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冒険は自己責任です。


えー無事に佐江たんを捕獲?した私はひとまず安心した

あくまでも、ひとまずなのが現在の状況ではあるけど。


「藍たんナイスでござる!先回りするなんて、さすが策士でござる!!

 やっぱり日々の深夜アニメを見てるだけあって知恵があるでござる」


いや、意味わかんないよ。

深夜アニメを見てないからね、私。


「宮元さん、ありがと。さっきはごめんね」


そう言いながら美紀ちゃんは未だに廊下で座り込んでいる私に手を差し出した。

なんだ、いい子じゃんと思って美紀ちゃんの手を掴んだが・・


「あ、ごるぁ、佐江どこ行くんだよ!?」


またどこかへ走り出した佐江たんを見た美紀ちゃんは、私の体を突き飛ばして走り出した。


「いったぁ・・」


また廊下に倒れちまったじゃねーかー!!

最後まで助けろよ、おい!


「あ、美紀ちゃん、佐江たん!待つでござる!!

 まだ、理由を聞いてないでござるうううう」


お前は行くのか、前田羽月。もういいじゃねーか。



・・ちょっと待て。


「私も追いかけるべきなのか?」


先生に連れ戻してこいって言われたしなー、え、いやいやいやいや、なんで私が!!

普通に考えてもおかしいでしょ、なんで人の喧嘩に自ら巻き込まれていくの!?

自分はMか、Mなのか?


でも行かないと先生に怒られそうだし、実はちょっとこの喧嘩が気になっている

まぁ、野次馬っていう奴だね。


なんだかんだ言って、いつも私を振り回している前田羽月が振り回されるって、かなり面白い。

授業もサボれるしね。


なんて自分に適当な言い訳をしながら、でも野次馬根性全開で、あのお騒がせ3人衆の後を追うことにした。




それから数分


あのバカ3人衆は見つからない。

恐らくどこかに隠れているのだと思う。

それか、美紀ちゃんがもう佐江たんをフルボッコにしているのかも


「もう、教室に戻ろうかなー」


いろいろな場所を探し回って、また朝の事件が起こった体育館の近くまで来た。

しかし、誰もいる気がしない。


どうせ、ある程度気が済んだら帰ってくるだろうし、そんなアニメみたいな派手な喧嘩なんかあるわけないか。

美紀ちゃんと佐江たんは普通の子だしね。

あー。なんだか、さっきの野次馬根性全開の自分が恥ずかしくなってきた。


教室に戻って、先生には弁解して許してもらおう。

やっぱりこういうのは大人に任せるのが一番だよ!

もう面倒になってきた。


まだ授業中だよね・・?

あー良かった、まだ15分しか経ってなかった。


そう思って踵を帰して教室に戻ろうとしたとき、背後から怒号が聞こえてきた。



「なんとか、言えや!!人の男を盗ってダンマリか!?」


うわー、またみんな体育館裏にいるのか・・・。

いや、何も聞こえない。何 も 聞こえない。うん。



「うるせーな、いちいち。」


「は?佐江が浮気しなかったらこんなことにならなかったじゃん」


「じょうがないでしょ?彼が私を選んだんだから。」


「はっ、佐江が無理やり迫ったんでしょ。彼が可哀想」


「あ?自分に魅力がないのを棚上げにしてるんじゃないわよ。」


「なんですって!?」


「ふん」



あー女子って怖い、恋って怖いみんなが怖い

・・・ん?みんな?あれ、前田は?


2人を追いかけてたから一緒にいるはずだよね、なんで声がしないんだろう

絶対話の輪に入ろうとするのに、意外と戸惑ってるのかも。


それなら連れ戻せるかも、前田だって気まずいと思うし。

それに、濡れ衣って分かったからもう関係ないしね。



そう考えて帰ろうとした自分の足を止め、また体育館裏へと歩きだした宮元藍だった



お、お、おお久しぶりです


もう定型文ですね

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