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序章

「君たちに伝えなければならないことがあります。」


それは、上司からの突然の通達だった。


「えっ…? えええええーーーーーっ!

クビなのーーー!」


あまりにも突然のことで、頭の整理がつかなかった。

突然襲ってきた、100年に一度ともいわれるパンデミック、そう、コロナ禍によって、多くの企業では業績が悪化、自分の勤め先もまた、ご多分に漏れず業績は深刻なものとなっていた。

そのせいで、従業員が解雇されるという話をよく聞くようになったが、ついに自分の勤め先にも、その荒波が押し寄せた。


「これからどうすればいいんだ…。」


途方に暮れるしかなかった。たとえコロナ禍が終息しても、雇用の状況は改善するはずもない。そう思っていた。

どうせ雇用の状況も、経済の状況も改善しないだろうと思っていたからか、コロナ禍の状況はさらに深刻化。かと思えば、原因不明の感染者の急減と、ますますわけがわからなくなってきた。


そこで考えた。一念発起して、ライトノベルの作家に転身しようと思ったのだ。

今まで業務の合間に、通勤の最中に、帰宅の途中に、就寝の前に書きためていたライトノベルのWeb小説を、まとめて投稿したのだった。


「お願いだ、PV上昇してくれ。」


この時ばかりは、(わら)をも(つか)む気持ちで投稿した。


すると、投稿した翌日には今までに考えられなかったほど、PV数が伸び、さらには評価ポイントも急上昇、ブックマークも急上昇と、この小説の何がそんなにウケたのか、自分でも理由がわからず、そんなに大した内容書いたかなあ?などと思いながら、あらためて、自分が書いたその小説を読み返してみた。


すると、以前の職場が、コロナ禍も落ち着いてきたし、復帰しないかと今さらながら言ってきたわけだが、断ってやった。


このライトノベルが売れれば、売れ行きによっては莫大な収入が入ってくるだろうと思ったからだ。それに、自分の本当に好きなこと、やりたいことを仕事にできるなんて、そしてそれで収入を得られるなんて、これ以上の素晴らしいことは無い、と思ったからだ。


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