熊田茜③
結婚している人から好かれる私は魅力があるんだ。
奥さんや娘さんがいても、私の事を好きって思ってくれる大人の男性がいるなんて、私って罪な女かも?
茜は本気でそう思った。
妻子がいながら、茜に告白をするなんて妻子だけでなく、茜に対しても失礼だ。しかし、そのような考えに至らず、茜は恋愛経験が少なすぎた。
2月22日
司からメールがきた。
我が儘いっていい?
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我が儘って何ですか♪v(*'-^*)^☆?
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茜ちゃんとまた、会いたいんだ。
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良いですよ(´・ω・`)
では、明後日の19時にいけふくろうで(///ω///)♪
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茜は完全に周りが見えなくなり、舞い上がっていた。
茜と司は池袋駅で待合せして夕飯をともにした後、一人暮らしの茜の家に行き、関係を持った。
「平尾さん、好き…」
「茜ちゃん、可愛い」
平尾さんのおかげで、自分に自信をもつことができた。
茜は卒業後の就職先が見つからず、このまま今のアルバイト先に就職することを考えていた。
就職も恋愛も上手くいかなくて、辛いときに司が声をかけたのだ。そんな司に茜は惹かれた。
二人が関係を持って2ヶ月が過ぎた頃、司の妻からメールが届いた。
「わたし、そんなつもりはなかったのに…」
茜は驚いた。
奥さんと上手く行ってなかったのは本当だったんだ…。
私、すごく恨まれてる。怖い…。
茜は司に黙ってアルバイトを突然辞め、携帯電話を解約して連絡を絶った。




