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お狐様  作者: 月居 結
7/12

お参り

お参りする時のことで母から一番厳しく教えられたのは礼拝作法だった。なんでこんなに厳しくするのか聞いたら『神音だって投げやりに挨拶されたら嫌でしょう?』と言われて納得したのを覚えている。


『いい、神音。まずは神様に失礼しまっすってお社の前でお辞儀をするの。』

神主さんや巫女さんが拝殿と呼ぶお社の前で、母はお辞儀をした。今は一人でもちゃんと出来るようになったけど、最初の頃は私も見よう見まねだった。

もう母とお参りに来ることは出来ない。でも、お参りする度に母を思い出すことが出来る。

『それからお賽銭箱にお賽銭を入れるの。…そっとね。』

母に抱き上げられて入れたお賽銭は投げたせいで大きな音を立てた。そのことに母は少し怒ってそっとだと言い聞かせられた。

『次に鈴を鳴らして、神様に来たんだよって教えるの。』

教えてくれた時は母に抱き上げられたまま、一緒に鈴を鳴らした。

『それから、お辞儀を二回するの。』

母はお社の前でした時よりも深いお辞儀を二回して、続けて

『次はお胸のところで二回手叩くの。叩き終わったら手を合わせてお祈りするのよ。』

と言ってその通りにした。

『お祈りが終わったらもう一回お辞儀するの。お話聞いてくれてありがとうございましたって。終わったら今度は帰りますねってお辞儀をして帰るの。』

一回目のお辞儀は深くて、二回目のお辞儀はお社の前くらい。習った時はそう教えられた。

鳥居を出てからもう一度礼をして神社を出ると、上手にできたからとご褒美にアイスを買ってくれた。

『お父さんには内緒よ』と微笑んだ母は可愛らしかった。


教えられた時のことを思い出しながらお参りして、母がしていたように手を合わせている時に最近あったことを伝える。

『こんにちはおきつねさま。さくらみかのんです―』

次でお狐様と話せると思います。

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