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槍の又左一代記  作者: 依田cyber良治
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利家はお金が大好き

いやはや、金銭感覚とかって人生を左右するよね?



ブックマークよろしくお願い致します!

私はママに相談した。

このまま学校を休み続ける訳にも行かないだろうし、利家公に現代と言うものを色々教えなくてはならない。

私たち夫婦はどちらかと言えば『脳筋』の部類だろう。

頭で考えていても最適解は中々出て来ないのだ。

あーだこーだと話しているとママが切り出した。


『そうだ!明日子先輩に家庭教師を頼みましょうよ!』

『ん、小泉明日子さんか?ふーん。。良いアイデアだと思う!ママから連絡してくれないか?』

『ふぁあ~。そうね、もう遅いし明日にでも連絡しみるわ』

『うん、よろしくママ。おやすみ』

『おやすみ♪パパっ!ちゅっ♪』


小泉明日子とは、いったい何者なのか?

彼女は金沢昔語り、イラストレイター、石川県観光特使という肩書きも持ち、着物の着付け、生け花、茶道と多彩な才能を発揮し続けている金沢でも有名なアーティストだ。

ステージや各種のイベントなどで活躍し地元の新聞でも数多く取り上げられている才女である。


翌朝の稽古を終えて昼前になると。


ピンポーン♪


『ママー!お客さんだよー!』

『はいはーい♪きっと明日子先輩ね!』


勝手知ったるなんとやら、がらがらと引き戸を開けて小泉明日子さんは入ってくる。


『おっひさしぶりー!今日子ちゃん!』

『明日子先輩っ!』


ぎゅーっ!


ハグハグタイムである。

あの二人は先輩後輩ではあるが、今日子と明日子という名前の関係なのか年の差を越えた大親友だ。


『ママー!玄関は寒いから中に入って頂きなさい』

『ハグハグしてるから温かいもんねー!ね?先輩♪』


そんなこんなで、ぴーちくぱーちく言いながら二人はリビングへ入って来た。


『右左ちゃーん♪明日子お姉ちゃんよ!また、背が伸びたわねー♪』


ぎゅーっ!


『や、やめてくだされ明日子殿!』


明日子は不思議そうな顔をしていた。ママの方を向くと。


『今日子、あなたね。稽古で右左くんの頭をどこかにぶつけた?』

『それは、パパですよ』

『上下さん!あなたね!実の子に手加減しないとかありえないから!』


利家さまを抱きしめながら、明日子は抗議の眼差しを私に向ける。


仕方がないので、さっそく事の次第の全てを明日子さんに伝える。

とっても時間がかかった、ママは昼食の準備中だ。

かくかくしかじか。

という訳で。


『上下さん、世界は不思議に満ちてるわね!わかったわ!その大役、この小泉明日子さんに任せて!』

『ありがとうございます』


そうして、昼食を済ますと利家さまと明日子さんは、右左の部屋へ行く。そして数時間が過ぎた。


ドタドタバタバタ!


『先輩?どうだった?』

『数学は天才的なの!すごいわあ、なんかね。そろばんが欲しいっていってたわよ。あと片町の入道のやってるプロレス観たいんだって!ねえ、連れてってあげて!っていうか私も行きたい!』


私はインターネットで検索してみる。すると、なんと!今夜!産業展示館4号館で大日本プロレスの興行が行われるみたいだ!


『ちょっと電話して聞いてみるよ』


私はお問い合わせ先に電話してみた。

空席はまだ少しあるとのことで4名で予約を入れた。


『席はとれたよ』

『パパっ!グッジョブ!』

『上下さん、グッジョブ!そうしたら…ちょっと利家ちゃんに伝えてくるわ!』


ドタドタバタバタ!


『そ、それはまことか!』


ドタドタバタバタ!


『前川ご夫妻…ありがとうて、ありがとうて!なんと感謝の意をつたえたらよいか!?わからぬわい!』

『利家ちゃん、ふつうにね。あんやとって言えば良いのよ♪』

『…あんやと』


それから、利家さまと明日子さんは右左の部屋に戻り勉強の続きをし、晩御飯を早めに食べて全員で車に乗り込んだ。


産業展示館4号館前である!

入り口で予約をしたことを伝えて、中には入る。

第1試合から第4試合までを終えていよいよメインイベントだ!しかし、利家さまは浮かない顔をしている。


[レディース!エンド!ジェントルマン!大変長らくお待たせしました!DNPタイトルマッチの開催です!赤コーナ!挑戦者!高元大地選手の入場です!対して絶対王者!武者崎~光児選手の入場です!]


試合は23分で決着した。


武者崎光児の圧勝だ!


『ど!いえーーーい!』


武者崎光児のキメポーズに会場は沸き立つ!

それから、好例のマイクパフォーマンスだ!


『いいか!聞け!お前ら!俺はな!だ・れ・で・も!い・つ・で・も!挑戦を受ける!今すぐだっていいぜ!カモーン!』

『よっこらせっと』

『誰だ?小僧?』

『前川右左と申す!尋常に勝負!』


隣りの客席を見ると利家公が居ない?あれ?いつのまに?


『ママ!なんで?とめなかったんだ?』

ママなら絶対に気が付いていたはずなのだ!何を考えているんだママは?

『パパ♪楽しそうじゃない♪』


そういう問題か?私がそうこうしている間にも、チャンピオン武者崎光児と利家さまとのバトルはスタートしそうだ!


『小僧!手加減はしないからな!』

『よかろう、拙者が買ったら金子を頂きたい』

『その歳で金か?いいだろうたっぷりくれてやるよ!こい!』

『感謝いたす!』

両者微動だにせずお互いの力量を測っているようだ。

利家公がスッと動いた!武者崎光児はプロレスラーの本能なのか利家公が繰り出す技を真正面から受けてしまう!崩れ落ちる武者崎光児!


利家さまの圧勝、瞬殺だった。

利家公がとどめを刺そうとした瞬間ママが。

『殺しちゃダメだからねーーー!』と叫んでいた。


カンッカンッカンッカンッ!


[さあ!突然現れた新星!前川右左!とんでもない強さです!今回はタイトルマッチではないにせよ!これはプロレス界の歴史に残る偉業だ!皆様盛大な拍手をお贈りくださいませ!]


うおおおおおおおおおおおお!


揺れる4号館!



それから、私たちは武者崎光児選手の控え室に呼ばれた。


『前川って聞いたときに、もしかしたら?って思ったら…やっぱり今日子先生の息子さんか…。おー痛たた!』

『光児くん、良い試合ありがとね♪今度、特別に新しい技を教えちゃうから~♪うふっ♪』

『ほんとですか!?やった!ラッキー!』


私と利家さまと明日子さんを放置してどんどん会話が弾んでいく。

そして、武者崎光児選手はカバンの中から札束を3つ出した。


『右左くんと言ったな、約束のファイトマネーだ。今回は有料テレビなどても配信されているから、今後色々あるだろう。とっておけ!』

『男に二言はないというが、そなたは誠の男じゃの!ありがたく頂戴する!』


ねんごろに挨拶をして私たちは帰宅の途につく。


この試合を皮切りに右左は学校どころではない、戦いにつぐ闘いのそしてとんでもない日常に誘われるのであった。そしてそして信じられないほど荒稼ぎする休学中の学生になるのであった。




ちなみに、試合の動画は世界中に配信されていました。産業展示館4号館から新たな歴史がまた1ページ。



※勝手になろうランキングに応募しています。応援よろしくお願い申し上げます。

(ここは校正一回目だろうか?)【三度目の正直なるか?】

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