慶次郎の日常
不老不死って大変そうです。
慶次郎は茶屋遊びが大好きだ。この500年余りで日本全国津々浦々、勢い余って世界中を旅して遊んできた。
『女というものは飽きぬものよ』
そんなことを言いながら実は一途な慶次郎は、恋を重ねて早500年過去の女をいつもねんごろに弔って来た。
『ぱっぱっ!ふぅーーー!』
粋にキセルをふかす慶次郎は実に絵になる。
芸子達の三味線や酒の酌に身を任せ日頃の浮き世を全て忘れる。
『なぁ、三味線をかしてくれないか?』
『はい、どうぞ。慶次郎さん聴かせてくださるの?』
『まぁ、いいから』
そういいながら慶次郎は三味線を奏で始める。芸子衆はうっとりと聞き入っている。
しばらく慶次郎の三味線の音が茶屋に響く。完全に玄人芸である。実は慶次郎は芸事全般に秀でており武芸だけの男ではないのだ。実に憎いやつである。
『あーっ!満足満足!また来るぜ!』
そう言って慶次郎は茶屋を後にする。このまま真っ直ぐかえるのか?と思いきやタクシーでふらりと片町スクランブル交差点に乗り付けて、しっかりと高級クラブではしご酒をするのだ。
右左と利家が入れ替わるまであと少し。
慶次郎はそう自分に言い聞かせて生き飽きぬよう夜遊びにふけるのであった。
右左と利家が入れ替わってる間は右左の肉体の利家には近づけない。結構厳しいルールですよね。




