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槍の又左一代記  作者: 依田cyber良治
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利家の武

利家さまと右左、どっちが強いか?

右左が倍は強いです。

私達は無事にホテルについて荷ほどきをし、備え付けのコーヒーを部屋の担当のホテルマンに淹れて貰う。

今までにない上質な香りと味の深みである。

今回は利家と私、ママと明日子の2つのスイートルームが用意されていた。

ママの部屋でもウェルカムサービスが行われているのであろう。

ラスベガスは日も暮れて鮮やかなネオンや豪奢な噴水がとても綺麗だ。

利家にはフォーマルな衣装に着替えさせて、コーヒーを飲ませる。


『前川どのー。これは香ばしくてうまいな!』

『利家さまのお口にあって良かった!』


しばらく、利家さまとちゃべちゃべと会話していると、入り口のドアをノックする音が聞こえた。

コンッコン。

WWB関係者であろうか?


『前川さま記者会見の準備が整いましたのでご案内させていただきます』

『ああ、ありがとう。利家さま行きますよ』

『父さん本当にに楽しみだよ』


明日子さんの日々の家庭教師のお陰で現代口語に少しずつ慣れてきている利家さまであった。

この調子で頑張って欲しいものだ。

私はママと明日子さんと記者会見会場のいちばん後ろの用意された席に腰をかける。


ジャック・ロックバードはおもむろに語り出す。


『皆様、今回は日本から14才の少年を呼んだ!彼はとても若いがとても強い!必ず素晴らしいエキシビションマッチをお見せできるだろう』


利家さまの発言の番だ。


『明日のエキシビションマッチは何秒かで終わると思います。僕は彼よりも強いですから』


ニコニコと笑顔で右左っぽく話をする利家さまの言葉を通訳が、ジャックに伝えると…。

ジャックは茹でタコのように真っ赤になった!


『ヘイ!ボーイ!口の聞き方に気を付けたほうが良い!2度とリングに上がれなくなるぞ!』

『ジャックさんがね♪』

通訳が困った顔をしてジャックに伝える。

ジャックはのそりと立ち上がり、利家さまの顔にくっつくぐらい迫る!そして、鋭い眼光とスーツの下の鍛え上げられた筋肉がうごめく。


司会者が、『それでは両者握手の上で公開記者会見を終えさせていただきます』


利家さまが、スッと右手を出すとおもむろにその手をジャックは握り返す。

両者動かないかと思いきやジャックの顔から身体から汗がどっと溢れて来た。利家さまは涼しい顔をしている。


ミシミシと二人の両の手から会見の閲覧席まで聞こえるような異音が小さく響く。


司会者が異変を察して慌てて会見を終わらせようと発現する。

『それではこれにて記者会見を終了させていただきます。お集まり頂き誠にに感謝しています。ありがとうございました!』


両者は離れない。すると、鈍い音がした。


ボキャググキ!


ジャックは顔面蒼白である!


『頼む右左くん手を離してくれ!』

『握力は僕の勝ちだね♪ジャックさん!』

『そ、そうだな』


こうして、無事に?記者会見を終えた私たちは部屋へ戻る。部屋に入るなり。


『利家ちゃん?約束したわよね?殺さない怪我をさせないって?』

『ママ殿よ、あれは握力勝負を仕掛けて来たジャックの自業自得ですよ!』

『それでもダメ!この試合はね?ショーなのよ、明後日もそのつぎの日もプロレスは開催されるわ!怪我をお互いさせないってことは、ショービジネスの約束事なのよ!わかった?』

『ママ殿よ、わかりました。明日は手加減します』

『でも、瞬殺してね!』

『合点承知の助!』


こうして明日に控えた試合の為にママと利家さまは入念に訓練をするのであった。


方やジャックはというと右手を抱えて苦悶の表情を浮かべていた。いくつかの手のひらの骨に鈍痛か響いている。


『私はモンスターを興味本位で呼び寄せてしまったかも知れないな』

ジャックは独り言のように呟く。


ジャックは専属のドクターから応急処置を受けるのであった。

ジャックは本能的に察していた。

まともにかかっていっても自分に勝ち目は全くないだろうと。








右左とママを比較すると…。

秘密です!

【三度目の正直なるか?】

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