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第5話:妻の告白と夫の絶叫
その日の夜、シリルはアルベール(啓介)の屋敷を訪れた。妹のリリアンヌ(莉子)は、突然の隠しキャラ登場に興奮して部屋を飛び出した。
シリルは、アルベールを自室に招き入れ、静かに扉を閉めた。そして、その美しい顔をアルベールの耳元に近づけ、囁いた。
「バカね、啓介。こんな状況で、私を忘れるなんて」
啓介は全身が硬直した。その口調、その呼び名、そして何よりもその有無を言わさない強いオーラは、紛れもなく自分の妻、美咲のものだった。
「み、美咲!?お前、なぜ、シリルに!?」
啓介は驚きのあまり、椅子から転げ落ちた。
シリル(美咲)は優雅に椅子に座り、足を組んだ。
「さあね。神様の嫌がらせかしら。デザイナーの私が、なぜか天才騎士になったわ。でも、私を見つけられてよかったわね、啓介」
美咲は立ち上がり、啓介の顎を優しく持ち上げた。
「この世界、男ばかりがあなたを狙っているようだし、私があなたの貞操を守るわよ、夫。…男になった私が、あなたの妻よ」




