とばっちり
地球は考えていた。
昔のように、宝石のような青い惑星に戻るのにはどうしたら良いかと。
こいつ等だ、こいつ等をのさばらせていたから、宝石のような青い惑星では無くなったのだ。
だからこいつ等を絶滅させるためのやり方を考える。
暫し考えていたら閃いた、そうだ! こうしよう。
閃きを実行する。
自転を暫し止めたのだ。
だが……。
「ごめんなさい」
地球は謝罪する。
絶滅させたいと心より願った黴菌が絶滅せずしぶとく生き残っているのに、とばっちりで絶滅してしまった生物たちに謝罪するのであった。