インドへの船旅
ちょっと短めかも?
(校正済み)
僕は考える。
思い返せばもう1年以上は時が過ぎ去っている。
令和の僕の家族は元気にしてるだろうか?
一子相伝の加賀延命流が途絶えないように、父と母には子作りに励んで欲しい、まだいけるやろ?ラブラブやし!
などと船先で両手を広げて深呼吸する。すると僕の腰を信長さまがつかむ。は?
『右左!落ちるぞ!』
それよりも、このシチュエーション僕はあの氷河にぶつかって沈没した豪華客船の映画を思い出すぞ!
『落ちんし!放しまっし!』
『右左はつめたいのお』
それよりも、信長さまの後ろにいる女には見覚えがあった。
『信長?鈴旻美がなぜそこに?』
『配下に加えた』
『は?』
僕はあきれ果てて啞然としてしまう。
『は?』
信長はすっとぼけた表情でにやけ顔だ。
『は?ぢゃないでしょうに!信長とおおちゃんの命を狙ってたんですよ!?』
信長は腕組みをし、しばらく沈思した後で言葉を発したのだった。
『色々と話したのじゃ、あれはあれで不憫な女での、明の政治も腐りかけてたからこちらに加わりたいと申して来たのじゃ』
鈴旻美は僕の足元に跪いてジッと僕を見つめてくる。
『信長さまのご恩情を一生忘れずご奉公いたします!』
長年、沖縄にいたらしく日本語が堪能だ。
いや?翻訳チートのせいか?どっちでもいいや!
『おお!ここにいましたか!』
『は?』
第二尚氏である。
『なにやっちゃってるんですかー?政事はどうされるのですかー?』
『信長さまから細川藤考さまに臨時で治世を委任いたしました。それよりも信長さまの遠大な計画の果てを見届けたく!』
なるほどね!興味持っちゃった訳ね!
それにしてもだ、織田信長という人物の人を惹き付けてやまないカリスマ性は、他の追従を許さない。特に日本統一後からは…僕はその現場にいなかったので前からかもしれないけれど…非常にバランスの取れたパーソナリティーに感じる。
あ、羽目をはずさなければ、ね!
明の国でも石油、鉄鉱石は見つかり、開発が急ピッチで進められている。鉱物資源は特に豊かで、造船所や軍港もつくられている。
日本からも完成した最新鋭艦が追従しているとのことで、明で100隻を切り離しても日本からの増援で直ぐにでも500隻を越える超大艦隊になるであろう。
明を一時的に統制下に置くことで兵糧の心配も無くなった。
明でも灌漑用水の敷設工事を含めた農業改革を行うので決して明の民たちも豊かになるであろう。
僕たちは鈴旻美の案内で上海で休息をとり上海カニもたらふく食べた。
どうして人はカニを食べると皆が皆、無口になるのであろうか?実に不可思議な現象である。
さあ!いよいよインド目前である!
果たしてどのような冒険が僕たちに待っているのか?
はたまた大トラブルが発生するのか?
不安でもあるが、まだ見ぬ世界を見聞できることに楽しみな一行であった。
信長さまの持つカリスマ性は凄いですよ!




