西洋の外科医術を学ぶ
解体新書なんて…つまらないタイトルだよね?
僕は日本の戦国時代の医学と西洋の医学の違いを知っている。
どちらにも良いところもあれば、そうでないところもある。しかし、戦国時代の日本には外科医術は存在していなかった。
僕は各船に船医を2名づつ乗船させていたので、今回の遠征にも多数の軍医を同行させていた。
ちょうど良いタイミングで、ジョンの手首を切り落とせたので、ジャックに西洋の治療の様子を織田軍の優れた軍医たちに見せるように指示した。
担当外科医はマイケル・バッカードという者だったようだが、思わぬ報告が僕に飛び込んで来た。
慶次郎が話し出す。
『叔父きよ、ちょっと異才を放つ奴がいるぜ』
『どういうことだ?』
『あっという間に西洋の医学を身に付けてる奴がいるらしい』
『誰だ?』
『道三という若い医者だ』
『斎藤道三は武将であろうに』
『いやいや、別人の道三だよ』
『優れているのだな?』
『ジャックが言うには、天才らしいぜ』
『ちょっと呼べ』
『ラジャー』
慶次郎?いま、ラジャーって言った?
『叔父きよ、連れてきたぜ』
『通せ』
それはまさしく才気のある者しか持たないオーラを放った青年が現れた。
『前田さま、お呼びと聞き駆けつけました』
道三は全く物怖じしない肝の座った男だった。
僕は驚きを覚えた。
なんだ、この落ち着き様は?
『道三よ、西洋医術を学ぶのは楽しいか?』
『はい!寝るのがもったいないくらいです!』
爛々と輝く瞳は充血していた。頬はやつれてまともな寝食を取っていない事が伺える。
右左は道三の体調への心配の意味を込めて言う。
『医者の不養生とはそなたのことだな!』
『あー、つい夢中になり二日ほど寝てませぬもので』
『よいよい、しかしそれも今日までじゃ!西洋医術を織田家に持ち帰るために勉学に励み、書物にせよ。そうだな!題名は週刊文秋にせよ』
『週刊文秋ですか?どんな意味が?』
『日本に帰ったら民も帝も驚かせるためじゃよ。文秋砲でな!』
『なにいってるかわかりませぬが、わかりました!』
『アサヒ芸脳でもよいぞ!』
『さっぱりわかりませぬが頑張ります!』
『よし!下がってよいぞ!しかし今日は休め。明日から3日働いたら1日休むのを繰り返せ!よいな?』
『嫌ですがわかりました!文秋砲、芸脳のために、休むのも仕事の内だと思い頑張って休みます!』
道三は典型的なワーカーホリックである。
マジで24時間戦うタイプである。
頭の中でクレイジードクターという曲が流れる。
父がよく聞いていた曲だ。
そうその時、僕は知らなかった。
彼がいつの日か天皇の治療をするほどにまでの名医に成長するとは。
やっぱりラウドネスは最高です!
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(校正二回目)
【三度目の正直なるか?】
依田cyber良治より




