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幼馴染のあいつ
小説を書くのは初めてです。
読みにくい箇所があると思いますが、温かく見守っていただけると嬉しいです。
腐れ縁の幼馴染は、昔から妙に大人びていて、でも目を離したら遠くに行ってしまいそうな、そんな奴だった。
小さい頃から『お狐様のお嫁さんになる。』と言っていて、どれ程好きなのかを聞かされてきたから、あの人のことをすごく好きなことを知ってるし、今日という日を待ち遠しく思っていたことも知っている。
お洒落な教会で、豪華なドレスを着て、たくさんの人に祝福されながらではなく、昔からよく行っている慣れ親しんだ神社で、おばあさんの仕立てた白無垢を着て、両手で足りるほどの親しい人に祝福されてあいつはとても幸せそうに笑う。
隣に並んだあの人はきっとあいつを幸せにしてくれるだろう。
これが今生の別れということはない。あいつは人ではなくなるけど、会えなくなる訳じゃない。それでも、堪えていないと涙が出そうなのは俺があいつを好きだったからだろう。
俺の恋は叶わなくていい。だから、誰よりも幸せになってほしいと思う。
主人公の幼馴染の一人語りでした。彼の名前は考え中です。