第10話:モテ体質への対処法
夫婦の仲は深まったが、モテの磁場は消えない。啓介は、この問題を根本的に解決しなければ、妻に過労死させてしまうと考えた。
啓介は、莉子とシリルに相談した。
「この磁場を消すにはどうしたらいいんだ?物理的に攻略対象から逃げるのは限界だ」
莉子は目を輝かせた。
「パパのモテ体質は『孤独な魂を求める愛の欠乏』が原因よ!つまり、真実の愛によって満たされれば、磁場は消えるはず!」
シリル(美咲)は、啓介の頬にキスをした。
「簡単ね、啓介。私の愛を受け入れればいい。妻との純粋な愛こそが、BLゲームの歪んだ愛の磁場を打ち消す、最強の防御魔法よ」
啓介は決意した。この異世界で、妻との愛を貫き、モテの磁場を打ち消すのだと。
モテの磁場が弱まり始めたことを察知した宰相ディオンが、最後の攻撃を仕掛けてきた。
宰相はアルベール(啓介)を秘密の書庫に呼び出し「永遠の愛」と「王宮での最高の地位」を提示した。
「アルベール君。君の魂は、私にしか理解できない。私と共に、この世界を支配しよう」
啓介は、宰相の「支配欲と愛」が混じった黒い波動を冷静に見つめた。そして、毅然と拒絶した。
「宰相殿。私は既に、最高の理解者を見つけました。私は、地位も名誉もいりません。私が欲しいのは、妻の愛だけです」
その瞬間、啓介の周囲を覆っていたモテの磁場が、完全に霧散した。宰相は、信じられないという顔で、啓介を見つめるしかなかった。




