7/26
戦いの始まり
「体調悪いから、実家に帰らせてください」
加奈は翌日仕事を休み、母に電話して莉奈をつれて実家に帰った。
やはり、実家は落ち着く。
しかし、つわりはないはずなのに、吐き気が酷くて何も食べれなかった。
「ねぇ、もしかして、おめでた?」
母の言葉が胸に突き刺さった。
「何も聞かないで。」
「えっ どう言うこと? やっぱり妊娠してるの?」
しまった。余計な事を言ってしまった。
「何も聞くなって言ってるでしょ‼」
加奈は声を荒げてしまった。
「母親なんだから、娘の事が心配よ‼この前だって、お金を振り込んだじゃない。司さんと上手くいってないの?しっかり説明しなさい‼」
観念して、司のことと自分の身に起きたことを加奈は母に話した。
「離婚はダメよ」
説明した後に出た母の最初の言葉だった。
「え?」
加奈は意味がわからなかった。
「莉奈のために離婚なんてするんじゃないよ。しばらく家に居てもいいけど、よく先のことを考えなさいね」
離婚とか、別居とか、加奈は何も考えずに実家に帰った。しかし、母親からそう言われて、実家に帰った事を加奈は激しく後悔した。
何でそんなことを言われなきゃいけないの?




