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吹き溜まり

猫の親分

作者: 宵凪 陣
掲載日:2026/08/12

実家で二匹の猫を飼っている。

今回は、そのうちの一匹の話。


母に拾われたのが始まりで、最初は家族の誰にも知られず、空き部屋で暮らしていた。

尾っぽが短く、白ベースに灰色のブチが入ったハチワレ猫である。


彼は頭が良く、人の動きをよく観察している。

最近は自分で網戸を開けて出歩くようになってしまったそうだ。

散歩に行く際は、決まってもう一匹の子分猫を連れて行くのだが、この子分が好奇心旺盛で、いろいろな場所に潜り込んでしまうちょっとおバカな子なのである。


先日も散歩に出た際、子分猫が隣の空き家の倉庫に潜り込み、出られなくなって「ニャーニャー」と助けを求めていた。

結局、私と母で救出することになった。


その一部始終を見ていた親分は、それ以来、子分を散歩に連れて行かなくなったらしい。

具体的には、自分で窓を開けて自分だけ外に出たあと、子分が出る前に窓を閉めてしまうそうだ。

子分は自分で窓を開けられないため、置いていかれて拗ねているという。


彼は私が吸っている煙管キセルに興味があるようで、「前世はどこかの親分さんだったのかもしれないね」と家族で話した。

そういえば、しっぽが短いのは、前世で指を詰めた名残なのだろうか。

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