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未来予想Zu

SIN恐怖のお屋敷

作者: さきら天悟
掲載日:2016/09/12

リーン、リーン、リーン・・・

公衆電話?

「はい、堀井です」


彼女は顔をしかめた。


「堀井ですけど」


少し大きな声で言った。

彼女は首を振り、スマホをテーブルに置いた。

無言電話だった。

昨日も2回あった。

今日も1時間前にあったばかりだ。

カーテンに手をかけた。

外に誰かいそうな気がする。

でも、手を放した。

もし、外を覗いて誰かいたら、

本当にどうしていいか分からない。

友達に相談しようとしたが、

ラインも既読されず、電話をかけても出なかった。


「明日、どうしようかな・・・」


友達4人で遊園地に行く予定だ。

それで今話題のお化け屋敷も予約した。

謎解きの要素もあり、入ってから出るまで1時間くらいかかるらしい。

彼女はそっと自分の肩を抱きしめた。


「家でも気味が悪いのに・・・

お化け屋敷って・・・」


明日、ドタキャンしようか迷っていた。

でも、断れない。

親友の里香が気になる男性を誘っていた。

里香が許してくれそうにもなかった。


ソファにもたれ掛かる。

瞼が重い。

最近、無言電話のせいでよく眠れていなかった。

彼女の意識が遠のいた。


リーン、リーン、リーン・・・

電話が鳴った。

彼女は飛び起きた。

そして電話を見つめる。

ベッドに入り、布団で耳を覆った。


結局、彼女は連絡もせず、ドタキャンした。






遊園地は込み合っていた。

夏休み最後の終末、家族連れや学生でいっぱいだった。

でも、話題のお化け屋敷に入って行く人は少なかった。

完全予約制のため、断られて引き返す客は多かった。

でも、実はこの最新のお化け屋敷は今日も予約でいっぱいだった。

しかし、入場した客は予約の3分の1程度だった。

なぜか、みんな、来ないのだ。

いや、そこが最新式のお化け屋敷だった。

スマホと連動しているお化け屋敷なのだ。

予約時のアプリをダウンロードする。

すると自宅が恐怖のお化け屋敷になる。

無言電話がかかって来て。

設定時間になると無言電話をかけ、

友人との連絡を遮断するのだ。

そして、入場時間を過ぎるとタネ明かしする。

3日前から自宅でもお化け屋敷気分を味わえるのだ。





行けなかった人が怒るだろうって?


行けなかった人は次回入場料が50%オフになる。



そんなシステム、SNSですぐばれるだろうって?


いや、それをやったら真の恐怖を味わることになる。

予約時に入場者と秘密保持契約を個々に結ぶ。

破った時の賠償額は数百万円になる。



SNSに書き込んでも、ばれないだろうって?


スマホのアプリが監視している。

技術的には簡単なことだ。

関係ないが、無料アプリにはいろいろ仕込まれているので、注意した方がいい。

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