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槍の又左一代記  作者: 依田cyber良治
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いざなみのぶら散歩

強い原初の神の降臨です!どうなるのでしょう!

魔王サタンの計らいによって血肉を得た絶世の美女いざなみは人間界へ転送してもらった。

そして、変わり果てた世界に驚きを隠せなかった。


場所は金沢城公園三の丸広場、時は深夜である。

イシュタルに対する制裁を加えるべく、人類滅亡へのカウントダウンを加速するために。いざなみは三の丸広場の芝生の上で寝転がり星空を眺めていた。



その頃、前川家に居候している前田慶次郎は寝ていた。

そして、夢の中で神々からのコンタクトがあった。


(慶次郎さま!慶次郎さま!)

(ん?天照大神さまではないですか?)

(大至急、お願いがあります)

(なんだい?)

(いざなぎさまに、父上にその身をお貸しくださいませんか?)

(かまわないぜ、あ、ただ俺の意識は少し残してくれないか?)

(もちろんです!さあ父上お早く!)

(前田慶次郎殿、お初におめにかかる!いざなぎのみことと申す、早朝から不躾な願いを聞き入れてくださり感謝いたす)

(まあ、前置きはいいからちゃっちゃとやってくれ)

(それでは失礼して)


寝所から起き上がる慶次郎の瞳はほのかに光を放っていた。







いざなみは星空を眺めながら星座の違いを数えていた。


『あれから何千年たったのでしょうか?』

『そんなにたってないよ、いざなみ』

『だれなの?』

『すまない、私は神界へ上がってしまったので前田慶次郎殿というものの身体を間借りしている』

『この気配!いざなぎなのね!』

『ああ、先ずは謝らせてくれないか…。あの時は約束を破り君の姿を覗いてしまった…。傷付けてしまい申し訳ない!』

『そのことね…。魔王サタンに血肉を与えられて黄泉の国から現世にきたらどうでもよくなっちゃって…。わたしどうしたらいいのかしら?』


いざなぎは考える、彼女の心を救うために何が出来るか。


『そうだ!日が昇って時がきたら街を散歩しないかい?』

『そ、そうね、人類を滅亡させるにも実情を知らないといけないものね!そうしましょ!』



こうして明けの明星と日の出を眺めて街がざわめき始めたころ、いざなぎといざなみは散歩を始めるのであった。


『あなた、こうして明るくなると街の景色があの頃と大違いね!』

『そうだろう、いざなみ。人々は団結して調和を保っているよ』


いざなみはとある神社の幼児教育の現場を視察させることにした。

ちょうど教師が《国生み》の話をしている。そしていざなぎがいざなみの醜い姿を覗き込んだ話のくだりで、女児の一人が。


『いざなぎさんって!デリカシーたりなくない?先生だってメイクしてるときにじろじろ視られたら嫌よね』


『『そーだ!そーだ!いざなぎはデリカシーない!!』』



いざなぎが固まる。ギッギッギッっと首をいざなみの方へ向ける。


いざなみは腹を抱えて爆笑していた!


『あはははははは、本当にそうよね!』


いざなぎは胸を撫で下ろした。


次に寺町にある寺子屋へ向かった。やはり《国生み》の話をしていた。


火之神を生んで大火傷を負い、瀕死のいざなみ。そしていざなみは亡くなる。いざなぎが怒りに飲まれ火之神を叩き切るシーンである。


またまたとある女児が。


『自分の愛する妻が命がけで生んだ火之神を殺すいざなぎのみことさんてバカなんですか?』


いざなぎが固まる。ギッギッギッといざなみの様子を見る。


『本当にその通りよ!うふふふふ』


『すまん、いざなみよ。あの時は我を忘れていたのだ。』


『あー、ちょっとだけだけど。昔のことどうでもよくなっちゃって…うふふ。1日に千人の命を奪うのはやめるわ!』


『そ、そうか』 


『だけど、イシュタルには一度話させて』

『それは、かまわぬぞ!』


こうして二人はぶらぶらと数千年ぶりに散歩しながら前川道場へと向かうのでありました。



以外と平和でした。


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