孤独
奏多と俺はしばらく何もない森を進んでいた。
がさがさ
茂みの中から、鎧を着た5人組が出てきた。そのうちの一人が言った
???「お前らが、この世界に召喚されたものか。私は案内人のベルだ」
すると奏多が「はい?wなにいってんだよw俺早く帰りたいんだけど」
ベル「すまないが、帰ることはできない。お前らには使命がある。」
『使命?なんか魔王でも倒すのか?』
「いや違う。お前らには力でこの国を統治してほしいんだ。この国は今、無法地帯になっている。つい先日、この国を統治している勇者が暗殺されたんだ。だから頼む」
『統治できたら帰れるってことか?』奏多「でも統治するってどうするんだよ」
俺と奏多は戸惑いつつも質問を続けた。
「お前たちには、この世界にある10の地域それぞれで行われる、勇者選別大会すべてで優勝し、王冠を10個手にいれてほしい。」
『そしたら元の世界に帰れるってことか?』
その時、話の腰を折るように一人がしゃべりだした
5人組のうちの一人「俺の鑑定スキルでこいつら見たんだけど、一人は数値がずば抜けているんだ。こりゃすごい。でも、、、」
ベル「でもなんだ」
5人組のうちの一人「どうやらもう一人のほうは間違ってこっちの世界来たみたいだ。」
『それっておれのことか?』
奏多「それってどういう意味だよ」
ベル「どうやら、ほんとは一人のはずだったようだが手違いでお前はこの世界に来たようだ。すまない。」
奏多「それってどういうことだよ!」
ベル「ちょっと考えさせてくれ」
それから数分が経った。
ベル「わかったこうしよう。恵君といったかな?」
『ああ。そうだよ』
ベル「君は私たちで保護する。そして奏多君が王冠を集めるまでこっちの世界で生活していてくれないか?」
奏多「それはあまりにもひどすぎるんじゃないのか?それに恵だってそんなに弱くないだろ。」
『いいんだ奏多、俺はお前を信じてるよ。すまん俺が手違いだったまでに』
奏多「恵が謝ることじゃねーよ。俺が何とかするから待っとけよ!」
ベル「申し訳ない恵君。」
こうして俺はベルさんにお金と宿を提供してもらい奏多を待つことにした。
あの時は平気な感じでいたが俺は複雑な感情だった。