邂逅
大学の卒業式の2日後に司と加奈は結婚した。
このとき、加奈はお腹に莉奈を宿していた。
「ねぇ、何で私と結婚したの?」
加奈は司に結婚式の後にたずねた。
「加奈が可愛いからだよ」
司はそう言って、加奈にキスをした。
加奈は不安だった。
それは、結婚式前日のことだった。
「男は浮気する生き物だからな。夫の浮気で泣いて実家に帰るような弱い母親になるな」
加奈の父はそう告げた。
「これから幸せになろうとしているのに、水を差すようなことを言わないで」
加奈は父と喧嘩した。
今は幸せになることだけを考えよう。
「ねぇ、赤ちゃんの名前を考えようよ。女の子だって!」
加奈は不安を紛らわすように笑顔をつくった。
「じゃぁ、母さんの名前から一字とっていいかな?」
司の本当の母親は司が小学生のときに病死している。司の父は再婚しており、結婚式には後妻と後妻と司の父との間に生まれた義弟も出席していた。
「もちろん!じゃぁ、私の名前からも一字とって、莉奈はどうかな?」
加奈は司の要望を受け止めて、莉奈と名付けした。
「加奈、センスあるね!じゃぁ、この子は莉奈ちゃんに決定だ‼」
司が莉奈のお腹に顔をあてる。
これから、3人ずっと一緒だね。
パパとママをよろしくね。莉奈ちゃん。
あ、もしかしたら莉奈ちゃんが生まれた後に弟か妹が出来るかもしれないから、これからもっと楽しくなるね。




