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糜芳andあふた~  作者: いいいよかん
38/111

その10

この物語は、フィクションです。


実在する人物・人名・組織・団体・地名とは一切関係ありません。


又、何処かで聞いた事有るような無いような単語は、実在するモノとは無関係です。


感想・コメントありがとうございます。


・・・残念ながら、私の力量不足で書いてくださった方の1人が離れてしまいました。


私の言えることは、今まで紳士的かつ真摯に読んで頂きまして、本当にありがとうございます!


良き作品に出会われますよう、心からお祈り申し上げます。


・・・もし、機会が有ればまた。


え~と、読んでくださっている方々、毎度遅筆で申し訳ありません。


その分長文になっていますので、平にご容赦を。

         洛中北大路某所


「ハァ・・・。」

ある男にとって、最良の日であると同時に憂鬱な日が遂にやってきた事に、喜びの笑みよりも溜め息が出てしまう。


愛娘が良縁に恵まれて幸せになれる門出を、まともな財産一つ渡す事も出来ず、身一つで送り出す事にある男は嘆いていた。


「ハァ・・・うん?何か騒がしいな?。」

家の前からザワザワと人の話声が聞こえる。


「何ぞ異民族関連で出陣準備でもしているのか?。」

軍施設が近接している立地な為、軍隊の夜討ち朝駆けの如く出兵が頻繁にあるので、深く考えずに興味本位で外に出た。すると、


「あ、こんばんは、林臨さんの父君ですね。

この度は、御息女・林臨さんのご成婚おめでとうございます。

主より、丁重に林臨さん達を嫁ぎ先へ送り届ける様、仰せつかって参りました。

さあ、こちらをお召しになって、嫁ぎ先へ同道願えますでしょうか?」

使用人と思しき人達がズラリと林臨達を出待ちしていて、出て来た臨父に丁寧な口調で拱手し、同行を願い出る。


「・・・・・・エ?ナニコレ?」

いきなりの展開に茫然自失となる臨父であった。


このような展開になった事情は、昨日のこと・・・


          洛中曹家邸


オペレーション=灰被り姫・・・読んで字の如く某童話になぞらえて、林臨を姫君に仕立てて評判を作り出し、評判に便乗して洛中に於ける知名度向上を図り、サッサと御目見得を叶えて故郷に帰ろうという、下心満載の作戦である。


偽善的な行動ではあるが、少なくともお祝いする気持ちは本当にあるし、誰も不幸にならない上に自分や周囲にとってもWINWINな内容なので特に問題ないと判断、もし最悪断られても、お詫びに花嫁衣装や祝い金は最低限渡す算段であった。


北大路から逗留先の曹家邸に帰った糜芳は、曹操の好意的(?)協力を得て必要な情報を収集したので、曹操達に作戦内容を伝えると、


「「面白い!」」

破顔大笑して作戦の協力を快諾。


そして、作戦の要の1つになる当主の曹嵩の協力を得るために事情を説明すると、「う~む、しかしのう・・・」当然実益の無い話と否定的だったので、


「昔御子息がやらかした、花嫁強奪事件に於ける子息の悪評払拭になりますよ?

又、「厳しい中にも温情のある御仁」と周囲から好意的に評価される絶好の機会です!」

曹操のイメージアップになると囁くと一変、鼻息を荒げて全面協力を進んで申し出てくれて、感謝された。


息子の過去のやらかしや、現状の周囲の評判を曹嵩はかなり憂慮していたらしく、ブツブツとあっちこっちに金をバラまき、頭を下げ回った裏事情を糜芳に愚痴ってきた。


曹嵩の愚痴を、一昔前にあったグラサンのおっちゃんが司会を務めていた某番組の視聴者の如く、「そうですねー」と返事しつつ左右に聞き流し、当事者(曹操)をチラリと観察すると、頭を抱えてじたばた身悶えていた。


(他人に自分の闇歴史を知られてしまうのは、偉人だろうと常人だろうと、恥ずかしい感情は同じなんだな~)

羞恥でのたうち回る姦雄を観てにっこりする糜芳。


のたうち回る姦雄を放置して、私兵の1人を士嬰の下に使者として送り士嬰を召喚、事情を説明して丁々発止値段交渉をして契約を結び、着々と準備を整えていく。


そうこうバタバタしている内にあっという間に時間は過ぎていき、林臨達に迎えを送り現在に至る。


       洛中南大路侯家邸内式場


茫然自失とする林親子の衣装を綺麗に調え、楽士達が音楽を演奏しながら北大路を堂々と通り過ぎ、侯家の屋敷がある南地区にたどり着いた。


本来は自宅に林親子をこっそり招いて、しめやかに行う予定だったのに、ド派手な花嫁行列でやってきたものだから、侯家の人達はびっくり仰天して硬直、唖然としていた。


「おい、我々は新婦側の参列者なのだが、式場に案内を頼めるか?」

「あ、はい!どうぞ此方へ!!」

正装した曹操が侯家の使用人に話し掛け、堂々とした態度で式場に向かい、糜芳や曹操が連れて来た友人も続く。


未だに夢現ゆめうつつ)状態の林親子と共に入場すると、侯家の人々が訝しげに此方を見つめ、当主らしき人物が曹操とその友人を確認するとギョッとした表情になり、


「こ、これはこれは曹操様に袁紹様も!?

ようこそお出で下さいました。

当家の結婚式に参列してくださり、誠に恐悦至極に存じます。」

慌てて駆け寄り拝礼する。


オオオオォォォ・・・ドヨドヨ・・・ザワザワ


「袁紹様と言えば次期袁家の惣領になる御方ではないか・・・。

まさか、しがない飯屋に袁家と繋がりがあるなぞ信じられん・・・。」

新郎側の親族連中がヒソヒソとざわめいている。


(おーおー、流石四世三公の家の次期当主。

現状の名家トップのブランド力は天下一品だわ。

実際は見てくれだけの、自己中かつ軽率な行動をしまくって、守る筈の一族を族滅に追い込んだ中身スカスカのバカぼん)なのに・・・)

鷹揚な態度で侯家当主の挨拶を受ける袁紹を傍目に、かなり酷評する糜芳。


バカ坊こと袁紹は、従兄弟の袁術と並んで糜芳は「袁家2痴(恥)将」(袁家が誇る(?)痴将と恥将)と思っている、糜芳的に両者共相当な屑人間であった。


袁術は大概三国志ファンなら御存知だろうが、領地では酷政を敷いて民衆を苦しめ、挙げ句の果てに皇帝を僭称して袁家の名声を地の底に貶めた、恥知らずの恥将である。


そして袁紹はと言うと、事前連絡も何もせずに身勝手な都合で、軽率にも反董卓連合軍を結集して洛陽(董卓と皇帝)に刃を向けた為、捕縛寸前に脱出した袁術以外の、現当主だった叔父(袁紹の父の弟で袁術の父)の袁逢(えんおう)と三公だったもう1人の叔父の袁隗(えんかい)を含めた、殆どの袁家の人達が謀叛人の身内として連座・処刑される羽目になり、結果自分と袁術の僅かな近親者しか残らない族滅一歩手前に実家を追い込んだ挙げ句に自身の行いを省みず、人の所為にして、至極真っ当な対処をした董卓に責任転嫁をするという痴態を晒した痴将である。


ついでに官渡の戦いの前に、曲がりなりにも友人だった曹操の、亡き父や義祖父を誣告(出鱈目を言って辱め、人を貶めること)を喧伝するという、死者を辱めたクソ外道なDQNでもあった。


(実際の曹操の義祖父・曹騰は宦官ではあったが、他人の優れた才能を深く愛し、身分や立場に拘らず推挙をした好人物だったし、父の曹嵩は売官制度を利用して「お金で身分を買った」と評されているが、息子と違って温厚篤実な人柄で、人畜無害な人物だった)


因みに袁術と袁紹は次期当主の座を巡って争っていたと思われがちだが、実際は袁紹が次期当主に100%確定していて、争うもクソもなかった。


何故なら現当主の袁逢は、兄で先代・袁成(えんせい)亡き後、本来嫡流(先々代の嫡孫・先代の嫡子)の袁紹が継ぐのが定石だったのだが、生後何ヶ月の赤ん坊だった為、一族の話し合いで一時的に袁家の家政を任されただけの、袁紹が実績を積んで家督継承するまでの中継ぎ=仮当主に過ぎないからだ。


その証左として、袁逢と袁隗の社会的立場のあべこべ具合が挙げられる。

兄の袁逢が無位無官で地元の汝南(じょなん)郡に残って家政を取り仕切り、弟の袁隗が朝廷に出仕して三公になっているという、後漢の一般常識的に考えられない、非常識な状態になっていた。


この時代に於ける、長幼の序や年功序列といった概念(俗に某ヘルメット男が提唱した、「(父)兄よりも優れた(子)弟はいねぇ」理論)からすると、兄袁逢が出仕して三公になり、弟袁隗が当主代理として地元に残って家政を取り仕切るのが普通なのである。


それをせずに、普通なら前述して糜董が懸念した、兄弟間の社会的立場逆転での御家騒動にならず、弟が兄を差し置いて三公になった袁隗に対する非難や悪評も無いことから、袁逢が名目上の仮当主だったのは周知の事実だったと思われる。(内部と外部の権力を分ける事で、袁逢・袁隗双方の御家乗っ取りを防ぐ意味合いもあると予測)


袁家の人達からすれば、袁紹が実績を積んだ後に袁逢から家政を引き継いで当主になり、袁隗の引き立てで出世を果たして、三公に就任する目論見であったのだろうが、当の袁紹自身の自己中かつ軽率な行動で周囲の目論見は全てパーになった上に、ほぼ族滅の憂き目に遭うという悲惨な末路を遂げる事になるのである。


さぞかし草葉の陰で一族涙の大合唱があった事は想像に難くない。


それはさておき、


終始、(へりくだ)った態度を示した侯家に、バカ坊こと袁紹は上機嫌で喜び、新郎新婦に祝福の言葉を投げかけ、袁紹自らが新郎達に酒を注ぐなどのサービスを行い、「四世三公の家の跡継ぎに祝福されるとは名誉な事だ」と新郎側からも喜ばれた。


「なあ、孟徳(曹操)よ。」

「うん?どうした本初(袁紹)。」

「偶には市井と交わりを持つのも悪くないな。

お前が誘ってくれた事に感謝するよ。」

何気なく傲慢な態度が滲み出ている、袁紹の言動に馴れているのか、


「何、私だけよりも、君(の家柄)がいた方が相手も喜ぶだろうと思ってね。」

平然と受け流し、ボソッとさり気なく毒を吐きながら笑顔で答える曹操。

中々香ばしい友人関係の様である。


(ま、これで林臨さんには、袁家がバックに居ると侯家の人達は思い込むだろうから、無下(むげ)や粗略に扱われる事は無いだろう。良かった良かった)

未だに自分の頬をつねって夢か否か確認している臨父と、すんなりと状況を受け入れて、想像以上に華やかな式になった事に喜んでいる臨を観て喜ぶ糜芳。


(それに・・・クックックッ・・・。

バカ坊(袁紹)よ、おめーのこったから今回の一件を自分の徳行として喧伝するつもりなんだろう?

見下している市井の人々に、自分の存在や家の好印象をアピールする絶好の機会だもんなぁ。

まぁ、大々的に世間に喧伝して話を広げてくれや。

こちとらも、そうしてくれた方が策謀が(はかど)るしな。

まぁ、おめーさんが俺達を出汁に利用するんだったら、俺達もおめーを出汁に利用しても文句無いよな?

お互いにWIN=WINなんだから精々利用させて貰うぜ?)

上機嫌でいる袁紹を観察しつつ、オペレーション=灰被り姫に隠された真の目的成就を果たす為に、曹操協力のもと策謀を巡らせた糜芳は、どす黒い笑みを浮かべてニヤリと笑う。


そうこうする内に婚姻の儀式が終わり、周囲に勧められた袁紹の乾杯の音頭で宴会が始まった。


宴もたけなわになった頃に曹操から、


「此処にいる少年・糜芳君が、祝福の歌曲を披露してくれるぞ。」

紹介を受けて糜芳は新郎新婦の下に赴き、祝辞を述べて拝礼した後、


「え~、新婦さんの父君の、新婦さんへのお気持ちを歌います。」

「へ?え?オレの?」

急に話を振られて驚く臨父をよそに、


「~~~~♪~~~♪・・・~~~~♪」

朗々と歌い始める。


糜芳が歌っているのは、「杯を飲み干すと書いてそう読む」と思われる曲である。


ロックな熱い魂を持つ(おとこ)達に、ブチ強な人気を誇る、「グランドの土を(なら)す、T字の器具のモノと同じ名前」と並ぶ名曲である。


「~~~~♪・・・フゥ、御静聴ありがとう御座いました。」

ぺこりと頭を下げる。


「・・・ウゥ。」「良い歌だなぁ。」「何と・・・。」

臨父は声を押し殺して滂沱の涙を流し、曹操は目をつぶってジ~ンと感じ入り、袁紹は「嘘だろ!?こんなガキが信じられん・・・」といった驚いた表情をしていた。


歌い終えた糜芳はてくてくと臨父の下に寄り、


「この度は御息女のご成婚おめでとうございます。」

拝礼して祝辞を述べる。


「ウッ、グス・・・あり、ありがとうごぜぇます。」

「コレで、麦粥の御礼はしましたよ?親父さん。」

「エ?麦粥?・・・あ!まさか昨日の坊主!?」

正体に気付いた臨父に、にっこりと微笑んで一礼し、用意された自分の席に戻ろうと歩き始めた。


瞬間、ガシッ!と足の裾を掴まれて、思わずつんのめりそうになる。


「何するんですか曹操様!?危ないでしょうが!」

「おいおい、糜芳君。

まだまだこれからだろうがお楽しみは?

袁紹、君も糜芳君の歌曲をもっと聞いてみたいと思わないか?歌もだが演奏も素晴らしいぞ。」

「え?そうだな是非とも聞きたいものだな。」

糜芳の抗議をスルーして、袁紹に問い掛けて言質を取った曹操は、ニタァとあくどい笑みを浮かべて、


「さぁ糜芳君。

四世三公の世継ぎの頼み事だ、無下には出来んだろう?侯家の方々も勿論そう思うよな?」

袁紹を利用して侯家連中も巻き込み、外堀をドンドンと埋めていくコ○ン。


(コ、この野郎・・・。

これ幸いに歌曲を強請りにきやがった!)

ニヤニヤと笑う姦雄にしてやられた糜芳は歯噛みするも、周囲の圧力に抗しきれず何曲も披露する羽目になってしまうのだった。


後日、この一連の件は美談として大々的に伝わって賞賛され、袁紹や曹操の名が広く知られる事となる。

それと同時に、主上お召しの楽士も参加していた事も市井に伝わり、「謁見を待ち望んでいる」と洛中内で広く知られる事にもなった。


そうして市井の噂と、ある匿名の人物からのリークで平静穏やかにならず、といった人達が現れた。


        宮廷内後宮張譲私室


後宮にて私室を皇帝より与えられた、宦官閥のトップ張譲は、何時もの如く膨大な数の報告書をせっせと読み込み、書かれている内容を精査していた。


まぁ、精査と言ってもやっている事は、自派閥の資金源となる請求額の水増し・中抜きの為の添削や、名家閥連中を蹴落とす為の捏造・粗探しといった、しょうもない操作をしているのであるが・・・。


糜芳が見れば、「馬鹿じゃねーの?」と呆れる事を真剣に行っていた張譲の部屋に、


「失礼、入るわよ。」

痩せぎすの張譲とは正反対の、でっぷり肥えた男がオネェ口調で入って来た。

宦官の中には、男性器を切除した為に男性ホルモンが分泌されなくなった影響で、仕草や口調が女性寄りになる人が少なからずおり、この肥えた男もそうなのだろうと思われる。


「うん?趙忠か・・・何用だ。」

「ええ、ちょっと気になる情報が入ったから、貴方と相談したくてね。」

「気になる情報とな?」

趙忠の発言に、訝しげに趙忠を観る張譲。

それ以降チラッと周りを見回して黙った趙忠を観て、手を振って部下達を追い出してから密談を行う。


「これでいいだろう。さぁ話せ。」

「ええ、張譲貴方、主上がお召しになった徐州の人物を覚えてる?」

「う~む、確か糜何とかだったか?」

「ええ、糜芳って言う子供なんだけど、今は妙な縁で曹操の曹家に寄宿している様なんだけど・・・。」

「何!?あの跳ねっ返りの所にか!」

自分に対して太々(ふてぶて)しい態度を崩さない生意気なチビを思い浮かべ、苦々しい表情になる。


「まぁまぁそう目くじらを立てないで・・・。

アンタだって曹操が蹇碩の馬鹿をやりこめた事は、内心手を叩いて喜んだんでしょうが?」

「フン、確かに否定は出来んな。」

鼻を鳴らして肯定する。


実際には曹操が思っている程張譲は敵視しておらず、宦官閥のトップとして立場上、問題を起こした曹操に表面的には敵視しているように、見せかけのポーズをとっているだけであった。


寧ろ宦官閥の調和を保つ為に庇った形になった、蹇碩の方を警戒・敵視しているぐらいである。

この頃の蹇碩は主上の寵愛を受けて調子に乗り、若手を中心に自派閥を形成し、張譲や趙忠を凌がんと目論んでいたからである。


まぁ、蹇碩の下に集まった連中は殆どが「蹇碩に取り入って主上に近づき、蹇碩に代わって自分が・・・」と言った蹇碩を踏み台にして取って代わろうとする野心家と、残りは趙忠・張譲達に命じられて、スパイとして潜り込んでいる者だけなので、結束力など欠片も無く、情報が筒抜けのアホ集団であったが。


それはさておき、


「それで?その糜芳とやらがどうしたのだ?」

「ええ、その糜芳って子供が、曹操の交友関係にある袁家の袁紹と繋がりを得てしまって、糜芳の歌曲を気に入った袁紹が袁隗を仲介して、御目見得させようとしているみたいなのよ。」

「ほ~う・・・別段問題ないのではないか?

その糜芳がしくじれば袁家の責任になるのだから、寧ろ好都合ではないか。」

それだけの話なのか?といった表情で趙忠を見る。


「それだけなら良かったのだけど・・・。

・・・どうもそのまま名家閥に抱え込み、名家閥の尖兵として主上に侍らせて、主上と我々を離間させようと目論んでいる様なのよ。」

「な、何!?本当かそれは!?」

ガタッと立ち上がって声を上げる張譲。


趙忠の話は糜芳が曹操に頼んだ策謀で、曹操が強請っている趙忠の幹部に流言飛語をしたものである。

意図的に袁紹をオペレーションに組み込み、接点を持つ事で流言の信憑性を持たせ、張譲達にミスリード(誤認)させる(はかりごと)である。


実際に現在袁紹自身が何進(かしん)という、霊帝の長男劉弁の生母・何皇后の兄に側近として侍り、何進と宦官閥との離間工作を行い成功させている実績が有る為、かなりの真実性を持っていた。


どうやら袁紹という人物、頼んで頼るのは最悪の人材だが、策謀に利用するのは最良の人材であった。


「手の者を使って調べた所、接点があったのは確実。

今の所袁家に動きは無いけど、このまま手を(こまね)いていたらそうなる可能性は大ね。

元々絵画に音楽という、主上の好みにピッタシの特技を持っている人物だから、寵愛を受けるのは必至よ。

これ程利用価値のある駒はそう無いでしょうね。」

「チッ、クソ!何進だけでなく、主上にまで手を広げるつもりか!おのれ~!!」

激昂して、ダンッ!と机を叩く。


「不味い、不味いぞ・・・。

主上の寵愛を失う事になれば、我々宦官閥は崩壊・消滅するぞ!?どうする、どうすれば・・・。

・・・こうなれば一刻も早く我々の派閥に抱え込むべき、か・・・。」

ウロウロと部屋中を徘徊し、思考する張譲。


糜芳の策謀に嵌まってミスリードをおこし、糜芳の期待通りの行動を取る。


「まぁ現状それが最良よね。」

「それで趙忠、その糜芳とやらの出自は?

前に主上に召された、皇甫嵩(こうほすう)みたいに名家出身だったらお手上げだぞ。」

「それは大丈夫。調べ上げた結果、商家出身だから私達寄りの方ね。」

「そうか!それは良かった。

・・・しかし、抱え込んだら抱え込んだで、我々にとって獅子心中の虫になるのではないか?」

喜んだ束の間、ふと疑念が起こる張譲。


まさか霊帝から一刻も早く逃げる為に、策謀を巡らせているとは露知らないので、「主上に謁見、召し抱えられるのは最高の名誉である」という常識的観点からすれば、当然の疑念であった。


当の本人は、「逃げなきゃ駄目だ。逃げなきゃ駄目だ逃げなきゃ駄目だ」と白目を剥いて、船装具名を名字に持つ、某ロボットアニメ主人公に近い台詞をブツブツと呟いているが。


「その時はその時で、何処かで「不慮の事故」に遭うだけでしょう?

私達が抱え込んだら、名家閥連中の庇護も無いわけだしね。」

「ふむ、それもそうか。

良し!出来るだけ早く御目見得を実現させようか。

趙忠、お前は勅使の選定と場所の準備手配を頼む。

私の方は予定調整をするのでな。」

「ええ、了解。

とにかく名家閥よりも早くしないとね。」

話が纏まり、それぞれが行動に移ったのであった。


      宮廷内中宮謁見の間控え室


林臨達の結婚式の一件から1週間も経たずに勅使が曹家邸に来訪、翌日には御目見得という急展開が発生し、翌日宮廷赴いた糜芳一行(士嬰達を強制連行)は、控え室に案内され、趙忠というオネェ口調のオッサンに簡単な礼儀作法のレクチャーを受けていた。


「・・・・・・という感じね。」

「はい、御指導ありがとうございます趙忠様。」

意外に丁寧な指導をしてくれたので、糜芳も素直に礼を述べる。


「どういたしまして。・・・しかし貴方凄いくそ度胸の持ち主ね~?

普通は後ろの子みたいにガチガチに緊張するモノなのだけど・・・。」

「はぁ、左様ですか。」

趙忠が感心半分、呆れ半分に糜芳を褒めると、糜芳は曖昧な返事を返した。


(ま~そりゃあなぁ、歴史的偉人の曹操や盲夏侯に会ったのに比べたらな~。

その辺のド派手な格好をしたオッサンぐらいの認識しか湧かないしな)

前世の記憶と知識が好影響を与えていた。


士嬰達は緊張の余り案山子状態になっていて会話がままならない為、趙忠と雑談を交わしていると、


「ねぇ貴方。宮廷に仕官するつもりはない?

何だったら私が主上に口利きするけどもど・・・。」

「いえ全く有りません。

僕の様な田舎者は、どうも都会生活には馴染めないようなので・・・。」

「そ、そうなの?」

探るような目で仕官を言ってきたので、喰い気味にキッパリ拒否する糜芳。


しばらくすると、趙忠の部下らしき人がやってきて、


「趙忠様、馬元義(ばげんぎ)が面会を求めてきておりますが、如何致しましょう?」

趙忠にお伺いを立てる。


「ええ?また来たのアイツ。

とりあえず今は忙しいから、待たせておきなさい。」

手をぱたぱた振って部下に指示を出す。


(うん?馬元義?何か聞いた事有るような?)


「あの~趙忠様、馬元義って人は何者ですか?」

気になって、恐る恐る趙忠に尋ねた。


「え?ああ馬元義って奴はね、冀州(きしゅう)で妖しげな符術を使う張角とか言う人物を教祖とする宗教・太平道の幹部信徒でね。

熱心に私達に勧誘してくる鬱陶しい連中なのよ~。」

嫌そうに眉間に皺を寄せて答える。


(あ!?思い出した!馬元義が捕まった事で反乱計画が露見して張角達が蜂起、新年早々に黄巾の乱が始まったんだよな確か・・・。

と言うことは、来年には始まるのか?黄巾の乱。

ヤ、ヤバい本当に速攻で逃げなきゃ駄目だ!)

ダラダラと冷や汗が流れる糜芳。


そうこうしている間に謁見が調い、謁見の間に案内されて文武官が左右に立って待つ中、糜芳達は平伏状態で皇帝を待ち受ける。


少ししてボワァァァンと銅鑼が叩かれ、


「皇帝陛下のおな~り~!!」

入場の声が会場に響き、空席だった玉座に人の座った気配が仄かに感じられた。


「皆の者、大儀である。面を上げよ。」

皇帝に最も近い人達が拝礼を止めて、立ち上がって拱手する。


「面を上げよ。」

残りの文武官が一斉に立ち上がって拱手する。


「面を上げよ。」 

三度目にして漸く顔を上げる事が許される。

と言っても、玉体(ぎょくたい)(皇帝の姿)を観るのは不敬になるのでNGであり、直視しない様俯き気味にいるのが作法らしい。


(礼儀作法ってめんどくせぇ~)

ホトホト嫌になる糜芳。


「ふむ、お主が糜芳か?」

「は、徐州在・糜董が次子・糜芳、お召しにより参上仕りました。」

「遠路よくぞ参った、大儀である。

・・・しかし、思ったより幼いのう、まさかお主があの見事な絵を描いたとは到底思えぬ。

う~む、試しに何か絵を壁の何処にでもよい、描いてみせよ。」

そう言うと予め用意されていたのか、大量の程良い大きさの木炭が糜芳の前に置かれる。


「は、では・・・。」

手頃な木炭を掴み、てくてくと武官側の壁にたどり着いた。


(う~ん、うぬ!これだよね)

イメージを浮かべて、サササと描き始める。


~~~凡そ30分後~~~


「フゥ、出来ました。」

流れる汗を袖で拭い、完成を宣告する。


描いた作品は、「終末的覇王の最期・中華装備バージョン・名言を添えて」である。


オオオオオォォォォ!!!!

出来る過程を固唾を呑んで観ていた文武官達は、宣告を聞くと同時に歓声を上げた。


そして霊帝は辛抱ならんとばかりに玉座から降り、スタスタと糜芳に近づき、正面から描いた絵を観る。


「おお、まるで生きているかの如く・・・素晴らしい、見事じゃ糜芳!して、してこの偉丈夫は何者か!?」

「え~、ラ・・・じゃなくて、楚の覇王・項籍です。」

しれっと誤魔化す糜芳。


「フム~、我が祖・高祖の宿敵とは、これ程の偉丈夫だったのか・・・。

又、壮絶な死に様に最期の遺偈(ゆいげ)(遺言)もまた見事!のう、朱儁(しゅしゅん)?」

「はっ!誠に・・・。

我が故郷の英雄をこの目で観て、感動であります!」

涙を流しながら霊帝に拱手する朱儁。


(いや、あの~全然別人何ですけど・・・?)

自動的に決められている事に冷や汗を流す。


事情を知る由も無い霊帝は、「疑って済まなんだ。許せ」と言葉だけで糜芳に謝り、そのままアレコレとリクエストを言い始めた。


前世の記憶を頼りに、必死にリクエストに応える糜芳。


日が南に登った頃に、


「ムフー、朕は大変満足である。」

漸く満足したらしい。


(うう、しんどい・・・やっと、やっと終わった~!)

終わりが見えて、蛍○光が糜芳の脳内に響き渡る。


「糜芳よ、大儀で・・・うん?そう言えばお主歌曲も優れていたのであったな。

済まぬ、済まぬ。片手落ちになる所であった。

さぁ、遠慮は要らぬ、披露せよ。」

素敵な笑顔(と思われる)で、延長を告げる霊帝(悪魔)


(いい加減にしろこの白アン○ンマン!?シバくぞこの野郎!!)

疲労と怒りで糜香直伝の殺意○波動に目覚めて、ワンパンかましたい衝動に駆られる糜芳であった。


結局体感的に数時間も演奏する羽目になり、日が傾き始めた頃に、


「ムフーフゥ、朕は非常に満足である。」

と宣告されて歌曲の披露が終わりを告げる。


(オウ、イェー・・・ジ・エンド?リアリィ?)

疲労困憊して思考回路が似非外人になっていた。


「ご静聴頂き、恐悦至極にございます・・・。」

欠片も思っていない空虚なお礼を述べる。


「長い間、誠に大儀であった!

絵画・歌曲共々見事である!よって重き褒美を取らす故後で受け取れ。」

「はは!!」

「う~む、どうじゃ糜芳よ、筆頭宮廷画家と筆頭宮廷楽士にならんか?

給金は2つの役職分と倍の給金を出そう。どうじゃ?」

キラキラと目を輝かして糜芳に問う霊帝。


「大変名誉な事と存じますが、辞退致します。」

疲れてハイになった状態で、アルカイックな笑みを浮かべる。


(こんな超絶ブラック処か、ダークネスな職場なんぞ絶対に嫌じゃい!!)

心の底から拒否する糜芳。


ザワザワ・・・ザワザワ・・・


「主上の願いを断るとは・・・。」

「不敬な・・・。」

文武官達から非難の声が上がるが、


「静まれい。」

霊帝の一声でピタッと収まる。


「フム~、何故に?」

「は、身命を賭けて国家伸長・安寧を齎しておられる文武官の皆様と違い、絵や歌で国家の財を頂戴するのは申し訳なく・・・。」

オワコンだからです、とは言えず適当にそれらしい事を言う糜芳。


オオオオォォォ・・・


糜芳の本音を知らず、感嘆の声を上げる文武官達。


「後、それと・・・。」

「それと?」

「私の歌曲・絵画は縛られず、自由にあるからこそ良き歌、良き絵が出来るのです。

恐らく宮廷に出仕したら、マトモに出来ますまい。」

「フム、なる程のう・・・一理あるの。

良かろう、朕の話は無かった事にせよ。

大儀であった。苦しゅうない、下がれ。」

「はは、ありがたきしあわ~せぐ~・・・Zzzz。」

霊帝の帰って良しの言葉に、一気に疲労が襲いかかり、そのまま平伏状態で寝落ちしてしまうのであった。


         洛中曹家邸客間


「フぁ?あれ、此処は・・・。」

キョロキョロと見渡し、逗留先の曹家の自室に居ることに驚いた糜芳。


「お、気が付かれたか糜芳殿。」

隣室から起き出した気配を察知したのか、夏侯惇が顔を覗かせる。


「あ、夏侯様。え~と、この状況は一体?」 

「そのまま、そのまま。

大分お疲れの様子、無理なさいますな。

今朝餉を持ってこさせます故、安静になされよ。」

気遣わしげに柔らかい口調で告げると、そのまま部屋から退出していく。


それから直ぐに曹操が現れて、


「いやはやお主剛胆だなぁ。

主上の面前で寝落ちして、いびきをかいたそうだな。

今、名家閥・宦官閥問わずお主の話題で持ち切りだぞ。時の人になった気分はどうだ?」

ニヤニヤと笑いながら話す。


「ええええぇぇ!?そ、それってヤバくないです?」

「まぁ普通なら首が飛んでいるが、主上がお主の寝姿に腹を抱えて大笑いされてな、「この者程、朕を満足させ、楽しませ、笑わせた者はおらん。天晴れじゃ!」と絶讃なされて、勅命で皇甫嵩殿がお主を送り届けてくれたぞ。」

ダハハハと笑いながら話す能臣。


(すんまへん白アン○ンマン様!!貴方様の温情に感謝します!白アン○ンマン様~!!)

感謝しつつも、渾名呼びは止めない糜芳。


「さて、からかうのはこの辺にして、と。

つい先程勅使がみえられていてな。

お主に下賜する褒美の目録と、品々を置いて帰られたぞ。

ほれ、コレがそうだ。」

懐から竹簡を取り出して、糜芳に渡す。


「あ、どうも・・・え~と、うん?嘘やん、マジでか?」

目録を見ると凡そ糜家の収入2~3年分の褒美を貰っていた。


(ふぉぉぉ!!いきなり!富豪じゃ~)

目を¥にして喜ぶ。


るんるん気分で目録を読み進めていくと、


「うん?・・・何だコレ?あの~曹操様、「五大夫(ごたいふ)」ってなんです?」

首を傾げて曹操に尋ねる。


「な、何!?五大夫だと!?

馬鹿な、お主の実家は商家だから賤民(奴隷や犯罪人と同等)扱いの筈。

間違っても官爵になる五大夫には成れぬし、家禄も無いだろうが!?」

糜芳から目録を引ったくると、目を皿の様にして目録を読み始めた。


「・・・・・・うん?ああ、そう言うことか。

先ずは糜芳殿、お主は実家の糜家からは籍が外されて別家を新たに興す事になる。」

「え~と、実家から独立するということですか?」

理解がイマイチ追い付いていない糜芳。


「まぁ端的に言えばそうだ。

但し、籍上は他人扱いになるから、実家の相続権、家督継承権は消失する。

それと同時にお主が興した家は、実家の者が相続・継承する事は出来ない。」

「それは他人扱いなら無理ですね。」

「抜け道的に一応、ウチの親父殿みたいに養子縁組みすれば可能だろうがな。

次に朝廷から禄(給料)が与えられる。官爵の規定ギリギリの六百石だ。」

「へ?禄?・・・あの~僕仕官辞退した筈何ですけど・・・何で・・・嫌だよ~。」

ブラックorダークネスは嫌だと嘆く。


「いや別に出仕する必要はないぞ。

官職と官爵は等級に合わせて比例するのが通例だが、厳密には別物だしな。」

曹操が官職と官爵の違いをレクチャーしてくれる。


曹操の説明を聞くと、官職は役職、官爵は家禄の事を指し、官職は持っていなくても、官爵だけ持っている名家も一定数いるらしい。

但し2代ぐらい出仕しないと、官爵を剥奪されるか、等級を落とされて減額になるようだ。


(なる程、江戸時代の旗本みたいなもんか。

代々無役でも家禄は貰っていた旗本って結構いたらしいし・・・けどもう後漢てオワコンだから実質的に、空手形だよねコレ)

実質1~2年処か半年後には消失する家禄を貰ってもと泣きそうになる。


(別家を公認されて、竺兄に従わなくても世間から非難されずに、キ○グボンビーと縁切り出来るのは嬉しいんだけど・・・正直いらねぇ官爵)

銭にならない名誉よりも、実利が欲しい糜芳。


「良かったな糜芳殿。

1夜にして名家の仲間入りなぞ、前代未聞の珍事だな。」

「あの~辞退出来ませんかね~?」

「・・・お主、誠に剛胆だな。

主上の前で居眠りをかました上に、勅命まで拒否するつもりか?

全身胆の塊かお主は?」

「ですよね~。」

いえ、それ別の人です。と内心思いながら、がっくりと頭を垂れる糜芳であった。


                  続く

































































え~と、補足です。


この章=始動編自体が糜芳を如何にして自立・独立させるかを書いた内容になっています。


最初の屯田制から伏線(酔っ払って歌を披露)を張って、ジワジワと自立・独立までの内容に迫り、最後に回収といった形になったと思っているのですが、如何でしょうか?


ちょっと冗長過ぎましたでしょうか?


何故歌曲・絵画を選択したのかと言うと、一般的な(?)チート知識だと、時代背景的に次男坊の糜芳では殆どが糜竺又は糜家の手柄・功績になり、自立・独立なぞは不可能です。


其処で曹操の息子曹植を思い出し、


「芸術関係なら、個人的に認められるみたいだから、イケるのでは?」

というコンセプトで書いた次第であります。


後、袁紹・袁術の関係、袁家・袁紹の関連については、個人的な考えで書いておりますので、史実とは違う可能性が有るのは、予めご了承くださいね。


個人的な考えですが当時の社会的常識観点から観た袁逢・袁隗兄弟の非常識。


反董卓連合が組まれた際の、袁家当主の嫡男だった袁術よりも嫡流の袁紹が選ばれた件。


群雄割拠になった時に、袁紹には何人もの名士・名家が従い、河北4州の支配統治に成功していますが、袁術には全くおらず孫堅がいたぐらいで、支配統治範囲も袁紹に遠く及んでいません。


これらを考えると、どう観ても袁術は当主の嫡男と思えない程、世間的に認められていません。

なのでそうだったんじゃないかな~と予想して書いています。


長々とすみません。 


楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。


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― 新着の感想 ―
[一言] 項羽は史上初の覇王だしね…… ケンに活き、ケンに斃れし、覇王かな。
[良い点] 毎週の楽しみ
[良い点] コメディ風の歴史物の作品は少ないので、 楽しく読んでおります。 これからも応援しますので、 よろしくお願いします☺️
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