表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

死にたがりな人

作者: タイプライター

 ある時、男が言った。


「ああ、もうだめだ。 私は死にたい」


 医者はなぜそう思うのかと男に聞いた。


「事業に失敗したのです。 私の家は借金まみれ、明日の食事にも困る有様です。 こんな事では生きていけない」


 医者は男に提案した。


「それではあなたの心臓をください。 ここに病気の少女がいる。 心臓をいただければ少女は助かります。 死にゆく人に、心臓は無用でしょう」


 男は言った。


「とんでもない。 心臓をくれてやるなんて。 人の命を何だと思っているんだ」


 男は去った。

 数日後、男はビルから飛び降りた。








 数週間後。




 少女は死んだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ