ガンダムが受けない理由について、私文。
適当な私文
Gレコ、鉄血とガンダムが放映されても、それ自体に盛り上がりが無い。
これは作品が失敗したというよりマーケティングに失敗したと思った方がいい。どちらも個性的ではあるしネット上の批判だけで物事を判断してはいけないことは十年以上前から言われていることだ。
基本的に今のアニメは人同士の直接的な戦いが多くなり、ロボット同士の戦いは少ない。盛り上がりが無いわけではないが、ガンダムのような政治的で複雑な内容の作品はこの後も流行ることは無いと思う。
これはガンダム自体が悪いわけではなく、単純に西暦2017年の今になって機械に対する恐れや尊さが失われているからだろう。
物に対する憧れが希薄化したことで人間中心の戦いが視たい、あるいはストーリーに感動したという層が増えてきたのかもしれない。
そもそもSF自体が一般受けしにくいジャンルであり、未だに宇宙旅行ができない以上はガンダムに対してリアリティを感じることは不可能だろう。
むしろ2017年の現在になってガンダムのようなロボットにリアリティを感じる行為の方が難しいため、人間が自分の体を使って戦うアニメの方がはやるのだ。
ガンダム以外のロボットアニメも同じ事が言える。宇宙を舞台にした作品自体がそもそも今の時代に受けるはずが無いのだ。
人工知能等、SF的な機械が作られて話題にはなっているがどれもまだ発展途上ではある。
今の時代、ネットや現在の科学の進歩を通して実際に機械ができる限界が分かりやすくなってきたため、巨大ロボットに対するリアリティが失われたのだろう。
説教臭いメッセージ性や設定の難度が受けないのではないかとも言われたが、自分はあまりそうは感じない。
設定の難度や意味不明さは他の作品にもあるし、説教臭い作品としては戯言シリーズや化物シリーズの方が感じやすかった。西尾維新の作品に説教されているように感じてしまう自分も流石にどうかとは思うが、設定の難度に関してはガンダムはむしろ分かりやすい方だということは確かだ。
結局、ロボットがどうというよりSFそのものが受けにくいんだと思う。何せ、今の時代になっても宇宙旅行には行けないのだ。
はっきり言うと、SF考証や設定は半分知ったかぶりであり、あまり真に受けない方が作品をより良く見れる。
結論としては、ロボットよりも人工知能やVRの方がリアルだったのだ。
それだけはっきりしてしまうと、いかに巨大ロボットの実用性が困難であるかは理解できる。無論文系の知ったかぶりなので本気にはしないでほしい。