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立候補序章

朝起きて、昨日もらった本を読む。


(末裔だって言われてもなぁ)


眠い目を擦りながらリビングへと向かう。


「母さん、本は一部だけど読んで色々と理解できたんだけどこれから僕はどうしたらいいのかな」


「あなたの使命はハイエ族を再興させることよ。今の世の中は、ドログ族によってハイエ族は奴隷のように扱われているわ。ハイエ族は気付いていないけれど。あなたはハイエ族を解放するのよ」


「あなたはまず中学校の生徒会長となって、仲間を増やしなさい」


「生徒会長なんてなれるわけないよ!」


「なれるわ。あなたはシュヴァリヴィルの息子なの。彼は言葉を巧みに操って民衆を率いたわ」


母は少し間を置いてこう続けた。


「あなたはその能力を受け継いでいるのよ」


「......わかった。やってみるよ」



「生徒会長かぁ」


僕は学校に着いた後もずっと考えていた。


(まずは立候補だよな。立候補して、演説して、票が一番多かったら晴れて生徒会長ってわけか)


「.....むずくね?」


(とりあえず立候補だ!)


そう決めた僕は朝礼前に先生に聞きに行った。


「先生、生徒会長に立候補したいんですけど」


「フューリオか。なんだって?生徒会長?」


「はい」


「君がかね?」


「はい」


「罰ゲームとかじゃないだろうね。まぁ君に罰を与えるような友達などいないと思うが」


僕はグッと堪えて先生の嫌味を聞く。


「罰じゃなくて自分の意思で立候補したいと思うんです」


「まぁ君がやりたいと言うなら私は教えないわけにもいかない」


「この紙に名前を書きたまえ」


「書けば立候補完了だ。細かい事は色々この紙に書いてあるからよく読んでおきなさい」


「ありがとうございます」


僕はその場で名前を書く。


「では、失礼しました」


教室へと帰る廊下で紙を読む。


〜募集要項〜

・意見主張、立候補者同士の討論をライブで校内放送をする。

・校内放送後、投票が行われる。

・意見主張は最低でも1人の支援者演説を必要とする。


「支援者演説?」


ボッチの僕に支援者なんているわけがない。けれどもここで止まるわけにはいかない。


「支援者見つけるしかなさそうだな。本番まで2週間ほどあるし頑張れば見つかるだろう」










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