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佐々木さんの高校生活  作者: マーマレード
9/11

GW1日目

今日からGW(ゴールデンウィーク)だ。と言っても特にするこも、用事も何も無いが。僕はそう思いながら、机にレポートを書く準備をしていた。


(面倒なことは早めに終わらせることが一番だからな。)


僕はレポートを始めよう。と思ったが、喉が渇いたので、冷蔵庫に飲み物を取りに行くことにした。冷蔵庫を開けてみると、中に飲み物は一つも入っていなかった。


「マジかよ...」


飲み物を手に入れるために、僕は財布を手に、家を出たのだった。



家の近くに自販機はあるのだが、缶ジュース一本じゃ足りない気がしたので、少し遠くにあるスーパーに行くことにした。スーパーまでは家から歩いて5分なので、それほど苦労もなかった。


僕はスーパーで、目当ての飲み物とお菓子を買い、家に帰ろうと思った。帰り道に歩いていると、本屋を通りかかったので、


(そういえば、あの本の新刊が最近発売されたんだったっけな。買いに行くか。)


と思い僕は本屋の中に入った。


(さて、本を探すか。)


僕は本を探そうと、いつも新刊が置いてある場所を目指した。新刊の場所に行ってみると、目当ての本はかなり売れていたが、まだ数冊残っていた。僕は本を手に取ろうと手を伸ばしたとき、誰かの手と当たってしまった。


「すいません!」


「こちらこそすいません!」


(ん?聞き覚えがある声だな。)


と思い、顔を上げてみるとそこには、牧野さんがいた。


「え、佐々木君じゃない!」


「牧野さん、何故ここに?」


「欲しい本があって、買いに来たんだけど、佐々木君は?」


「僕も同じ理由だよ。『影に隠れた光』っていう小説の新刊を買いに来たんだけど。」


「私もその本を買いに来たんだ!」


どうやら僕と牧野さんの目当ての品は同じ物だったらしい。びっくりだ。とてもびっくりだ。


「へー。佐々木君もその本好きだったんだ。」


「まあ、すごく面白いし、普通思いつかないトリックが出てくるのがとても大好きかな。」


「分かる!前巻の黒服の人のトリックはすごかったね!」


「ほんとすごかったね!」


牧野さんと少し話し僕は、本を買いに行った。


「じゃあ、月曜日に会おうね!レポート忘れないようにね〜」


「じゃあね。」


僕は牧野さんと別れの挨拶をし、レジに向かい本を買って家に帰った。


家に帰ると、母が仕事から帰っていた。


「清。冷蔵庫の中の飲み物が無くなっていたから、買っておいたよ。」


なんてこったい。母よ。僕も飲み物を買いに行ったんだが...


「あら、清も飲み物を買いに行ってたのね!まぁ、何て運が悪いこと。」


「まったくだよ。母さん。」


僕はそう言い、冷蔵庫に自分が買った飲み物を入れ、自分の部屋に戻った。


「さて、レポートを始めないとな」


レポートを始めようとボールペンを持ち、レポートを書いていると、不意に


(さっき買った小説読みたいな...。)


と思ったのが、間違いだった。僕はキリがいい所でと思い、4枚のうち1枚目を終わらせ、小説を読み始めた。


(30ページまで読んだらレポートの続きをしよう。)


と思っていたのだが、小説を読むことに没頭してしまい、結局全部読み終わってしまっていた。

全部読み終わった頃には、もう深夜になっており、今日中にレポートを終わらせることはできなかった。

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