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異質な地球と異世界で  作者: 鼓月 幸斗
第一部 桜の家
9/14

全国チェーン桜田商店

今回も短め、ほのぼの日常回です。

「うーむ...」

土曜日の朝、ある家で悩む男が一人。

「どうしたの?恵輔、さっきからずっと唸ってるけど」

唸る恵輔を心配しているのは桜木 仁。心配されている恵輔はかれこれ一時間この調子だ。

「いや、なんてことはないんだが。最近売上が伸びなくてな...」

「そうなの?そんな感じには見えないよ?この前もニュースで紹介されていたし」

恵輔が社長を勤める桜田商店は、誰もが知る大型のデパートだ。毎日多くの主婦や親子が買い物や、遊びに来る。それほど人気のデパートが経営難になるとは思えないが...

「あぁ、人こそ来てはいる、だが商品を見ているだけで買わないといった客が増えたらしい。だから表向きには繁盛している」

「そうなんだ...でもデパートに来るだけで買わない人は前からいるでしょ?問題ないんじゃない?」

「そうはいかない、売上が伸びないんだからな、給料も払わないといけないし、このままだと赤字に繋がってしまう」

それを聞いて仁は、まさかそこまで売上が悪いとは思っておらず、恵輔のように唸ってしまった。

「じゃあどうすればいいのかな...」

すると二階から欠伸をしながら降りてくる二人が来た。

「おはよう...まだ眠い」

「Zzz...」

「おはよう、赤葉。そして寝ながら来るな、龍牙」

恵輔は龍牙を起こし、朝食の準備をする。その間仁は、恵輔の事情を二人にも話してみることにした。

「...ってことなんだけど、どうすればいいかな?」

「仁、俺がわかるわけないだろ。会社の株の操作方法ならわかるが、売上の伸ばし方なんて知らないぞ?」

「う...そうだけど、なんとかしてみたいし...」

「でも売上なんて新しい商品を作ればいいんじゃないの?私はよく知らないけど」

赤葉は当たり前のように言ってみるが、龍牙は首を振る。

「新しい商品を作るって言うのは謂わばギャンブルだぞ?売れるかも知れないし、閑古鳥が鳴きまくるかも知れない。経営難でそれはリスクがあると思う」

「そっか...難しいんだね、経営って」

赤葉が納得していると、目玉焼きとパンと野菜炒めを持った恵輔が戻ってきた

「龍牙、確かに新商品の開発はリスクが伴う。だからといって作らないのは違うがな」

「そんなもんか?正直経営難なら新商品より割り引きの日を減らせばいいと思うんだけど?」

龍牙は割り引きを減らして定価で売る事を増やそうと提案するが

「お前は割り引きしてない食料品を買うか?」

「買わねぇ。俺タイムセールの日しか行かないもん」

「そういうことだ」

あっさり諭された龍牙を放っておき、恵輔は朝食を並べていく。

「まあ、悩んでいても仕方ない。とりあえず朝食にしよう」

「いただきます」

その後朝食を取った後、仁は仕事に行ってしまった。恵輔は朝食後パソコンに向かいなにやら作業をしている。

「なにやってんだ?恵輔」

「売上の再確認...あぁ、食料品は問題ない。問題があるのは...衣服類だな」

龍牙は恵輔のパソコンを覗きこむ。

「どれどれ...衣類の売上が低いな、というよりは女物の売上がかなり悪いぞ?」

「そうだな、女物か...正直、男物もそうだが衣服類はあまり詳しくないんだが」

「お前いつもスーツにコートだもんな。たまにはジーパン履け」

「興味ない、しかし衣服類の知識は俺にはない。仕方ないし、この辺は部下に任せよう」

恵輔は部下に後日、新しい衣服類の案に関する会議を開くことを伝え、次の問題に取り組む事にした。

デパートの経営余り詳しくないので、調べはしますが詳しい人に教えてほしいです。

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