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甘味と航海

「今日は、海も穏やかですし、甲板でお茶でもいかがでしょう?」

 船長がそう誘う時には既に支度が済んでいるのだと、コルネリアは認めざるを得なかった。

 霧深い甲板にはテーブルが一つ。二人分の椅子と茶器に、皿いっぱいのクラッカー。そして、ベリーや柑橘のジャムの瓶。

「準備がいいのね」

「お客様に旅を楽しんでいただくのが、船長の役目ゆえ」

「よく言うわ」

 幽霊船の船長は、漂流者を歓待しながら逃がさない。亡者一人に生者が一人、歪な旅の目的地は今もなお深い霧に隠されたまま。

「どうぞ、フロイライン」

 促されるままに、クラッカーにマーマレードを載せて、口に運ぶ。その甘みと苦みは、二人きりの航海の日々によく似ていた。

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