クラス転移で巻き込まれたら、何故かクラスメイトに崇められてしまった件
私の完全な趣味で作ったものであり、処女作といわれる作品です。
展開が早いところがあるので、先に謝っておきます。すみませんでしたm(_ _)m
暖かい眼差しでご覧下さい。
「お前らもっと働け!鷺川の役に立つことをし続けろ!鷺川がいる限り俺たちに敗北はない!」
クラスのチームリーダーが傍から見たら血迷ったことを言っている。それなのに他の人達は、、、
「そうだ!鷺川がいる限り俺は負けない!」
「鷺川の役に立てるのであれば、なんだってしてやる!」
「そうよ!役に立って後で褒めてもらうのよ!」
「鷺川様のために働けるなんてっ!生まれてきてよかった!」
「リーダーが鷺川様のために働けと言っているのだから、鷺川様に働けと言ってもらっているのとほぼ同じだよね?あぁ、ゾクゾクしてきた!」
などと言っており、僕はもう何をしていいのか分からなくなっていた。
こうなってしまった発端は、半年前のクラス転移だった、、、
僕は引きこもりの鷺川幸治、高校二年生。
引きこもった理由は、中学生の時は低身長で女顔で中性声ということでいじめられていたのに、高校生になったら急激に下心で僕に近づく人が増えて気持ち悪いと思ったから。
不登校になるのは行けないことだと思ってはいるから、その日は久しぶりに学校へ途中から行った。
でも、教室の前に着いた時、僕は恐怖でドアを開けられないでいたんだ。
そしたら教室が急に光だし始めたから、その時に僕は驚いて、ドアを開けてしまった。
僕がドアを開けた時と光が強くなったのはほぼ同時だった。
僕の目が周りの風景を写し出せるようになった時、僕はクラスメイトの中にいて、周りに知らない人が沢山立っていた。
クラスメイト達もすごく驚いていた。
知らない人達が言うには、この世界を悪しきものから救って欲しいということだった。
この話を聞いて、男子はテンプレキター!と言っている人が多く、女子はブーイングをする人が多かった。
僕は状況を理解出来ておらずフリーズしていた。
僕が理解出来ていなくても世の中は回るもので、気が付いたら、一人一人が前に出て、自分のステータスを公開していた。
ステータスには、名前と年齢、Lv、職業、称号が表示されていた。
称号には必ず召喚されし者というのが付くらしい。
もう僕以外は終わったみたいですごく盛りあがっていたところを見ていたら、知らない人(神官というらしい)に前に出ろと言われて慌てて前に出た。
そうしたら、クラスメイト達は初めて僕を認識したらしく、唖然としていが、僕は緊張していてその事には気づけなかった。
そして僕は前に出てステータスを見た。
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名前:鷺川幸治
年齢:17歳 Lv1
職業:高校二年生 弱ニート
称号:引きこもり 召喚に巻き込まれし者
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僕は唖然とした。
クラスメイト達はみんな召喚されし者だったのに、僕だけ違かったことが、僕には受け入れられなかった。
けれど他の人は違ったようで、
「もしかして鷺川君は主人公だったりするのか!」
「あれが本当に実現していただなんてっ!鷺川君を守ってやらなければ!」
「鷺川君が最強になるのか、、、今のうちに懐弄しておく?」
などなど言っていた。
僕がそんな物語の主人公になれるとは思ってないので、ほんとに巻き込まれただけなんだろうなと思った。
実際に、神官達はこんなクズに何故盛り上がっているのかが分からないといった顔をして互いに顔を見合わせていた。
その中に僕も入りたいなと思いながら、僕はキャパオーバーで脳内ゲームパークに遊びに行くのだった、、、
その後、各々の能力に応じて訓練が始まり、2週間後に初のダンジョン探索が行われた。
その内容は、メインは宝石の採取であり、モンスター討伐に制限はかけられていなかった。
周りには魔法を専門とする魔法師団員と武器を使うことを専門とする騎士団員がいるので、危険はないだろうと思っていた。
だから僕は、こんな事になるとは思ってもいなかったんだ、、、
魔法陣が突如足元に現れるなんて、、、
今の僕を誰かが見ていたらこう思うだろう。
いや、展開早すぎだろ…と。
もちろん僕もそう思った。
なんか展開早くね?僕ってなんか悪いことした?、、、と。
しかも周りの風景が変わり、山の頂上付近に来ていた。
そして、近くには、人間では倒すことが不可能だとされているモンスターが沢山いた。
ここで僕は思った。
あ、これ帰れないやつだ、肉体とおさらばしてしまうやつだ。
そう思ってからの僕は生き延びるのに必死になった。
しかし、それが余計な仇となったようで、周りの中で一番強そうなモンスターに見つかってしまった。
いやいや、無理があるから!もうちょっと待ってくれてもいいんじゃないの!?
そう思いながら少しでも逃げようとした時、突然相手が座り出して、
「新たなる使徒様、私達のようなものが貴方様に会えること、至極恐悦にございます。」
はぁ?使徒?僕が?どうなってんの?
というか、展開早すぎね?意味わかんないよ、、、
「使徒様、お名前をお伺いしてもよろしいですか?」
ここから、このモンスターと少しずつ話して、僕が神の使徒で、このモンスターが神獣であることがわかった。
でも、他の人にはバレたくないので、そのことを隠すことにし、この神獣に小さくなってもらって、一緒に行動することになった。
ちなみに、神獣とは呼べないので、「しんじゅう」からもじって『しんちゃん』と呼ぶことにした。
ある程度今の状況が呑み込めてきた時、自分がどこにいるのかを思い出し、すぐさま帰ろうとした。
しかし、帰り方が分からなかった。どうやって帰ろうか悩んでいた時、突然しんちゃんが
「私が元いた場所に転移致しますので、ご心配なく。」
と言ってきたので、素直に甘えることにした。
その後、一瞬で元いた場所に戻ってきていたのはとても驚いた。
しかも、しんちゃんと一緒にいるおかげで、ほとんど何もしなくとも、課題が終わった。
最後はクラスのみんなで集まってから仮宿に帰るらしいから、僕は集合場所に向かった。
僕が集合場所に着いた時、既に全員が集まっていて、視線が僕に集中した。
僕は、視線に慣れていなかったので、急に体が動かなくなった。
その硬直が、みんなが僕に質問する良いタイミングになったようで、神獣に会えたかや、魔法陣があったりしちゃったか、神の使徒だったり~、などと質問してきた。
みんな当たりすぎて怖いと本気で思った。
しかし、ここで事件が発生した。
急に、この場にいる誰もが討伐不可能だと思う程に大きく、爪が鋭い猿みたいなモンスターが僕たちを襲おうとしていたのだ。
このことに、魔法師団員は全て逃げの選択を取り、騎士団員は、子供達を守る選択をした。
一方その頃、僕は今よりも怖い体験を先ほどしていたので、冷静に物事を判断していた。
僕はまだみんなを信用しきれていなかったので、しんちゃんを出すかどうかを判断しかねていた。
なので、今は騎士団員さんたちを信じて何もしないことにした。
だが、
「くっ、、、、!このままでは全滅してしまう可能性が高いぞ!」
「子供たちの援護は見込めないのか?!」
「ダメです!恐怖で動けなくなっています!」
「では、なんとしてでもその子供たちを帰還させろ!」
「でも、、、」
「でもじゃない!」
「は、はい!わかりました!」
こんな状況下では、そんなことも言ってられなさそうなので、みんなにバレてしまうが、生き抜くために、しんちゃんを出すことにした。
「しんちゃん、あれを倒して欲しいんだけども、、、」
「はっっ!それが主様の望みなのであれば。では、行ってまいります。」
そう言ってしんちゃんは、巨大化した。
そして、混乱のさなかに、突如として現れたので、周りの人はついに混乱に飲まれた。
「ぎゃー!!」
「や、やめてくれ!殺さないでくれ!」
「お、終わった、、、」
しかし、気にしないしんちゃんはモンスターを瞬殺し、また縮小化して戻ってきた。
「おかえり、しんちゃん。」
「ただいま戻りました、主様。」
「うん、倒してくれてありがと。」
「光栄でございま―――」
「ちょっと待ったーーー!!!ねぇ鷺川くん、その喋る白い犬っぽいの何物なの?!意味わかんないんだけど!説明してよ!」
ですよね~そうなると思いました。そうなりますよね~。そしてあなたは誰ですか~?
正直この後のこと何も考えてなかったんだけどどうしよう、、、
正直に話しちゃう?この人達は信頼できるの?
「此奴らは信用して良いと思います。」
そっかー、、、、ん?僕何も言ってなくない?口に出ちゃった?
もしかして、しんちゃんは人の思考を読み取る力を持ってんの?
「主様が、顔に出しておりましたので、助言させていただきました。」
それってあまり良くないやつでは?
まぁ、これは置いといて、今は説明しようかな。
「いや~、なんか僕が神の使徒ってやつらしくてさ~。」
「え、マジで?冗談で言ったんだけどホントだったの?」
「本当だったんだよ。」
「えー!!ホントになろう主人公だったのー!?」
その後、この事はこの場にいる人だけの機密情報になったり、クラス行事みたいなのが開催されると、何故か事件が起きたり、事件が起きても、みんなが頑張って僕をあまり働かせないようにしてきたりした。
どうしてこうなった!!!