。悪さする冒険者はどこへ行っても仕事を貰えなくなるってわけさ」

「じゃあ、たくさん頑張ればたくさんお金をもらえるんですね!」

「お、おう。その歳で真っ先に金、かぁ」


 お金がないと何もできない。すごく身に染みた。

 あれ、でもどうやって情報を共有してるんだろう? それより2号の強化もしないと。ひとまず耐久と装甲だ。


名前:ブロンズゴーレム1号

耐久:146/146

攻撃:229

装甲:183

速さ:115

耐性:炎(弱)

武装:ブロンズパンチ

   ベアクロー

   高速回転斬り

   突進

   ポイズンスピア

アビリティ:ホバーブースト


ブロンズゴーレム2号の耐久と装甲がアップ!


名前:ブロンズゴーレム2号(運搬用)

耐久:90/90

攻撃:40

装甲:70

速さ:90

耐性:なし

武装:ブロンズパンチ


生活費等を抜いた所持金:18499ゼル → 38999ゼル

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