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みかずき

ゆーくんがマンホールの上で、

ずっと高い夜空をながめているのを見た。


ゆーくんは小学3年生で、

ちょっと頭が悪そうで、

でも友達がたくさんいる良い子。だと思う。


私は小学4年生で、

ゆーくんと1年の殆どの間、

歳が同じだから、

昔からずっと仲が良かった。


幼稚園の頃は、

なんで歳が同じなのに学年が違うのかよくわからなくて、

二人で「なんでだろうね」と話してたけど、

最近私が早生まれだからだってわかった。


私達は二人共、

お互いが大好きで、

よくテレビで見るカップルみたいに、

手をつないだりちゅうしたりしてた。

でも、

二人共それがどんな意味か、

最近になって気づいて、

なんか恥ずかしくて、

全然話せなくなった。


それからしばらくして、

ゆーくんはよく、

マンホールの上に立ってずっと高い夜空をながめていた。


ゆーくんの家は、

私の住んでる一軒家(二階建て)の、

となりのアパート(二階建て)の1階。


両方共、

玄関は車の通らない狭い道路に面していて、

道路には切れかかって暗く点滅する街灯が、

ポツンポツンとある。


私の家の左端辺りにともる街灯と、

ゆーくんの家の右端辺りにともる街灯の間に、

そのマンホールがあって、

ゆーくんは、

雲がなくて晴れた夜に、

そこに立つ。


星が綺麗なのかなと思った。

私は夜は外に出ちゃいけないから、

見れないけど。

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