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熊田茜①

「ゴメン。他に好きな子いるんだ」

大学4年生の熊田茜は卒業式を3月に控えた2月にサークルの同期に告白をしたが、玉砕に終わった。


失恋した。

私って魅力ないのかな…。

よりによって、バイトがある日に告白なんてするんじゃなかった。もう、最悪。


もし、告白に成功したら、今月のバレンタインデーや20日の誕生日が楽しくなると思ったんだけどなぁ。

茜は卒業式までの期間、経済的な理由もあり旅行などの予定は入れてなかった。

こうなったら、バイトでお金を貯めてエステ行って自分に投資してやる!!キレイになってもっといい人と付き合う。

茜はアルバイトのシフトを増やすことにした。アルバイト先はイタリア料理店で、社員が3名いてそのうちの1人が司だった。

司とは年齢が近いこともあり、よく話す間柄だった。


「平尾さん、聞いてくださいよー。失恋しました」

閉店後、茜は司に今日の告白の愚痴を言った。

「まぁまぁ、話聞くよ」

司は話を聞いてくれる男性で、今まで勉強面や友人関係など色んな話をしてアドバイスをもらっていた。

司は既婚者だから、恋愛対象にはならなかった。だからこそ、色んな事を意識せずに話していたのだ。


「今度、みんなで遊びに行こうよ」

司に誘われ、バイト仲間3人と司のメンバーでお店の定休日にスカイツリーに行った。

4人は他愛ない話をしながら買い物し、とても楽しい一時を過ごした。

「少しは元気出た?」

司が茜の頭をポンポンと自然に撫でた。

少し…嬉しかった。

さらに、夕飯は4人分を司が奢った。


結婚してる人って、落ち着いてるんだな…。

奥さんが羨ましい。



茜はその日のお礼に、バレンタインデーに手作りのパウンドケーキを他の社員には内緒で司に渡した。

「ありがとね。何か悪いね」

司は嬉しそうな表情を浮かべ、茜も嬉しくなった。


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