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お狐様  作者: 月居 結
4/12

『かわいそう』

その日、私は買い物に行こうという両親の誘いを断り、近所の祖父母の家で幼馴染である綴誠人つづりまさとと遊んでいた。夕方になっても両親は帰って来ず、どうしたんだろうと思った時電話をしていた祖母から両親が事故に遭って死んだと聞かされた。両親に非はなく、対向車線を走っていた相手側の居眠り運転が原因らしい。

まだ幼かった私に代わって、祖父母が事故やお葬式など色々な手続きをしてくれた。

正直、両親の死を聞いた時の記憶は曖昧でよく覚えていない。でも、家に戻ってきた両親は事故死ということが分からないくらいに綺麗な顔をしていたことは覚えている。きっと、葬儀屋さんや祖父母が私の知らないところで綺麗にしてくれたんだと思う。

お通夜の日は親戚の人たちが準備を手伝うために早めにきていたりして家が騒がしかった。私はどこにいても『かわいそう』と言われた。もちろん、その人たちに悪気があった訳ではないだろうし、表立って言われることもなかったけど、それでも耳に入ってくるものだった。

夜になって本格的にお通夜が始まると、人が集まってきて私はまた『かわいそう』と言われた。まだ幼かった私は『かわいそう』の正確な意味までは分からなかった。でも、なんとなくそこにいたくなくて、誰にも言わずに家を出た。

たぶん、『かわいそう』と言われるのが嫌だったんだと思う。もしかしたら、その言葉に隠された優越感とでもいうような気持ちを察していたのかもしれない。

次でお狐様が出てくると思います

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