第3話:騎士団長の壁ドン
翌日、窓を破ってアルベールの部屋に侵入したのは、ゲームの熱血騎士団長、レオニード・ハートだった。
「アルベール!君のような繊細な人間が屋敷に閉じこもっていると聞いて、いてもたってもいられなかった!さあ、私と一緒に剣の稽古だ!その澄んだ瞳を曇らせるな!」
騎士団長はアルベールを壁ドンし、熱い視線で迫る。その顔は完璧なイケメンだった。
「いや、俺、腰痛持ちで…」
と啓介は逃れようとするが、騎士団長は許さない。
「その弱さもまた、君の魅力だ!私が守ってやる!」
騎士団長が去った後、今度は妖艶な魔法使い、エリオット・ヴェールが空飛ぶ絨毯で屋敷の上空に現れ、「私の秘密の研究室に来ないか?」と誘惑してきた。
啓介は疲弊した。自分のサラリーマンとしての倫理観と、この世界のBL的なロマンが激しく衝突する。
「ああ、美咲!俺の貞操が危ない!早く来てくれ、俺の貞操を守ってくれ!」
啓介が妻の名を叫んだ夜。
都の裏路地で、騎士団長からの強引な誘いを断っているさなか、突如として銀色の閃光が走り、彼を救った。




