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一茜の歌集(にのまえあかねのうたノート)

一茜の歌集(にのまえあかねのうたノート) 蜻蛉

作者: 一 茜


本歌取りとなるとある意味で二次創作であり、そのことを伝える欄にクリックしそうになるけれど、著作権とかそもそも存在しないぐらいの作品だからいいんだよね。そのままで。


世間(よのなか)

()しと(やさ)しと

(おも)えども

()()ちかねつ

(とり)にしあらねば


世間(よのなか)

憂しと優しと

思えども

恨みかねつ

(もの)()にあらねば


世間(よのなか)

憂しと優しと

思えども

たばかりかねつ

(きつね)にあらねば


世間(よのなか)

憂しと優しと

思えども

ここで暮らさむ

人にしあれば



《私の真面目訳》

世の中をつらい、身も細くなるほど耐え難いと思うけれども、(どこかへ)飛んでいくことはできない。

(私は)鳥ではないのだから。


世の中をつらい、身も細くなるほど耐え難いと思うけれども、(誰かを)恨むことはできない。

(私は)妖怪ではないのだから


世の中をつらい、身も細くなるほど耐え難いと思うけれども、(誰かを)騙すことはできない。

(私は)狐ではないのだから。


世の中をつらい、身も細くなるほど耐え難いと思うけれども、ここで暮らそう

(私は)(ひと)なのだから



《脚色した現代語訳(語り口調)》


世間が辛いと思っても鳥みたいに逃げて飛んではいけない。

社会が辛いと思っても妖怪みたいに誰かを恨むことはできない。

人間関係が辛いと思っても狐みたいに誰かを騙すことはできない。

なら、ここで暮らそう。人間なのだから。



《一応の解説》


世間(よのなか)

「世間」という意味以外に、「社会」、「人間関係(特に男女の仲)」などがある



(にのまえ)解説》


今回は文語定型詩です。


そして、強いて言うならば本歌取りです。

「世の中を憂しとやさしと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば 」

という貧窮問答歌の作品です。


そこから発想を広げて今回の詩です。


最近知ったのですが、翁(うたノートの篝火を見てください)は蜂が苦手なそうです。

マムシと見つめ合ったことがあり、意外と可愛かった話などを以前にしていたので、蜂も大丈夫だと思っていました。

でも蜂が現れると生き生きと逃げていました。


意外なこともあるものです。


あまり関係のないお話でした。


皆様に三十一文字の魔法がかからむことを



毎日コツコツ小説を書こう!


そんな決断をしたことは皆さんありませんか?

でも大体まとめて一気に書いちゃいます。コツコツ書くなんて無理です。それは小説はきっちりと見通しをもって書くものだからです。

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