金沢へ帰りたい
いや、小説家になろうへ登録して2年間1文字も書いてなかったのですが、ひょんなことから書くことになりました。
初めての小説ですので、及ばないところはあるとはおもいますが、もし喜んでくれて楽しんで頂ければ幸いです。仲良くしてください!よろしくお願いいたします。
ブックマークしてくださると嬉しいです!
僕は金沢在住の中学二年、前川右左と申します。
名前の通り右も左もわからない若僧なのですが、父の影響で若い頃からあらゆる格闘技をやらされておりまして…。
本当に手のつけられない父で毎日アザが絶えない日々を送っています。
勉強は生まれつき物覚えが良いせいか、普通に授業を受けて居れば学年トップを取れたりします。
あ、自慢じゃないですよ。
僕は読書が趣味でノンフェクションばかり読んでいて、世界の成り立ちを知り何故世界は競争ばかりして真の意味での協力が出来ないのか?
その歪みに憤りを覚える日々を過ごして居ます。
大人になったら微力ながら世界恒久平和のために何かをしたいと思います。
あー!いけない!
今からの稽古に集中しなければ!
そうは思うのですが…。
でもなあ…今の令和の時代で格闘術など役に立たんやろ!
そんな事が頭をよぎりながら、今日も授業を終えてとぼとぼと自宅へ帰ります。
『はぁ、またあの地獄の稽古か。せめて、せめて今日こそは父から一本とるぞ!』
そう、固い意志を込めて僕は一歩一歩自宅へとむかうのでした。
『ただいまー!』
すると陽気な母が。
『右左ちゃん!おかえりなさい♪』
と駆け寄って来ます。
ぎゅうぎゅうとバグするので、慣れてはいるけど息ができひん。
そっと母を押しのけると、これまたなんとも悲しそうな顔をするんですよ、いい加減子離れさせんとなあ、とつくづく思う毎日です。
『右左ちゃん!今夜はハンバーグだよ!道場でお父さん待ってるから、早く着替えて稽古に行きなさい♪』
出た!明るい地獄への導き。
『母さんわかったよ!すぐ着替えてくるね!』
僕は2階の階段を上がると自室へ入り道着に着替える。
そして、バタバタと階段を下りると父が待つ道場へと向かうのであった。
『父さんお待たせ!生徒さん来るまで時間無いし早速、組み手しようよ!』
『右左、昨日みたいにへっぽこな組み手したらボコボコにするからな!真剣に来い!』
『あ、父さん昨日の手はもうわかったから、今日は通用しないよ!』
『偉そうに!よし!始め!』
すると、父は長槍を手に取った。
僕も長槍を手にし互いに向かい合う。
あれ、なんか父さん隙だらけだぞ。いや誘いか?
僕は大きく槍を振り回し、フェイントを入れながら父のみぞおちへ突きを繰り出す。
どすっ!!
『ぐほぉ~』
僕の槍の一突きはものの見事に父のみぞおちに突き刺さっていた。
はいい?え?なんで避けんの?
道場の床を悶絶して這いつくばる父は、げろげろと胃液を吐き出していた。
マジかあ。いきなり一本とれたよ。
しかし、あの父である…きっと立ち上がってくるので、僕は残心の構えを解かず、父の回復を待つ。
『ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!』
父が斜め上に回復をした!
やべえ!マジモードで来るぞ!
僕の警戒心が全力で悲鳴をあげる。
『やってくれたな!』
一分の隙のない構えをみせた父は、手加減などない猛攻をしてきた!
ちょい、ちょい、ちょいまちー!
僕は必死で槍をいなし、打ち払い猛攻をしのぐ。
すると、ふと父が静寂な構えをした。
猛烈な危機感を覚える。
なんか、するつもりやん。なんなん?
ドス!!!!
僕は父の残像だけを最期の視界に捉えて、痛みさえ感じず意識を手放した。
『おい、又左』
『おい!又左起きろ!信長さまがお呼びだ!』
ん?だれ?誰だ?
すると、激しい頭痛とともに膨大な記憶が頭に流入してくる。
自分が誰か?
又左?
人物や自分の置かれた状況、この肉体が生まれてから今までの経験の全ての記憶が走馬灯のように駆け巡り流れ込んでくる!
痛いなんて言える様な頭痛じゃない!でも現状を正しく判断することが第一優先だ!
『あたたたたた!!』
『なんだ?二日酔いか?』
『酒などのめないでしょ、未成年だし!』
『未成年???なんの話しだ?』
話が噛み合ってない…そうか、この時代は未成年者の飲酒などその辺おおらかだったな。
『又左!信長さまがお呼びだ!急げ!』
『はい!』
僕は緊張して信長の元へと早足で向かった。
だってあの歴史に残る名将織田信長に呼び出されたんだよ?
それは緊張して当たり前でしょう。
それに僕はあの織田信長の前で又左のフリをしなければならないんだから!
『又左でございます!』
『やっと来おったか、こやつめ。まあ、よい!近うよれ!』
『ははっ!』
記憶はあるけど…ついてけるかやー?
『良いか又左!此度は急ぎ戦がある!そなたには初陣であるが、必ずや功を上げるように。』
『初陣!ありがたきお言葉。某、又左。存分に戦働きをしてみせますぞ!』
『で、あるか。下がってよい』
さて、意外と小柄な信長だったけど、あの確信めいた殺意はやべえな。
そして、僕は記憶として流入してきた知識、記憶に基づいて調練場へと向かうのでした。
この時代の格闘術、個人の武力レベルが知りたい!
あれだけ稽古を嫌っていたのに、今の僕は格闘ジャンキー思考である。
調練場では、皆が盛んに組み手をしている。
どうやら、これは準備体操みたいなものであるみたいだ。
『又左!来たか相手をせい!』
うわあ柴田勝家やん。。
『ははー!』
僕は速足で柴田勝家の前に立つ。
木刀での調練である。
でかいなあ、僕も大きい方だけど。
『いくぞ!又左』
勢いよく勝家が飛び込んでくる。
ほえ?なんか遅いぞ。弱いじゃないか?
僕はさっと身をかわし、右足をちょんと前に出す。
『うおえ!』見事にぶっ飛んでく勝家。
ズザサー!
『おのれ!又左やりおったな!もう、手加減はせんぞ!覚悟せい!』
と、同じような打ち込みをしてくる。
レベル低!
僕は木刀をすりあげて、いなし勝家のみぞおちに、八極拳の裡門頂肘を軽く当てる。
ドーン!ぶっ飛んでく勝家、そして動かなくなった。
周りで見ていた者達が、顔を青くしている。
あれー。空気壊してるなあ。
僕は『戦は近い!次の相手はだれだ!』と皆に声をかける。
『………』
おい!無言かい!
仕方がないから、素振りや型を色々稽古しよう。
令和とは違い、この時代は生き死にがかかっている。
何としても生き延びて金沢に帰ろう。
きっとこの時代に来られたということは令和にも戻れる可能性があるはずだ!
僕はそう固く決意するのであった。
その周囲を織田軍の兵たちが畏敬の眼差しで僕を見つめている事なども知らずに。
皆さまのご意見、アドバイスに基づきまして誤字やストーリーの導入部分の手直しをさせて頂きました。全てのご意見にはお応え出来ないかも知れませんが、是非とも感想などを通じて色々なご意見、ご指摘、御指導を賜りたいと思います。よろしくお願いします。
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依田cyber良治




