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崩壊

「もう、限界だわ。離婚しよ」

あいつは、俺から自由を奪う存在でしかなかった。

俺がそう告げたとき、加奈は泣くのをやめた。

「それがあなたの本心?」

加奈の顔から表情がなくなった。


「莉奈のこと、考えてるの?」

「何となく」

「親権は私がとっていいのね?」

「どっちでもいいよ。まぁ、俺は育てられないけどね」

加奈が俺を睨み付けた。

「面会は?」

「まぁ、会えるときに会えればいいや。」


眠くなってきた。

「とにかく、今日は寝る」

俺は自分の部屋に戻り、眠りについた。

そして翌朝、仕事の前に離婚届を市役所で2枚貰ってきた。


仕事から家に帰ってきたとき、加奈に離婚届を渡した。

加奈が破るのではないかと思って、2枚貰ってきたがその必要はなかった。加奈は黙って、2枚の離婚届にサインをした。


さらにその翌朝、目が覚めると、莉奈のお気に入りのミッキーマウスのぬいぐるみと加奈のスーツケースがなくなっているのに気付いた。


俺からまた、家族がいなくなったんだ…。

そんな現実をじわじわと感じてきた。


考え事をしながら、加奈が残していったものを見つけた。

莉奈が父の日のために作った紙ネクタイ、莉奈の写真がはいったフォトフレーム、結婚指輪だった。

俺はそれらを、段ボールにつめて加奈の実家に郵送した。

それらに何の愛着も湧かなかった。


これから、自由に生きよう。

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