一般的な憑依転生
「ベクトルACの長さがルート3であるからしてベクトルCDは(4,5)となります。はい、では次の問題。問12の解答をそうだな、野木、答えてみろ。」
「えっとそこの答えは・・・ え?私なんでこんなところにいるの?というかあれ?私の手ちょっと大きくない?え?っていうか私?男になってる・・・!?」
「・・・」
な、なんだ?突然体が動かなくなったと思えば俺何しゃべってるの!?>
周囲の目が痛すぎる。穴があったら入りたい。でも体が動かない!!!!
そして俺は意識を手放した。
「ねえちょっとここどこよ!?」
「なんだ、夢か。」
「やあ、こんにちは。神様っでーっす。いやー、ちょっと書類に酒こぼしちゃってさー。間違えて君殺しちゃったんだよねー。でもそのまま魂送っちゃうと僕のミスがばれちゃうしさー。ちょっと適当なところに憑依させちゃったってわけ☆」
「つ、つまり私にこいつと同じ体を使えって言うわけ!?そ、そんなのあり得ないわ!」
そう言ったのはピンク色の髪に紫色の瞳を持った少女である。
百歩譲って目はカラコンだとしてもあの髪色は明らかに天然のものである。
コスプレさんのピンク色の髪の悲惨さが出ていない素晴らしい色である。
つまり何がいいたいかというと。
「地球の人間ではないってことだな・・・。」
「は?地球あんた何言ってんの?」
「まーあれだ。地球ってのは俺が住んでる星の名前だよ。というかお前なんで日本語しゃべってんの?」
「あっははー。それはねーそれはねー。聞きたいー?おしえてあげまっしょーん。それはねーそれはねー。僕のすんばらしい神様パワーで通訳をしてあげたー。なーんてことはなくてただ言語が似通ってるやつがいたからそこにぶち込んだだけなんだよーん。」
「つまりこいつが言う日本語と私がしゃべってるイケト語は全く同じ言語だって言いたいわけ?」
「まーかいつまんで言うとそういうことになるんじゃないかなー。それでー他に何か質問あるー?僕今気分いいからさー、なーんでも答えてあげるよーん。」
「俺の体がこいつに使われるってことはさ。俺はどうなるんだ?」
「え?」
「いや、俺の体。」
「酔いがさめちまったじゃねえか。僕帰るから。あと勝手にやって。」
「あ、おい待て!」
「え!?あんた逃げるの?」
「あ、あでぃおす!」
「・・・ 行っちまったな。」
「で、どうすんのよ。」
「どうするって言ってもなあ。とりあえず現状俺の体はお前に乗っ取られてるわけだし俺にはどうもできねえよ。まずこの空間から出る方法も分からねーからな。」
「あ、言い忘れてたけどそこのボタン押すと外に出られるからー。ああ、マジ酒うめえ。」
「だ、そうだ。」
「とりあえずあんたの世界の状況について聞かせなさいよ。このままじゃまずいんじゃないの?自慢じゃないけど私は何も知らないのよ。」
「そんなこと言われてもお前の世界の事を知らない俺としては普通としか言いようがないだろ。」
「はあぁ、全くこれから私はどうすればいいのよお!!!!!」
初投稿なのです!